村詩1 - silver25＠人狼BBS

ガチ会長期村のアルベルトの詩集

濃霧の中で　心落ち着くのは
心が盲目だからか
霞が私の糧なのか
霧の路地で　うずくまる

とろろこんぶ　食べたい

◆　◆　◆

赤い世界の囁きは　野太い吠えで覆われて
私はフードに　隠れるの
怖くない怖くない　そうおもって頑張るの

やきもろこし　食べたい

◆　◆　◆

干しわらの中に　沈みこんで
星の下に　浮いた気分
私の夢は　いつも遠く
知らぬ国を　訪れていた

卵焼き食べたい

◆　◆　◆

ライ麦　ららららライ麦
金色の波に　飲まれた兎を
追って　見失って
そのまま　寝た

パン食べたい

◆　◆　◆

お月様　お月様　月明かりさんさん
願い事をさんかい　口に出して言ってみよう
つぶやきが夜に溶けて
ちょっとだけさみしい
最後の一回は　声に出すののみこんだ
月明かりは　さんさん

おまんじゅう食べたい

◆　◆　◆

湯水にちゃぷり　顔を埋めて
くらげだった昔を　思い出した
自由だけど　何も言わない
何も言わないけど　自由
言葉がいっぱいで　ぐるぐるぐる

きくらげ食べたい

◆　◆　◆

たくさん水があれば　お水を分けてあげられる
たくさん花があれば　お花を分けてあげられる
だからたくさん　がんばろう
たまにもらう　一輪の花が
そんな気にさせてくれるの

草餅、食べたい

◆　◆　◆

夢もとめ　言葉からして
愛をこめ　牙をたて
手をつなぎ　かたく握り
あたたかく　おわりたくない
獣を忘れ　己を忘れ
手を見れば　爪

なにもたべたくない

◆　◆　◆

人になりたい　隣にいたい
夕暮れに笑って　一緒に朝日を
鍬をもって　畑を耕し
お野菜つくって　みんなで食卓
誰も　彼もが　笑えばいい
だけど　私は

にんげんたべたい

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