創作について思うこと3

学校の勉強は一つの正解を暗記するものだが小説における正解とは真逆だと思います。

アマゾンに多種多様な生物がいてそれぞれが生物として正解なように、小説も多種多様な正解がある。

知恵、知識、人生経験や創造力や方法論や人間性が豊かな作者ほど多数の小説としての正解にアクセス可能であり、貧弱な人は少ない種類の正解にしかたどり着けない。
そして、アマゾンに未発見の生物が大量に残っているように、小説の世界にも大量の未発見の小説としての正解が残っている。

心の豊かな人ほど多くの正解からチョイスして豊かな物語を形成できる。
心の貧困な人は少ない正解からしか選べないのでテンプレ通りの物語しかできない。



その2

人工知能が文学賞の予選を突破した。
今はそういう時代である。
このまま人工知能が進歩すれば、人工知能が人間より面白い小説を書けるのに、人間が創作をする意味とは何かが問われるだろう。
その時、人間はよりリッチで人間的に豊かな物語を書くことが要求されるだろう。

小説を書く意味は色々あるだろう。
人生の深甚について考える、読者の人生を変えるほどのハッとする記述を書く、わくわくさせる、作中の人物に自分を重ねて涙を流させる。
他にも色々な種類の小説を書く意味があるが、ようは読者を感動させることが大事なのだと思う。
最終更新:2017年01月04日 09:46