ビタミンB1

●ビタミンB1の基本情報


ビタミンB1(チアミン)は糖質の代謝に欠かせないビタミン。
1910年に日本で発見された初めてのビタミンで、
米糠の中から脚気を防ぐ成分として発見された。
ビタミンB1は穀物の胚珠の中に豊富に含まれているが、
精製される過程で失われてしまう。

●玄米、全粒穀物にはビタミンB1が豊富


玄米は精白米に比べ、ビタミンB1の量が5倍多い(1)。
玄米は他のビタミンB群もバランス良く含み、
相乗効果により更に効力を発揮する。
玄米食を実践する事で、ビタミンB1を効率良く補給出来る。
オートミールはビタミンB1が極めて豊富で、玄米の7倍も含んでいる(2)。

しかし、熱に弱く調理で失われ易いので注意が必要である。
特に水溶性のビタミンB1は米を研ぐ事で失われ易く、
折角のビタミンB1が糠と一緒に流出してしまう(3)。

●ビタミンB1は脳のエネルギーを作る貴重な成分


脳は全体のエネルギー消費量の2割を占める。
脳においてエネルギー源となるのはブドウ糖だけであり、
1日あたり120gのブドウ糖を水と二酸化炭素に分解している(4)。

ビタミンB1は糖質の代謝に不可欠なビタミンで、疲労回復効果がある。
炭水化物は体内で消化されブドウ糖に分解され小腸から吸収される。
ブドウ糖がエネルギーになる時は、ブドウ糖からピルピン酸に変えられ、
更にアセチルCoAに変換される。
このアセチルCoAからエネルギーが作られる。
脳は大量のエネルギーを必要とするので、ビタミンB1が不足すると
脳のエネルギーが不足し、イライラや集中力の低下を招く(3)。

糖質の代謝とクエン酸回路の関係は以下のサイトに記載されている。
人が生きていく上で必須のエネルギー代謝である。

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http://www.tokoroten.net/kuensan.html

●出典


1.
文部科学省 五訂増補日本食品標準成分表
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu3/toushin/05031802/002.htm
2.
アメリカ農務省 栄養データベース
https://ndb.nal.usda.gov/ndb/search/list
3.
ビタミンB1 | 成分情報 | わかさの秘密 2016年4月23日閲覧
http://www.wakasanohimitsu.jp/seibun/vitamin-b1/
4.
特集「飽食時代の落とし穴!? 欠乏症にご用心」
-脳の栄養不足は大丈夫?-:荒川泰昭、「食生活」
 Vol.94、(財)国民栄養協会、東京、2000年
http://www.arakawa-yasuaki.com/course/brain-nutrient.html

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最終更新:2016年04月23日 17:28