用語集

【思念体】・シネンタイ

人の体、幽霊のような半透明の肉体。そしてそれらの存在を決定する要素、【性質】によって成り立つ種族。
それらの特徴を持つ者達を【思念体】と呼ぶ。
基本として、人体は上半身、【霊体】は下半身で構成されている。一部例外も存在する。
その特性上、思念体は先天的に浮遊能力が存在し、自己意思で自由に飛行が出来る。
逆に、自己意思によって飛行しない事も可能なので、椅子に座る等の動作も行える。
しかし、足の存在しない例から外れた個体、及び一部の基本形態の思念体でも、この思念体として持つはずの特有の浮遊能力が無い場合がある。
後者の場合はなんらかの形で浮遊する術を必ず持っている。
思念体の死亡は【消滅】と言われ、生命力が断たれると影形が一切残らない。
その代わり、世界に蔓延する性質を糧として再構築され、【思念思想の杭柱】を介して復活する。
復活した際は、死ぬ間際からのある程度の記憶が抜け落ちる、落ちる程度は不明、死亡時の壮大さによるとも言われ、
【旧世界】では一度、思念体の大虐殺が発生し、それに巻き込まれた思念は復活より以前の全ての記憶が無くなった。
なお、旧世界では悪い精度で思念体が放つ性質を感じ取る力が存在したが、それも現世では無くなっている。

【性質】・セイシツ

思念体の存在を確定する、思念体特有の要素。
これによって思念体が成り立っていると言っても過言ではなく、後述の【性質変化】等で性質が変化した思念体は外見も性格も能力も変わってしまう。
誰もが必ずひとつだけ持ち、思念体の性質が重なる事は無い。(一部例外あり)
思念体の持つ性質は、その個人の精神面において多少強い傾向がある。
例として性質が悪い傾向にあるものならば、悪事を好んだり等。色濃い場合は性質に囚われ、薄ければ思考も人間的である。

【性質変化】・セイシツヘンカ

外的要因、稀な事例で内的要因によって発生する思念体の性質が変化する現象の事。
前述の通り、性質が変化すると外見が変化し、場合によってはまるで別の人物のようになる。

【性質継承】・セイシツケイショウ

性質変化の一種であり、思念体が自分の性質を他の思念に移す事。
これによって性質を移された対象は元の性質から上書きして性質変化を起こす、この瞬間から対象の元の性質の思念は存在しない事になる。
一方で移した思念は、性質を失い『完全に死ぬ』か、別の性質の思念として自らも性質変化を起こす。

【性質転換】・セイシツテンカン

性質変化の一種、お互いの思念体の性質を交換する事。
新世界思念体に備わった思念体固有の能力のひとつで、傍にいる思念体同士に交換の意思があれば、性質を入れ替える事が出来る。
しかし、旧世界における「黄希星」と「黒絶星」のように「希輝銭」と「絶蝕銭」が絡む性質転換は、出来なくも無いが安定せず。
そもそも出来ないか、出来ても扱いきれなかったり、すぐに元に戻ったりする。

【霊体】・レイタイ

思念体に存在する、半透明の肉体の事。霊体は正式な名前としては扱わないため、好きに呼んで構わないが、此処では【霊体】と称する。
これもまた思念体を構成する要素のひとつ。例外的な足のある思念体も、この霊体を必ず有している。
旧世界にてとあるマッドサイエンティストが発見した論によれば霊体とは、その思念が持つ性質によって構成されているものである。
質量こそ無いものの、基本的にこれらは透過しない。
よくイメージされる幽霊像のように触れても透ける事は無い、
が、触れているという感覚も無く、無理矢理物を押し込もうとすれば割とすんなり突き抜ける。(上半身に存在する霊体は、この限りではない)
一応肉体である以上、ダメージは受ける。が、大して感覚が通っているワケでもなく、不定形なので痕が残ったりもしない。

【旧世界】・キュウセカイ

今在るうごくメモ帳の世界とは別の「かつて存在していた世界」。
現世でのコインのあたるものがスターだったり、旧世界にのみ存在していた文化が存在する。
思念体が本来存在していた場所であり、存在の根源がこの世界に存在した思念体は、自らの消滅を防ぐ術なく世界と共に消失した。

はずだったのだが。

【次空転出の映写録】・ジクウテンシュツノエイシャロク

本来は旧世界のメモを、コードを取り込む事で再構成して現世に送り出すフィルムの形をした一方通行の転出装置。
オグはこの装置にブラックホールを打ち込み通行枠を拡張、宮橋が与えた能力の片鱗がコード役割を担う事で、本来は不能である思念体移住のメカニズムを完成させた。
これにより、思念体の幾つかは旧世界からの復活、移住を成し遂げる。
世界の消滅を共にした思念体は死亡としては扱われないらしく、移住の後でも「覚えている者は覚えている」。

【思念思想の杭柱】・シネンシソウノコウチュウ

消滅した思念体は世界に蔓延する性質により復活する。その際に『卵』の役割を担う青白く光る文字が掘り込まれた柱のような物体。
性質を常時放っているため、普通の人間が近づくとちょっと危ない。性質によって若干形や模様などが異なる。
中に思念体が存在する場合、外部からの破壊などの一切が通用しない、中の思念体の覚醒と同時に『分解』と形容した方が近い崩れ方をして、排出を行う。
思念を排出した後に柱は元に戻るのだが、少し目を離すと跡形も無く消えている。
最終更新:2014年07月08日 00:49