創作力0以下な私が創作をするとどんな酷い作品ができるかの実験。
「君は星船にのったことはあるかい」
西暦2133年。
南の島をバックパッカー背中に高校生卒業後の一年日本一周旅行をしていた時のことだった。
旅の途中ふと降りた砂浜で、見知らぬ青年に話しかけられたのだ。
地図によると熱帯雨林の小さな森と小山が3つの島。
砂浜のあるあたりは昔は漁師の家が多かったが、コンクリ製の水深のある港に移ったのは大正と呼ばれた大昔の話だった。
今では人家も少なく、資源不足の中、ケイ素ファイバー製帆船や手漕ぎのボートで細々と魚を取って本土の港町に売りに行くことで生計を立てている。
階段状に連なる建物にサンゴを砕いて作った道。
そんなどこにでもある小さな島の町のはずれにある砂浜だった。
「星船ってあれ?夜空に浮かんでる宇宙人が乗ってきたっていう」
静止衛星軌道上に浮かんでいる、誰でも望遠鏡をのぞけば見れる船だった。
それは教科書にも載っていた話。
2080年、その船が軌道上にあらわれ。世界中の望遠鏡がその船に向けられた。
彼らはニューヨークに降り立つと、地球の言葉と文化を学んだ。
彼らは彼らの世界の辺境に地球を見つけた。
中央から遠く、星々を渡り住める星を探しつづけてきたという。
数年にわたる交渉ののち、国連の場で彼らへの地球での永住権と宇宙における鉱物採掘権を与え、それを対価に人類は星船を買い取った。
彼らは人間の体のコピーを作るとそこへ意識をうつし地球に帰化した。
2133年今では静止衛星軌道上にある星船は2隻。
オリジナルの星船と人類が星の海へ乗り出すための星船のコピー船である。
建造は年数がかかりあと10年はかかるという。
「君バックパッカーかい」
「うん、日本一周の旅、バスと電車を乗り継いでね」
「僕も旅人なんだ」
「僕の故郷はαケンタリウス」
「そうすると君は宇宙人ってわけか、教科書で読んだけど本当に人間と変わらないんだね」
最終更新:2014年12月26日 21:19