発注主からみた絵描きにしてほしい仕事

絵描きとして仕事をする場合、仕事を請け負ったら、いきなり徹底的にいい仕事をして持っていく人がいるがそういう人はいらない、というか絵描きの仕事がブラック労働化するから止めてほしい。

絵を発注するほうは大抵絵について素人なので、描いてほしい設定や状況を語っても、それに従ってできた完成した絵においてどんな矛盾や欠点や弱点を抱えているか想像がつかない。

発注主が絵描きに伝えられるイメージは不鮮明だし、絵描きの方でそれをこれだと言って持ってきても大体発注主の曖昧なイメージとは合わない。

いい仕事をされても、それが商品としての絵の需要という今発注主にとって必要な絵のイメージを満たさない。
そんな状況で絵描き独自の長時間かけた絵をもってこられても困るのです。

一番いいのはラフスケッチを何枚も用意すること。
そこから絵描きと発注主が共同作業で互いに商品として必要な絵の共通イメージを時間を掛けて形成していくこと。
大事なのは発注主とのコミュニケーションです。

これができない限り、発注主は商品として必要な絵でないと何度も絵描きにリテイクを出すことになり、真面目な絵描きほどそれに真面目に付き合っていい仕事をしようとして、仕事がブラック化します。


よほど商品性のある絵描きでない限り、絵描きには発注主の求めている商品性に従ってもらわないと困るわけです。

何が大事かというと、絵描きは発注主のあいまいなイメージを具体的なイメージに昇華する手助けをする必要があり、その昇華過程において絵描き独自の仕事や独自性を発揮してもらう分には構わないのです。

一番いいのは新しい商品性を模索するために、絵描きと発注主が落書きしながら相談できるのが理想ですね。
最終更新:2017年02月28日 20:49