キューバ危機戦場

キューバ危機戦場は赤い嵐オンラインの戦場の名称である。赤い嵐シリーズとしては、最初に登場した。

沿革

主に第二次世界大戦を扱う、World War Ⅱ Onlineシリーズで、キューバ危機を扱った冷戦戦場が登場した。この冷戦戦場では、あらたに陣営という要素が加わり、チーム戦の要素が追加された(WW2onlineシリーズでは冷戦戦場を除いて、共闘はあっても勝利する国家は1カ国だけなので、チーム戦とは言えない。)。チーム戦の導入により、ゲーム性が大きく異なってきたため、WW2Onlineとは別ゲームとして独立したのが赤い嵐オンラインである。

ルール説明


基本説明

この「赤い嵐オンライン」は1962年に起きたキューバ危機を時代背景とした自由主義陣営と共産主義陣営の勢力争いを扱ったゲームである。
外交により他国を自陣営に引き込んだり、戦争により他国を占領したりし、所属陣営の勢力を拡大して、勝利を目指す。

また、ゲームは1日1ターン(1ヶ月)を単位として進み、日付が変更されると、ターンも1つ更新され、その時に各国へ、生産力から軍隊ユニット数を引いた行動値が加算される。
また、前ターンで行動した軍隊ユニットも、ターン更新と共に、行動済みから未行動状態に戻る。

ちなみにゲーム自体が始まるのは、日付変更時に、両方の超大国が登録され、プレイヤーが20名以上揃っていればスタートとなる。
ゲームがスタートして以降でも、プレイヤー募集は続けられる。
また、超大国は荒らしや初心者の登録を防ぐために各陣営の構成国が指名した国家のプレイヤーが、兼任する。

勝利条件


勝利条件は、ターン更新時に両陣営の総生産力を比較し、自由主義陣営が共産主義陣営の2倍以上なら自由主義陣営側の勝ち、共産主義陣営が自由主義陣営の2倍以上なら共産主義陣営側の勝ちとなる。

ただし、更新前のターンで水爆を使用した勢力は、その直後のターン更新では勝利を得られない。これは、水爆攻撃による勝ち逃げを許さないための処置である。

※ 地図上の旗をクリックすると、行動元や行動先の選択と連動する。
※ また、入力ページにある領有一覧のエリア名や師団数も、クリックすると連動する。

生産ポイントと行動ポイント


このゲームでは、陸地が200エリア、海域が40エリア、合計で240のエリアがなっており、各エリアには、生産ポイントと生産率が設定されている。固定値である生産ポイントに生産率を掛け合わせたものが生産力と呼ばれ、ターン更新時に、その生産力が収入として各プレイヤーに入る。

                |  生産力 = 生産ポイント × 生産率 |

ちなみに、全240エリアの総生産ポイントは3000となっており、ゲーム開始時には、自由主義陣営は生産力2400、共産主義陣営は生産力1800となっている。

また上記のように、ターン更新時に行動ポイントが加算される訳ですが、この行動ポイントは、プレイヤーが領有しているエリアの生産力の合計値から、プレイヤーが保有する陸軍・海軍・空軍・水爆のユニット合計数を引いたものである。
収入から軍維持費が引かれると思って下さい。また、市場で国債が「10」売れる毎に、毎回「1」ずつ行動力に加算されます。そして、このように加算された行動ポイントを資本とし、ゲームを行う。

ただし、首都や本国に該当するエリアの場合、そのエリアの生産ポイントは2倍となる。
例えばアメリカなら、自国首都であるワシントンを領有していれば、通常なら生産ポイントは「24」の所、アメリカが領有する場合に限り「48」となる。

本国と首都


赤い嵐オンラインキューバ危機版では、統治エリアを、「首都」「本国」「占領地」の3つに分類している。これらは、増兵費用と生産力に関連する項目である。

まず最初に、増兵の費用に関してですが、軍隊1ユニットを増加させる時に掛かる費用は、首都を基準にすると、本国では首都の2倍、占領地では首都の4倍掛かる。

続いて、生産力に関してですが、これは「生産ポイントと行動ポイント」でも触れた通り、
本国や首都のエリアでは、通常より2倍の収入が見込めます。

  • 以下の地域は初期状態で領有するエリアは初期領有でも占領地として扱われる(簡単に言えば植民地)。
アメリカ               沖縄諸島・マリアナ諸島                   
ソ連             ヤクーツク・マガダン・カラガンダ・アルマアタ・フルンゼ・タシケント      
イギリス ジョージタウン・マスカット・アデン・ナイロビ・ダルエスサラーム・ルサカ・ハラレ・バミューダ諸島・フォークランド諸島チャゴス諸島・セイシェル諸島・シンガポール・ブルネイ      
中国                     フフホト・ウルムチ・ラサ                   
デンマーク ゴットホープ
南アフリカ ウィントフック
スペイン                      スマラ                       
 ポルトガル               アゾレス諸島・カーボベルデ諸島・ルアンダ・マプト           
オーストラリア                  ポートモレスビー・ココス諸島                 
 インドネシア                     サマリンダ                      

  • 同一民族地域(初期領有で他国でも本国扱いになるエリア)
漢民族     瀋陽・北京・南京・西安・重慶・上海・広州・昆明・台北                           
朝鮮民族    ソウル・平壌・清津                                             
日本民族   札幌・仙台・新潟・東京・大阪・沖縄諸島                                   
モンゴル民族 ウランバートル・フフホト                                          
ベトナム民族 ハノイ・サイゴン                                             
ドイツ民族  ベルリン・ボン・ミュンヘン・ウィーン                                    
アラブ民族  バグダッド・ダマスカス・アンマン・リヤド・ジッダ・マスカット・アデン・サヌア・カイロ・ハルツーム・トリポリ ・チュニス・アルジェ・ラバト                                        
マレー民族  クアラルンプール・シンガポール・マニラ・ダバオ・ブルネイ・サマリンダ・パレンバン・ジャカルタ       
南アフリカ民族 プレトリア・ソールズベリー                                        

自由主義陣営と共産主義陣営


このゲームに「自由主義」「共産主義」「中立」の3つの陣営があり、自由主義陣営にはアメリカ、共産主義陣営にはソ連という超大国が存在する。
相手陣営を総生産力で上回る事が、このゲームの目的であり、第三陣営である中立には、勝利条件はない。

各陣営へ所属するには、「自由加入」「共産加入」コマンドを使用し、このコマンドを使用すると、すぐにその陣営に所属できますが、そのままでは、所属内の発言を行ったり、閲覧したりは出来ない。超大国から「条約機構」の加盟が認められて初めて、陣営発言に参加できる。

また、陣営からの脱退に関しては、自信で行う「離脱」と、超大国が下す「追放」の2種類がある。
それと、例えば自由陣営から共産陣営に移りたい時などは、
「自由離脱→共産加入」のように、一旦中立化してから転向する事となる。

ちなみには、超大国陣営に参加した国に対して、条約機構への加盟の有無に関係なく、軍隊を駐留させることが出来る。
駐留軍がいると、敵軍から侵攻を受けた際には共同で防戦したり、駐留する超大国の軍隊が、隣接国に攻め入る事も可能である(侵攻時は共同戦闘不可)。
その反面、陣営離脱時に駐留軍が居ると、離脱費用が増大する。また超大国に限り、陣営所属国のユニット数を閲覧可能となっている。

各陣営には赤化度が存在する。各陣営が「思想拡大」のコマンドを実行すると、自由主義陣営なら「自由値」が、共産主義陣営なら「共産値」が、それぞれアップする。その自由値と共産値の比率が「赤化度(反赤化度)」として表れる。具体的には、あるエリアの自由値が300、共産値が100だった場合、「自由値:共産値=300:100=75%:25%」となるので、赤化度は「25%」となる。思想拡大コマンドにより、そのエリアの共産値が300にアップすると、「自由値:共産値=300:3100=50%:50%」となるので、赤化度は「50%」となる。
 その両値の比率から、エリアごとに「赤化度(0%~100%)」を算出。
本国エリアの生産値MAXは、一律で「200%」だが、自由陣営なら「(100+非赤化度)%」、共産陣営なら「(100+赤化度)%」、中立国なら赤化度に関係無く一律に「150%」となる。また、占領エリアでは、今まで通りに一律MAXは「100%」だが、共産陣営に限り、「(100+赤化度/2)%」となっている。

※ 初期状態での陣営所属国は、ゲーム的なバランスを考えて、米軍基地があるパナマ以外は、米州機構を自由主義陣営に加えず、中ソ対立が始まりつつあったものの、中国とアルバニアは共産主義陣営に加えられている。


兵科の種類


このゲームに出てくる兵科は、陸軍・海軍・空軍・水爆の4種類あり、ユニットの単位は「師団」で数えられ、1ユニットは1個師団である。
ターン更新時には、師団数の合計分だけ維持費として行動ポイントから引かれる。これにかんしては、陸軍・海軍・空軍・水爆の違いはなく、全てが1個師団につき1ポイントのマイナスとなる。
以下、各兵科の説明。

陸軍

陸軍は「陸地を移動する軍隊」である。
海域へ移動する際には、その海域が陸地と接している必要があり、更にその海域に、移動する陸軍のユニット数以上の海軍ユニットが必要となる。1度に移動できるのは1~3エリアで、それは地形により異なる。陸地は、黄緑色の「平地」と、緑色の「高地」からなるが、平地では1、高地では2の移動負荷が掛かり、現在地から移動先へのルートが4以内のエリアを1度に移動できる。ただし通過できるのは、自国領か自陣営の所属国領のみである。(駐留は出来ないが、超大国でなくても通過だけなら可能である。)また攻撃に関しては、隣接エリアにしか行えない。
※ ちなみに、コペンハーゲンはストックホルムと、シンガポールはクアラルンプール・パレンバンと、コペンハーゲンが自陣営なら、北海とバルト海が、 陸路でも繋がっている設定になっている。

海軍

海軍は「海域を移動する軍隊」である。海域に接している陸地にも移動できるが、海域で結ばれていない陸地同士の移動は出来ない。
自国領か自陣営の所属国領、海上封鎖されていない海域なら、1度に3エリアまでの移動できる。(駐留は出来ないが、超大国でなくても通過   だけなら可能である)また攻撃に関しては、隣接エリアにしか行えない。
※ ちなみに、パナマが自陣営なら、カリブ海と太平洋北東部が、シンガポールが自陣営なら、ベンガル湾と東シナ海・セレベス海が、コペンハーゲンが自陣営なら、北海とバルト海が、カイロが自陣営なら、地中海東部と紅海が、アンカラが自陣営なら、地中海東部と黒海が直接結ばれる事となる。
※ 11月から2月にかけて、ハドソン湾・デンマーク海峡・白海・オホーツク海・ベーリング海は、氷河に閉ざされる為に通行不能となり、その海域に残存していたユニットは、全て破棄される。
※ 海軍は「海上輸送」により、自国の陸軍・空軍・水爆を一括輸送できる。このコマンドを行うと、各ユニットを最大で輸送海軍ユニットと同数まで輸送でき、輸送されるのは未行動のユニットが優先で、輸送された未行動ユニットはその状態を維持する。

※ 1度に移動できる距離は海軍移動と同じく3エリア以内である。海域に軍隊ユニットを留める事により、「海上封鎖」を行える。これはどこの軍隊も駐留しない海域へ移動すれば行え、全ユニットをその海域の外へ出せば、海上封鎖は解除される。海上封鎖を行うと、他陣営の国の海軍は、その海域を通過できなくなる。

空軍

空軍は「空を移動する軍隊」である。海域に接している陸地にも移動できるが、
通過エリアが、陸地か海域かに関係なく、
自国領か自陣営の所属国領、海上封鎖されていないエリアなら、1度に3エリアまでの移動できる。
ただし移動先が海域の場合は、そのエリアに、移動する空軍ユニット以上の海軍ユニットが必要となる(駐留は出来ないが、超大国でなくても   通過だけなら可能)。また攻撃に関しては、隣接エリアにしか行えない。
※ 11月から2月にかけて、ハドソン湾・デンマーク海峡・白海・オホーツク海・ベーリング海は、氷河に閉ざされる為、海軍の通行は不能となるが、空軍はそれに関係なく、その海域を通過できる。

水爆

水爆は遠距離攻撃が可能な兵器で、超大国のみが使用可能である。輸送の際は、陸軍の移動条件と同じだが、攻撃時では、所属陣営に関係なく   エリアを通過でき、陸上から発射時は最大で5エリア、海上から発射時は最大で3エリアまで、攻撃が可能。ただし距離が遠くなる程、威力は   落ちる(陸上発射の場合、距離が1エリアで30%、2エリアで25%、3エリアで20%エリアで15%、5エリアで10%の生産値ダウン、海上発射の場    合、1発につき、1エリアで15%、2エリアで10%、3エリアで5%、生産率をダウン)。
※ 11月から2月にかけて、ハドソン湾・デンマーク海峡・白海・オホーツク海・ベーリング海は、氷河に閉ざされる為、海軍の通行は不能となるが、水爆はそれに関係なく、その海域を通過できる。

軍事ユニットの侵攻コマンド


戦闘経過の[A%:B%]は、Aが侵攻側で、Bが防衛側であり、互いの師団数に対する攻撃力をパーセンテージで表している。例えば陸軍20個師団で50%となっていれば、陸軍の攻撃力は10となる。防衛側の師団数がゼロになると次の矢印の戦闘へと進み(ただし空軍以外は空軍へ反撃できない為に、爆撃を受けるだけで次に進む。)、逆に侵攻側の師団数が半減すると、侵攻元へと撤退する。ちなみに占領が成功した後、同エリアに残っていた防衛側の軍事ユニットは全て廃棄される。また、開幕ターンや登録後10時間以内のプレイヤーに対しては、侵攻をすることも、侵攻をされることも出来ない。
兵科 侵攻コマンド     1ユニットの行動消費            戦闘経過                
陸軍 陸軍占領(陸地から侵攻) 山地へ:5  その他:3 対空軍[0%:20%]→対陸軍[50%:50%]→対海軍[50%:25%]→陸地成功
陸軍 陸軍占領(海域から侵攻) 山地へ:5  その他:3 対空軍[0%:40%]→対海軍[25%:50%]→対陸軍[50%:50%]→陸地成功
海軍    海軍占領            3      対空軍[0%:40%]→対海軍[50%:50%]→対陸軍[25%:50%]→陸地成功
海軍 制海確保(海域へ侵攻)       3         対空軍[0%:40%]→対海軍[50%:50%]→占領成功      
海軍 制海確保(陸地へ侵攻)       3             対空軍[0%:40%]→対海軍[50%:50%]       
空軍    制空確保            3                対空軍[50%:50%]            
空軍    対陸爆撃            3             対空軍[50%:50%]→対陸軍[20%:0%]       
空軍    対海爆撃            3             対空軍[50%:50%]→対海軍[40%:0%]       
空軍    生産爆撃       3        対空軍[50%:50%]→「残機数%」生産率をダウン
水爆 水爆発射(陸上から発射)       5         1発につき30~10%(値は距離に比例)の生産率ダウン  
水爆 水爆発射(海上から発射)       5          1発につき15~5%(値は距離に比例)の生産率ダウン  
上の表にあるのは、1個師団につき掛かる消費ポイントである。
つまりは海軍2個師団で占領を行った場合は、「3×2個師団」で「行動力:6」が消費される。
※ 例えばエリアAからエリアBへ「海軍占領」を行い、A海軍が22個師団、B陸軍が12個師団・B海軍が8個師団・B空軍が5個師団だったと仮定する。上の表のように先ずB空軍の攻撃を受けるが、対空軍[0%:40%]となっているので、A海軍の攻撃力は0、B空軍の攻撃力は5の40%で2。この爆撃により師団数は、A海軍が22→20、B空軍は反撃されないため10のままで、A海軍が侵攻した時の師団数22から半減(11)した訳ではないので、次へと進む。次は対海軍[50%:50%]なので、A海軍の攻撃力は10、B海軍の攻撃力は4となり、結果、A海軍は20-4=16個師団となり、B海軍は8-10=-2で壊滅。B海軍を殲滅できたので、次の対陸軍[25%:50%]に進むが、A海軍は16-6=10個師団となり、B陸軍は12-4=8個師団となり、A海軍が半減した条件と、B陸軍を殲滅できなかった条件が重なり、どちらにしてもエリアBの占領は失敗し、残ったA海軍はエリアAへ撤退する。
※ 生産率をダウンできるのは、生産爆撃と水爆発射だけである。ダウンした生産率は、ターン更新時に回復し、生産率0%なら10%アップ、生産率50%なら5%アップ、生産率90%なら1%アップと、生産率が低いほど、回復の度合いも高くなる。ついでに、距離が遠くなるほど水爆の威力が落ちるのは、命中精度が悪くなることが想定されている。

プレイ可能国家


関連項目

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  • CGIゲーム
  • 赤い嵐オンライン
最終更新:2013年08月14日 00:10