シン「おーい、言葉ーグリルできたよー・・・えっ?」
シンが言葉を呼びにいくと、言葉はちょうど薪を切り終えていたとこだった。
その手には鈍く光る鋸を持ち、彼女の周囲には細かく切り刻まれた薪がうず高く積み上げられていた。
その姿は凛としつつもどこか儚げで、まるで心ここにあらずといった感じだった。
言葉「・・・薪はこれで全部ですね・・・ふふ・・・」
シン「・・・ことのは・・?」
言葉「・・・ん・・・あ、シンくん。そっちはもういいんですか?」
シン「ああ、グリルはできたよ。あ、の、これ、全部言葉が・・?」
言葉「はい。なんだかこの鋸を見ていたら何でも斬れる気がして・・・おかげで薪も全部斬れました。」
シン「そうなんだ・・・あ、ありがとう・・・」
言葉「はい♪(にっこり)」
シン「(ああ、いつもの言葉だ。さっきのはきっとなんかの見間違いなんだ、うん)」
若干なにかに不安に感じつつも、シンは言葉と切った薪を持って河原に下りていった。
その後、パラソルやテントを設営したり、用意された食材でバーベキューをして食べたりで、お昼の時間はあっという間に過ぎていったのだった。
シン「ふー、おなかいっぱいだー」
言葉「うふふ、シンくんたらいっぱい食べるんですもん。わたしもつられて食べちゃった//」
シン「あはは。でもこうやって外で食べるメシもいいもんだね。」
言葉「そうですね。私はあまり外に出ることはなかったんで、こうやって食べるのはすごく気持ちいいです。」
シン「そうなんだ?あ、でもそういえば俺もこんな風に外で食べたことはなかったな。
あっても軍の演習で常に周りを警戒しながらレーションを掻きこむ程度だったかも。」
言葉「そうなんですか。じゃあお互い初めて同士ですね♪」
シン「そうだね♪」
一時の静寂の後、自然と2人に笑みがこぼれる。さらさらと流れる川の流れの中に2人の笑い声が溶けていった。
最終更新:2009年02月27日 20:28