巷ではアルミン巨人説が歩きまわっているが、
ここでは違う視点で「なぜ教官の通過儀礼を受けたのか」を考えてみたい。
≫なぜアルミン巨人説が浮上したのか
●アルミン・マイヴェス(→wikiはこちら)
2002年に逮捕された、実在する食人鬼。やべぇ私こいつと誕生日同じだ(ドウデモイイ
トロスト区掃討の際に捕獲し、ハンジに名付けられたソニー、ビーンの名前の由来も、
15世紀にスコットランド実在した殺人鬼“ソニー・ビーン”が由来だと考えられることから、
アルミンもそうなのではないか、ということのようだ。
しかし、それはあまりにも単純すぎるように思える。
原作者諌山先生は、王道にはしたくない、と言っている。
ならば、アルミンが巨人であるなどという、本当だとしたら重大な事実をこんなわかりやすく設定するだろうか。
●エレンの母カルラを食った巨人の顔がアルミン似?
超大型巨人が現れたとき、アルミンはエレンたちと一緒にいた。一緒に目撃している。
しかし、母の元に駆けて行ったエレンには付いて行かなかった。怖くてその場でふるえていたのだ。
そのとき、『もう…駄目なんだ…この街は…もう…』と右手を左手でおさえているのだが、
それがエレンが自傷行為をする姿に似ているとのことだが。。。
アルミンはハンネスを呼びに行っていたことが判明するが、その後船に乗るまでの動向はわかっていない。
そしてエレンの母カルラを食べた巨人がそのアルミンに似ているというのだ。
「巨人は人を食べることしかない。その結果死なせてしまうだけ」というのが巨人なのに、
カルラを食べた巨人はカルラを殺してから食べている。その点は気になるところだ。
(漫画では掴んだ手で握りつぶしており、アニメでは掴んでいない手で握って潰していた)
しかし、ハンネスよりも先にエレンたちの元に駆けつけられるだろうか?
その後エレンたちより先に船に行けるだろうか?
というか、アルミン自身も巨人の餌食になるだろう状況で、わざわざ巨人化するだろうか?
正直、アルミンに巨人化するだけの精神力と体力はないように思える。
≫通過儀礼を受けた理由
これも、アルミンが巨人だったから、という理由の1つに挙げられている。
人として「シガンシナの悪夢」を経験していないからだと。
アルミン巨人説を否定したい、信じたくない私が思いついたのは以下の理由だ。
●覚悟がなかった
訓練兵団に入ることを決意したときも、当然覚悟を決めていたわけだが、
心のどこかで「自分は無力だ」と思い込んでいた節がある。
巨人を倒して外の世界を旅したいと思っていても、きっと自分には無理だと思っていたのだろう。
卒業するときも「足手まといにはならない」と、あれは自分にそう言い聞かせていたんだと思う。
アルミンが「自分は無力ではない」と気付いたのは、トロスト区で生き延びるための策をエレンから任され、
「お前ってやばい時ほどどの行動が正解か判断できるだろ?」(単行本3巻11話「応える」より)と言われたときだ。
例として、5年前にハンネスを呼びに行ったことを挙げている。
そのときようやく、アルミンは自分が無力ではないことに気づき、自分も戦えることに気づいた。
親友であるエレンを守ってみせると、覚悟と決めて駐屯兵団の前に姿を晒して見せた。
このときから、アルミンの中で何かが吹っ切れたのだろうと思う。
ピクシス司令からも「立派な敬礼」と言われていた。
ひとまず思いつく理由はこれくらいだが、やはりアルミンにはエレン側でいてほしいと思う。
こことは関係のないことではあるが、もう1つ気になったのは、
アニメ版のナレーションがアルミンであること。
あれは「アルミン」ではなく「井上麻里奈」だという意見もあるが、
もしかして最後に生き残るのは「アルミン」なんじゃないかと感じてしまった。
2期OPの「最後の1人になるまで」のところで映っているのも「アルミン」。
…これは考え過ぎかな。