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あすかけ
~チョコなんか欲しいのか?~
世間では明日のバレンタインにチョコを貰えるかどうかを巡って、
男達が様々な駆け引きをしているらしい。
シン「明日はバレンタインか…。」
この世界に来る前に居た世界(どの世界かは各自で勝手に想像してくれ)では、
そのバレンタインが原因で様々な危険が見に降りかかったな~。(主に過激派が原因で)
そんな風に思い耽っていると、
ピンポーン、ピンポーン、ピポ、ピポ、ピピピ…。
どっかの誰かがピンポン連打をしてきた。
こんな事をする奴はこの世界の知り合いでは一人しか居ないので、
シン「ドアは空いてるから勝手に入ってこ~い!」
ガチャ、バターン
夏奈「よお、アスカ!
明日はバレンタインだな?
と言う訳で、チョコをくれ。」
ドアから現れたのは、この世界で最初に出来た知り合いの南夏奈と、
千秋「夏奈、人の家の入るなり何を言ってるんだ?
…来て早々、すまないなアスカ。
夏奈の奴が変な事を口走ったりして。」
夏奈の次に出会った知り合いの南千秋だった。
シン「それで、こんな時間に何の用だ?
まさか本当にチョコを貰いに来たなんて言わないよな?」
実際の所、本当にチョコを貰いに来たと言った時の為に、
冷蔵庫にチョコを入れているが…。
すると、夏奈は、
夏奈「はぁ…。 冗談を真に受けるなんて、
アスカはまだまだ修行が足りないな。」
シン「はいはい、それは良いからさっさと用件を言ってくれ。」
夏奈「なんだと~!」
千秋「もう良い夏奈。 少し黙ってろ。
…実はな、アスカ。
今日は日頃の感謝を込めて春香姉様や夏奈とチョコを作ったんだ。
もし良かったら、貰ってくれ。」
そう言って、千秋は両手でチョコの入っている箱を俺に差し出した。
シン「あ、ありがとう…。
…正直言って、千秋からチョコを貰えるなんて少しも思わなかったから、
凄く嬉しいよ。」
千秋「そっ!そそ、そう言って貰えるなんて、照れるじゃないかバカ野郎…。(照)」
夏奈「おー、千秋が照れるなんて!
明日は朝から雪になるんじゃないか。」
千秋「それはどう言う意味だバカ野郎~!」
千秋は何処からともなく熊のフジオカを取り出すや、
夏奈目掛けて投げつけた。
フジオカをぶつけられた夏奈は、
夏奈「痛~い!」と言いながら、床に倒れた。
それから数分後、
夏奈「それじゃ、私からもこの義理チョコを差し上げてやろう。
ホワイトデーのお返しを楽しみにしてるからな~。」
シン「判ってるって。 3月のホワイトデーを楽しみにしてろよ。」
千秋「(ホワイトデー、か…。 どんな物をくれるか解らないが、楽しみにしておくか…)。
そんな会話をしながら、二人を見送りに玄関まで向かう。
夏奈「あっ!もう一つ、忘れる所だったが、
春香からのチョコも預かって来てたんだった。」
千秋「なっ!夏奈、春香姉様のチョコを忘れてたなんて…!」
夏奈「そう言う千秋だって、今私が思い出すまで忘れてただろー!」
こんな夜に家の前で姉妹喧嘩をされたら敵わないと、
俺は二人を宥めて、
シン「それじゃ、春香さんにチョコをありがとうございましたと今後も宜しくって、
言っておいてくれよ。」
夏奈「はいよ。 それじゃアスカ、おやすみ~。」
千秋「では、アスカ。
夜分遅くに失礼したな。 …おやすみ。」
バタン
シン「ふぅ…。」
騒がしかった二人が帰った後、
俺は静かになった部屋に戻る途中で、
二人から貰ったチョコは明日になってすぐに食べようと思いながら、
二人が来るまで見ていた別世界の自分の話をまた読み始める事にした。
最終更新:2010年03月06日 17:57