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避難所 75

正座して自分の膝を掴んでいるシン。
血の気が引くほど、指には力が込められている。
茶道具一式を持ってきた言葉、シンの左隣に座る。

「大丈夫ですか、シン君?」

「……ごめん、手間かけた。その、言葉……俺、木戸の考えは正しいと思うし、神崎のした事とか、絶対に許せない。
 だけど俺、あの時俺が神崎の力を持っていたらとも、そうも思うんだ」

「……シン君だけじゃありませんよ」

 言葉、シンの左手に自分の右手を重ねる。

「え、言葉?」

「きっと、みんな同じですよ。
 暗い部屋の中、一人で蹲っていると、誰だって思うんです。
 過去の輝きを取り戻したい。
 その為に、何をしてでも……って。
 だから大丈夫ですよ、シン君」

 そう言って言葉は、シンに自分の体重を預ける。

「シン君だけじゃありません……」

 どこか幸せそうな表情で、目を閉じる言葉。

「(シン君、私達は二人、ですよね?)」

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最終更新:2009年02月27日 20:47
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