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3話「        」


研究者「1+1は?」


しっぱいさく「いーっぱい」


研究者「上出来だ。数学にサヨナラだ」


しっぱいさく「わーうわーう!」


研究者「マスクは外さないのか」


しっぱいさく「きにいったからー」


研究者「じゃ止めない」


しっぱいさく「おはなしが わかってらっしゃる めがねさん」


執行人「邪魔するよ」


研究者「速やかにEXIT」


執行人「実はさー、お土産あるのよ」


研究者「残留決定」


執行人「ん」


しっぱいさく「んー?」


研究者「ん」


執行人「まーた失敗作か、材質がエグいね」


研究者「毎度のことだろう?」


執行人「コレ、アイツが殺したやつかよ」


研究者「アイツ・・誰さ?」


執行人「永遠のいじめられっ娘」


研究者「はて」


執行人「知らなくていいと自己判断」


研究者「で、そいつの判決は」


執行人「死刑から無罪。残念だね」


研究者「どうしてだ」


執行人「落札」


研究者「汚れてるな、世の中」


執行人「いや、わかりやすくて良い時代だ」


しっぱいさく「わたしもむずかしいのにまぜてー」


執行人「また色々とケチったな」


研究者「さてどうかな」


しっぱいさく「わたしばかだよー」


執行人「あれ、髪の色が・・別人?」


研究者「染めた」


執行人「私も染めて」


研究者「血でも塗ってろ」


執行人「るーららー、まっぷたつー」


研究者「勘弁してください」


しっぱいさく「アハハふがふが」


研究者「勘弁してください」


執行人「で、その精神汚染物質は飼ってるの?」


研究者「育んでる」


執行人「あれ、そういや博士は」


研究者「桃源郷でお亡くなりになりました」


しっぱいさく「あー」


執行人「くひひ、これはひどい」


研究者「いわゆる殉職だな」


執行人「寝言は寝てから言おうなー」


執行人「でも可愛いなぁ、よしよし」


しっぱいさく「ごはんー」


研究者「逃げろ!」


執行人「!」


執行人「あ・・っ・・くぅ・・・」


しっぱいさく「おいしー」


研究者「見ておりません、断じて見ておりmsdrん」


しっぱいさく「おいしー」


研究者「ビタミン剤・水」


執行人「・・・ありがと」


研究者「これで可愛いとは言えんだろう」


執行人「むしろ・・・好きになった」


研究者「・・・」


執行人「あんたいつもこうしてる・・・わけ?」


研究者「…」


執行人「ごめん」


しっぱいさく「おなかいっぱい」


研究者「そうかい」


執行人「私は・・・まだまだ」


研究者「帰れ」


執行人「長居はよくないね」


しっぱいさく「かえるのー?」


執行人「えぇ、ごはんに時にまた」


研究者「来るな」


しっぱいさく「ばいばーい」


執行人「ほいじゃ、冒されませんように」


研究者「あぁ、今からどちらへ?」


執行人「いじめられっこをいじめに。くひひ」


研究者「凶器おいてけ」


執行人「身分上の業務ってもんが」


研究者「おいてけ」


しっぱいさく「てけてけー」


執行人「貴方に言われちゃしょうがない」


しっぱいさく「おねーさん2えらいー」


執行人「2?」


研究者「絶対に名乗るな。『出会い』が消せなくなる」


執行人「いいよ、素敵で私的な出会いだし」


研究者「・・・」


しっぱいさく「おなまえはー」


執行人「ピリオド。エンド。フィーネ。終わり。」


しっぱいさく「ふぃーね・・・ふぃーねぇばいばーい」


執行人「バイバイ、良い夜を」


しっぱいさく「めがねさん、おなまえはー」


研究者「だまらっしゃい」


しっぱいさく「へるもんじゃないしー」


研究者「増えないものに興味は無い」


しっぱいさく「むう」


研究者「・・・もう削る身なんざねぇよ」


しっぱいさく「じゃあさー、」


研究者「ん」


しっぱいさく「わたしのおなまえはー」


研究者「断じてやらん」


しっぱいさく「ちょーだいよーちょーだいよー」


研究者「・・・自己活動型空落病ウィルス殲滅用化合固形物乙型失敗作七十五号」


しっぱいさく「わかんない!」


研究者「…じゃ・・・ナコでいいや」


しっぱいさく「わたし・・・なこ・・・?」


研究者「あぁ」


しっぱいさく「わたしはなこですーきさまもなをなのれー」


研究者「おだまり」


哲学者「よう久しいな」


研究者「昨日も来ただろ」


哲学者「知人を拒むと他人が増えるぞ」


研究者「白髪もな」


しっぱいさく「ひげさんひげさんこんばんは」


哲学者「こんばんは」


しっぱいさく「わたしきょうからなこなの」


哲学者「そうかい。おいそこの眼鏡逃げるな」


研究者「七十五号だから・・・」


哲学者「…死人の名を使うとは、また人から遠ざかったな」


研究者「ケアレスミスだろ」


哲学者「減点対象だ」


修道女「ちーす」


哲学者「来るな!」


修道女「?」


しっぱいさく「こんばんはおねーさん、わたしきょうからなこなの」


修道女「え・・・?」


しっぱいさく「なこだよー」


哲学者「・・・」


修道女「ナコは生き返った!やっぱり祈りが通じたんだ!」


哲学者「違う!現実を見ろ!髪の色だって違うだろう!」


修道女「さぁナコ、お家に帰ってご飯つくろっ!」


研究者「・・・」


哲学者「くそったれ!」


研究者「すまない・・・」


修道女「なに辛気臭い顔してんのよ!喜びを分かち合おうよ!」


しっぱいさく「わーうわーう!」


修道女「わーうわーう!」



―――

零月五日
とんでもない失敗が俺を
押しつぶした。
修道女メノは笑っていたが
どこかネジが外れたような
狂気が漏れていた。
彼女が
涙を流しているかは
判らなかった。
それ以上に
俺は
泣いていた。
そして
彼女は
亡き妹ナコの形をした何かを
家に
持って帰った。

―――
最終更新:2008年01月10日 01:42