シンの方は軽い昼食を済ませ、朝干して置いた洗濯物のとり込みが終わり
洗濯物の仕分けが終わった時に時計は既に午後3時30分を回っていた。
「もうこんな時間か…そろそろ夕飯の食材を買いに行かないとまずいか。」
シンは買い物籠を手に持ち、夕飯の献立を考えながら買い物に出かける。
うちの家族はとりあえず良く食べる。食べ盛りのエリオやキャロだけでなく、フェイトも良く食べる。
「まぁ、それだけ良く食べてくれると俺の方も作り甲斐があるんだけどな……」
シンは家からそれほど離れていない距離にある行きつけのスーパーに着き、
入るとすぐさま、食材コーナーへ足を運ぶ。
「今日はこんな物かな?……あ、そうだ。醤油が切れそうだったからそれも買って行かないとな。」
良さそうな食材を買い物籠に入れた後、調味料コーナーで醤油を入れると会計に向かう。
スーパーを出た後、シンは来た道を辿り、家に戻る。
家に戻り、シンは買って来た物を乱雑にならぬよう1つ1つ丁寧に冷蔵庫へ入れて行く。
「こっちは、今日の夕飯で使うから良いとして、こっちは冷蔵庫だな。」
整理が終えると軽く背伸びをして、数刻後…
「それじゃ、夕飯の準備でも始めますか。」
愛用のエプロンを着用し、夕食の準備を始めて行く。
「シ~ン♪ただいま~!!」
夕飯の準備を開始してからしばらくすると玄関の方から聞き慣れた声が聞こえて来る。
「おかえりなさい、フェイトさん。」
「うん、ただいま♪」
フェイトは料理をしているシンに手を回し、抱きつく。
その表情は、にへらっとしており、それは駄々甘としか言いようのない位ふにゃふにゃとなっている。
こちらも余談の話となるが、フェイトのシン熱基シン馬鹿ぶりは結婚後も、その勢いは留まらずに日に日に増して行き、今は亡き嫁の親友と同じ声をしている某赤鬼のような怪人の台詞を借りれば「言っとくが俺は最初からクライマックスだぜ!」な状態である。
「フェイトさん、制服が皺になりますできれば、早く着換えて来て下さい。」
「う~…もうちょっとだけ。」
「仕方ないですね……後、少しですよ。そういえば、2人はどうしたんですか?」
「少し遅くなるって言っていたけど、もうちょっとしたら帰ってくるよ。」
「あなたはあの2人の保護者でしょ?あの2人に何かあったらどうするんですか!」
「2人は先に帰って良いって言っていたし、そこまで物騒じゃないでしょ?」
「それはそうですけど……」
「それに……」
「はい?」
フェイトは人差し指の先端を振り向いたシンの唇に軽く当てる。
「!」
「私じゃなくて、私達だよ?シン。あの二人から見たらシンも保護者なんだよ?」
「…そうなんでしょうか?」
「そうなんだよ。」
その数分後、フェイトは渋々、シンから離れると部屋に戻り、制服から部屋着に着替えると降りて来る。
降りて来るとエリオとキャロも既に帰宅しており、テーブルにはシンが作った夕食が既に並び、4人がそれぞれの席につく。
「「「「頂きます。」」」」
4人は仲良く和気藹々な雰囲気に包まれて夕食となる。
夕食が終了するとシンは夕食に使用した食器を洗い、エリオもそれを手伝っていた。
フェイトとキャロはシンに促されて、入浴中。
「はぁ~……」
「どうかしたんですか?フェイトさん。」
「私、まだ押しが足りないのかなって……」
「押し?」
「うん、押し。(思い切って押し倒しそうかな……でも、シンの嫌がる事はしたくないし……あ、意外に嫌よ嫌よも好きのうちになるかもしれない…)ぎゅふぎゅふ…ぎゅふふふふふふ♪」
「ふぇ、フェイトさん……?」
突然、傍から見れば不気味……否、変態としか言えないフェイトの表情にキャロはやや引き気味になる。
その後、フェイトとキャロが浴室から出た後、フェイトはバスタオル1枚でシンに迫ろうとしたが、シンのフライパンのフルスイングによって、フェイトは床へ沈み、床とこんにちはをしたのは別の話としておく。
2人が出た後に入れ替わるようにシンとエリオが入浴する。
「(すごいな~…シンさん、良く鍛えられてる。)」
「どうしたんだ、エリオ?」
湯船に浸かっているエリオはシンの体を洗っている所を見ていた。
自分とは違い、良く鍛えられている体だというのが一目で分かる。
「いえ…良く鍛えられているなぁって思ったんです。」
自分の体とシンの体を見比べてもその差は一目瞭然だ。
「お前は、これから成長をはじめる頃だからな、そこまで気を落とすな。」
シンは体についた泡を流し終えると湯船に浸かり、エリオの頭をポンと軽く叩く。
「そういえば、話は変わるんですけど…」
「今度は何だ?」
「シンさんとフェイトさんが結婚する時に何か凄い揉めたって聞いたんですけど、本当なんですか?」
「エイミィさん達の話によるとそうみたいだな。」
「そうみたいって……知らないんですか?」
「何か俺が入院している間にクロノさんやリンディさんと凄い喧嘩したって言うことしか聞いてないしな…」
その頃、リビングでは……
「えへへへ~、シンの体は綺麗だな……」
外を歩いていたら確実に通報されかねないような変人と言わんばかりの表情をしたフェイトがいる。
下品な表現であるが、鼻からは鼻血、口からは涎がダラダラと垂れていた。
文字通り「変態です、どうもありがとうございました」と言われても反論の余地が無いほどに変態(「シンの為なら変態にだって何だってなれるよ! byフェイト」)となっている。
彼女は魔法でシンの入浴シーンを絶賛盗撮……基鑑賞中。
キャロはと言うとそんなフェイトの変態行為にドン引きしており、フリードを抱え、リビングの隅でガタガタと震えている。
「(エリオくーーーん!!シンさーーーーん!!!お願いですから早く出てきてくださーーーーーい!!!!)」
それは声にならないキャロの心の叫びだ。
シンとエリオが入浴から出て来たのはキャロの心の叫びを放ってから約数分後の事であった。
フェイトは着替えている間に自分が床に垂らした鼻血と涎を拭いて証拠隠滅。
シンは入浴から出ると入浴前に一時中断した、切り上げた食器洗いを再開する。
「お疲れ様、シン。」
食器洗いを終えると、エプロンを壁に掛け、リビングに戻り、座るとフェイトがシンを抱きしめ、
そのまま、フェイトの腕の中に入り込む。
「やっぱりシンは抱き心地がいいな~。」
「そうですか?」
「うん、ついでにシン分も補給♪」
シン分とはなんでもないのだが、フェイト曰く、一日を活動するために必要な栄養素とのことだ。
そして、行ってきますのチュー位大事な物らしい……?
「そういえば、シン。」
「今度は何ですか?」
「お兄ちゃんが「そろそろ、兄さんって呼んで欲しい」って嘆いていたよ?後、母さんも似た感じで…」
当初はフェイトが結婚する発言でフェイトと彼女の義兄クロノ・ハラオウン、義母リンディ・ハラオウンが大喧嘩していたのだが、フェイトがシンを紹介した時に2人とも一目でシンの事を気に入ってしまったとのことである。
フェイト程ではないにしろ、この2人もシンを溺愛している。まるで本当の兄弟や親子のように…
やがて、夜は更けて行き、エリオとキャロは部屋へ戻り、シンとフェイトも寝室へ戻って行く。
「ねぇ、シン。」
「何ですか?」
フェイトに呼ばれ、首だけを横に向けるとかなり真剣な顔つきをしたフェイトが見える。
「子供、何人位欲しい?」
「…へ?」
真剣な表情から発せられた言葉とは全く間逆な内容であった。
シンは思わず間が抜けたような声を上げる。
だが、フェイトの方はとても真剣な表情をしていた。
「5人?6人?私は一部隊位作れる位は欲しいかな。」
「ちょ、ちょっと待って下さいよ。何でそんな話に……」
「本当はエリオやキャロが独り立ちできるようになってからって思っていたんだけど……」
「?」
「それよりも……私の方がもう我慢できないよ。」
「な、何がですか?」
「シンは初めてだよね?大丈夫、私もだから……」
「だから、何がですか?!フェイトさん。」
「大丈夫。私で満たしてあげるから、私もシンで満たして……ね?」
見ると、もうフェイトの眼はもう色々と逝っちゃっているとだけ話しておく…
おまけ
シンが歯止めが聞かなくなって暴走したフェイトに食べられている頃、エリオとキャロの部屋では…
2段ベッドの下段で横になっているキャロが上段で横になっているエリオに話しかける。
キャロ「ねぇ、エリオ君、起きてる?」
エリオ「何?キャロ。」
キャロ「弟と妹、どっちが出来ると思う?」
エリオ「僕は弟が欲しいな、キャロは?」
キャロ「私も弟が欲しいかな。」
とそう遠くない未来の事を話していたとだけ言って置く。
最終更新:2009年11月19日 13:25