誰も読まない誰も読んではいけない

努力したもうことなかれ。
無意味と惰性を秒針の進みにすりあわせるべし。
心臓の鼓動は時計の針のように年を刻み。
一回転して昨日が今日で上書きされてどこへも進めず。
揺りかごから墓場へと

いざなえなおも狂わしく
鳴動と混乱の唄を君の耳元でささやく
混乱と白濁のなかへ

さあ光あふふる外を恐れよ
吹き渡る風はなお届かず、世界の回転は君だけを置いてきぼりにしていく

都市は明滅し、雲は無限のカナタへむかって加速する。

貴方の消失が世界の選択なら
貴方の居場所はここではない

さあその小さなドアをけ破って
楽園は地の底に

君のもとにあるは呪詛の響き
君のもとにあるは天国の祝福

さあいざなえ
いざなえ
最終更新:2016年10月02日 04:31