精神科医に精神病の気持ちがわかるのか?

私の症例を書きます。

引きこもりでした。
起きてもずっと布団の中で、食事の時だけもぞもぞゆっくり動いて食事をとり布団に帰り、トイレに行きたいと思ってから気力が溜まってトイレに行くまで3時間トイレに行って布団に帰り。
そんな状態だった時期があります。

そんな私ですが外出できるようになるために特訓をして外出できるようになりました。

最初の一か月はこんな感じでした。
家から外に出て数メートル歩いたところで、スナイパーに狙われているような恐怖感と、果てしない心拍数の上昇、目に映るものが全て恐怖感を呼び覚まします。
恐怖感に襲われ家に帰り布団に閉じこもります。

体の奥底からくる悪寒、寒気、手足の震え、心拍数の上昇、恐怖感を数時間かけて沈める、その日はそれだけで布団で16時間過ごして終わり。

そんな状態でした。
2~5か月目は多少ましになり恐怖感がゆっくりと低下していき、数十メートル外出できるようになりました。

半年後、100m遠くにある近所のコンビニに到達した時、アルバイトへ面接へ行けるという自信が持てました。

この外出特訓中の恐怖感は精神科医に分かるのか。
精神科医でもない一般人に分かってもらえるのか?
といえばわかってもらえない気がします。


外出した後の恐怖感というのはお腹の奥底からくる寒気で夏だというのに腹の筋肉がブルブル寒気に震え。
腕の筋肉が腕の中心から寒気に襲われて、震える。
そして全身の筋肉がなくなって骨だけになったような感覚を受ける。

精神病だったのかもしれません
なかったのかもしれません。

引きこもりをやめるということはこの種の恐怖感を乗り越える作業が私の場合必要でした。
引きこもりは甘えといわず、長い目でその困難を理解し少しずつ訓練して外出できるよう段階を追う必要があると私のケースではそういう教訓を得ました。
最終更新:2016年08月21日 13:50