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2日目 284・288・295・300

~ある夜~

言葉の横で眠りに付くシン
眠れない言葉

言葉「・・・私、最近シン君と結構すごいことしちゃってるな。」
言葉「今までの私からは考えられないぐらい大胆で・・・」

言葉は思い出していた。ここに来てからのシンとの日々を。
日に日に変わっていっている自分を。
2人で作った思い出を。
      • まだ思い出と呼べる代物ではないかもしれない。
けれど、彼女にとっては彼との日々はもはや大切な大切な宝物なのだ。

ふと彼女はケータイを開いた。
その街受け画面は・・・無垢な顔で寝ている横の彼だ。

言葉「この写真撮るのも一苦労だったなぁ。クスッ」


      • 好きな人を待ち受けにして3週間誰にもバレずにいると、想いが叶う。---
彼女はあるとき、そんなおまじないを思いだした。
何故かはわからない。
ふとした瞬間、横にいる彼とずっと一緒にいたいと思ったからかもしれない。
彼もきっと私に好意を持ってくれているだろうし、自分だってもちろん彼のことを良く思っている。
しかしまだ、どこか自信がなかった。
いかんせんそういう経験が少ない彼女だ。
しかも初めての恋愛経験があんな結末になってしまった。
故に彼女は怯えていた。人の気持ちを信じるということを。
いくら自分のことを好きだと言ってくれたとしても。
だから、何かにすがれるなら、例え一度裏切られてしまったおまじないにでもすがりたかったのだろう。

そして同時に気づいた。
確かにいろいろなことを彼と一緒にしてきた。
食事も作った、お風呂にも入った、一緒に寝たりもした。
けれども形に残る何か、というのはまだ持ちえていないのだ。
しかしここには何もない。
その中で何かを残せるとしたら・・・
彼女にはケータイのカメラで彼の姿をおさめることぐらいしか思い浮かばなかった。


携帯 『ピピッ……』

言葉「あ、シンくんの携帯、充電が終わったんですね。シンくんはお風呂ですし……コンセント抜いておいた方がいいでしょうか?」

言葉(そういえば……シンくんの待ち受けのマユちゃん。生きていたら、私や心ともお友達になれたんでしょうか?)(←何の気なしに携帯を開く)

言葉「………………」(←携帯の待ち受け画像の『おねむり言葉(胸もとのボタンが外れて谷間くっきり、ぽっちギリギリ)』を見て、目を丸くする)

シン 「ふぅ~、さっぱりした~(がちゃっ)」

言葉「シンくん、これ……」

シン 「あっ、言葉っ!?そ、それは!?いや、違うんだ。決してやましい気持ちでそれを撮ったんじゃなくて、たまたまいつもよりも早く目が覚めて隣です~す~と静かに寝息を立てている言葉が居て、さらに偶然に目覚ましと兼用している俺の携帯電話が枕元にあって、言葉があんまり気持ちよさそうに寝ているもんだから、目覚ましを鳴らして言葉を起こすのもかわいそうだと思って、携帯をマナーモードにした時に本当に偶然にショートカットキーに指が触っちゃって、携帯のカメラが起動して、そしてさらに奇跡的な確率でカメラのシャッターを切っちゃって、そして宇宙的な確率で寝ている言葉が取れた訳で、そんな偶然が偶然を呼んだのも何かの運命かと思って、そのデスティニーを無碍に するのも勿体無いと思った訳で、いや、ほら?俺と言葉がこうして出会えたのも偶然の導きによるものだし、そんな俺らが偶然とか、運命を否定するのも変だと思った訳で、携帯のメモリーを消さないで取っておこうと思うのは極々自然な感情な訳で、それでお気に入りフォルダに入れて、『保護する』のチェックを入れて大切に保存しようと思うのは慎重な俺の性格からしたら本当に当然な行為な訳で、それでチェックを入れて、念のためにもう一度チェックを確認しようとした時に寝起きでまだ寝ぼけていた俺が間違えて『待ち受けにする』のチェックを入れてしまうのはヒューマンエラーの観点からも十二分にありえることで、そんな紆余曲折を経て待ち受けにしちゃった言葉の寝顔をまあこれも偶然と運命のプレゼントかなと思って、ついマユの待ち受けを見るのよりも高い頻度で見てしまうのはデスティニーって単語が好きな俺としてはある意味、義務な訳で、そんな訳で言葉に隠れて待ち受けを何度も何度も何度も何度も見ていたら携帯のバッテリーが切れそうになった訳で、せっかくの言葉の待ち受けがバッテリーと共に消えてしまうのは非常に惜しいと思った訳で、せめてCD-RとDVD-RとMOと磁気テープと紙テープと磁気ドラムにバックアップを取って世界各地に分散バックアップをするまで消す訳にいかないと思った訳で、いや、他にも言葉の寝言とか、言葉が鼻歌の秘蔵データとかを残しておくのは俺の義務だと思った訳で、携帯の充電をしていた訳で!?」

言葉「酷いです、私……よだれをたらしちゃってるじゃないですか!?」

シン 「だからその待ち受けだけは――って、よだれ?」

言葉「はい、口元にちょこっと」

シン 「……そうか?普通に静かに寝息を立ててるだけだろ?」

言葉「そんなことありません。この待ち受け画像、こんなにくっきり写ってるじゃないですか」

シン 「まあ、伊達に高解像度にチューンしてないからな」

言葉「……とりあえず、この待ち受けは消させてもらいます」

シン 「それだけは勘弁してくれ、言葉!?」

言葉「駄目です、シンくん」

シン 「こうなったら、実力行使」

言葉「きゃっ、シンくん!?」(←バランスを崩してよろめく)

シン 「言葉、危ない!?」(←咄嗟に携帯を投げて、言葉を支えようとするも一緒に倒れる)

言葉「………………」(←床に押し倒され、唇同士が触れ合ってる状況に、目を丸くしてる)

シン 「………………」(←しっかりと言葉の胸をやさしくパルマフィオキーナで捕えている)

携帯(ひゅ~、こんっ、カシャッ)

こうして新たに撮られた待ち受け画像を消す・消さないの騒動、その前に押し倒した状況からの騒動、『ちゃんと撮ってください』との要望を受けて普通に
待ち受けを撮るはずだったのに何故かヌード撮影会になる騒動等などの真に驚くべきエピソードがあるが、余白が狭すぎるのでここに書くことはできない。


実はぽっちがしっかり写った画像をプライベートフォルダに保存してたシン

シン「これは仕方ないよな、偶然だし。答えは聞かない。うん。」

言葉「?(独り言…どうしたんでしょう。具合でも悪いのかな)」

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最終更新:2009年02月27日 01:25
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