フリーのプログラマを目指そうかと考えている。
しかしフリーというのは全て自己責任、守ってくれる組織もなければ他人もいない。
リスク管理から考えるのは当然だろう。
そこでリスク管理について少し考えてみる。
1 損害賠償請求の危険性
納品を繰り返せば確率上いつかは不具合で先方に迷惑をかける危険性がある。
場合によっては損害賠償請求されるだろう。
法律は会社のほうが詳しいし、フリープログラマに味方はおらず、裁判に当たって提出される資料は会社側のコントロール下にある。
すると身を護るすべも勝ち目もない。(こちらにあるのは先方に損害を与えたという負い目だけだ)
契約書を精読するとか、不良品を納品しないとか、会話を録音しておくとか少しでも身を護るすべを考えなくてはいけないだろう。
(フリーなんて会社から見れば替えのきく赤の他人、返済地獄で苦しんでも痛くも痒くもないはずだ。)
2 ヒアリング不足
ソフトの仕様を決めるにあたって担当者からのヒアリングをしっかりしないといけないと考える。
でないと後から想像していたのと違う、バグで損害が出たなどといわれると困る。
困るのは企業先の担当者がソフトについて思い違いをしていたり、ソフトや仕事上のバグにつながる重要な話を知らない場合である。
こちらは聞いた通り完璧に納品したのに、担当者が何かを思い違いをしていたせいでソフトに不具合があると怒られたり訴えられてはたまらない。
渡された使用書に構造的バグがある場合、それをフリーの立場から指摘すべきかどうかも問題である。
3 赤字地獄
ランサーズなどでは5000~50000円でソフトを作ってほしいという依頼が平気で飛んでいる。
その予算の中でソフトを納品するため先方の指定した特殊で値段の高いソフトを買ってそれを使ってソフトを作ったら赤字になるかもしれない
またサーバを会社に設置しに行くだけでも利益がかなり削られる可能性が高い。
レンタルサーバの形で納品しようとしても結局コンペで他の人が採用されればサーバ代が無駄になる(安い仕事ではそれでも響く、最悪赤字になる)
そしてその値段を提示する人がまともな保守費用を払うとは思えない。
保守だと確実に最初の5000円~50000円より安いだろう。
守秘義務があるため大阪の会社まで毎日来てくださいといわれていってみたら、こまごました仕事が追加されて交通費だけで予算オーバー赤字。
赤字だからって仕事を放り投げる奴だなんて評判が立つわけにはいかないだろうし、赤字でも泣く泣く仕事を続けなくてはいけないかもしれない。
仕事を引き受けるときはよく考えないといけない。
4 保守業務の集中
仕事が一時にドカッと集中した場合。
保守の納期に間に合わない仕事が出るかもしれない。
するとどれかを断る必要があるかもしれないが、これは評判にかかわる。
どうしたものだろうか?
体は一つ頭も一つしかない。
平謝りしかないのかもしれない。
契約によっては、納期を守れずで損失補てんを要求される可能性もある。
(企業から見れば、ありがたい人員に見える時もあるだろうけど、フリーなんて使い捨てのティッシュペーパーのような扱いにもなりうる)
最終更新:2015年10月28日 18:56