1
此処は紅魔館
カリスマ率いる幻想の館……
人の常識では計れない……
「ふぅ、これで掃除終了っと。広くて嫌んなるな……」
シン・アスカは広大な屋敷を一人で掃除していた
当然掃除担当はシン一人ではないが、その他は役に立たな過ぎる
サボり放題し放題
まさに妖精!状態である
そんな中シンは一人律儀に掃除をしていた
拾ってもらった恩を少しでも返したい
その思いがシンを動かしている
そろそろ終わるか、そんな事を考えている時、館全体に悲鳴が走る!!
キャァァァァァァァ!!!
「なんだ!?」
そう思うと同時に体が動く!
弾丸のように、鋭く! 早く!!
ただ事ではない悲鳴が、シンの心に影を落とす
今はただ一刻も早く!
シンが声の元に辿り着き見た物は……
「あぁぁぁぁぁ、お、じょうさま?」
完璧で瀟洒なメイドと
紅魔館主の変わり果てた姿だった……
「う~う~!うあうあ!!」
なんか三頭身になってた
「これは……?」
思わず問い掛ける、問い掛けたくなる
しかし完璧メイドからの答えは、シンの予想を遥かに越える
「シィィィン! これとは何だ! 死にたいのね!? そうね! おぜうさまの可愛らしさに文句つけるとは……、万死に値する!」
URYYYYブッツブレヨォォシィィン!ギャータスケテ!
「おぜうさまの愛くるしさは理解した?」
「はい……」
シンの眉間には未だナイフが刺さっている
「それにしてもお嬢様、どうされたんですか? 今朝の今朝までこうではなかったと……」
「さぁ? 分からないわ? でも、やることは変わらない。おぜうさまを満足させるだけ」
キリとした態度の咲夜に頼もしさを感じながらも、何か違和感があるシン
その答えがすぐにでる
「さくや~おやつ~!」
「ハイ!! ただいま!!」
いつもの五倍は良い笑顔でおやつを作りに行く完璧で瀟洒なメイド
十分おかしかった
「はぁ……咲夜さん、お嬢様絡みだとホント人変わるなぁ」
その姿に溜息を吐かざるを得ない
「どうしたんだど~?」
「なんでもないですよ~」「う~う~」
下膨れを震わして踊るれみりゃ(元カリスマ)を見てると、何か色んな事がどうでもよくなる
「まぁいっか」
「いいんだど~♪」
紅魔館の一日は何やかんやで過ぎていく
シンにはその何気ない日々がとても大切な物に感じるのだ…………
因みにこの後れみりゃに妙に懐かれ、完璧で瀟洒なメイドにガチ睨みされるのは内緒だ
2
霊夢「こんないっぱいのチョコレート……、塗れてみたいわ……」
シン「テレビ見ながらしみじみ言うなよ。淋しいぞ?……それにお前和菓子派だろ?」
霊夢「あら、嫌いじゃ無いわよ。別に。それにお花畑っぽい夢見がち少女の方がいいでしょ?」
シン「いや、それは人それぞれだろ。俺は嫌いだぞ。いい年してお馬鹿は」
霊夢「そういうなら止めるわ。でも……あぁ、こんないっぱいのチョコレート。さぞかし金が有るでしょうね……」
シン「やっぱそんなオチかよ……。もう布団ひくぞ、ちゃぶ台片付けろよ」
霊夢「ええ、そうね。もう寝ましょ」
そう言って電気を消す霊夢、二人は一つの布団へ潜り込む
魔理沙「色々言いたいが私はお前達の関係にびっくりだぜ」
3
此処は幻想郷、魔法の森
そこには一人の魔法使いが住む、命無き人形を遣う魔法使いが……
「何て言い草よ、それにアンタも何でも屋してるでしょ」
「おっと、私はアリスみたいに無愛想じゃ無いからな。人里下りて無言で人形劇する魔法使いと気さくな私じゃ人受けも違うぜ」
「何よ、意外と受けるのよ?子供達には」
「知ってるぜ、アリスのお姉ちゃんって有名じゃないか。正直子供好きとは思わなかった。…………あぁ、アイツとの間に出来た時の予行演習か!」
魔理沙の言葉にアリスの口から紅茶が飛び散る
「カハッ!コホッ!……ちょっと!何言い出すのよ!べっ別にアイツは……」
「ハハッ!否定するなら顔ぐらい平常心にするべきだぜ。全然説得力ってもんがない」
魔理沙の指摘を受けても、アリスは真っ赤な顔を伏せるぐらいしか出来ない
そんなとき問題の『アイツ』がやって来る
「何だ、魔理沙また来てるのか。暇なやつめ」
「おっ、きたきた。アリスのあの人がきたぞ」
「うっさい!」
「どうした?アリス。顔赤いぞ? ……何か悩みがあったら言ってくれよ。お前の為なら力になるからな」
「~~~!」
シンの言葉で更に朱を強めるアリス、魔理沙は楽しそうに見ている
「こりゃ善い顔するようになった。シンのお陰かもな」
「何がだよ、あぁそれと昼食ってくか?」
「でもお前がその調子だとアリスの進む道は険しいな!それと私はキノコのスパゲティ頼むぜ、シンの料理は絶品だからな」
「アンタねぇ、アタシの家何だから遠慮しなさいよ!」
「おっと、魔理沙さんの辞書に遠慮なんて言葉は無いんだぜ」
「それは不良品だから新しいのを買った方がいいな」
「全く……、シンの言う通りね」
「おいおい、夫婦で否定しないで欲しいな、流石の私もお手上げだ」
「魔理沙!!」
アリスの怒声とともに今日も魔法の森の日は暮れる
此処は幻想郷
全てを受け入れる、例えばこんな可能性も
4
さとり「ロン」
紫「ロン」
永琳「ロン」
三人「トリプルロン」
シン「何回目だよ!あんた達って人はーー!!」
さとり「『計八回目のトリプルロンってイカサマ以外の何物でもないだろ!』…か、この言葉を送りましょう“バレなければイカサマでは無い”」
シン「覚りを使ってるのはバレバレだよちくしょう!証明する手立てが無いだけだ!」
紫「負けず嫌いのあなたに合わせてどんな安い手でも上がれば勝ちにしてあげましたのに」
永琳「まあ、あなたがとる牌ではどんな安手でも上がれないけどね」
シン「まさか透視でもしてるって言うんじゃないよな」
永琳「まさか、全部の牌の違いを見分けただけよ」
紫「同じく」
シン「余計すごいだろ!新品なのに!」
さとり「シンいつまでも見苦しいわよ。負けたのだからこれを着なさいサッナースキャップ」
永琳「是非うちで働いてほしいわね」
紫「それなら二つ前の巫女で私の手元に置いておきたいわ」
さとり「違います。シンは初めのバニーで私のペットにするんです」
シン「…好きにしてくれ」(初めは脱衣麻雀だが全部剥かれた後は負ける事に服を着ていく事になり今ので通算九十連敗そして現在の姿はナース)
紫「切りのいい百連敗までいきましょうか。次はくのいちよ」
シン「負けるの前提かよ…」
5
プラントに渡りアカデミーに入るまでの二ヶ月間仮設住宅に住む筈だったが手違いでシンの住む場所には既に住人がおり途方に暮れてしまう。
その時美しくも何処か胡散臭い女性が現れ自分のアパートに住まわしてくれると言う。他に何も当てのないシンは女性に対し申し訳なさと少しの疑念を持ちながらも住まわしてもらう事にした。
女性は八雲紫と名乗り二階建てのアパートに連れてきた。
紫「このアパートには貴方を含め色々な人がいます。是非仲良くして下さいね。このアパートの名前は『幻想郷』ここは貴方にとっての楽園になってくれるでしょうか」
101号室(管理人部屋) 八雲紫
全てが謎に包まれている美女シンを誘った理由は不明 貴方はまるで傷ついた子猫みたいねその傷はいつ癒えるのかしら
102号室 博麗霊夢
日頃からグータラしているが有事の際は機敏 お茶とお茶菓子持って来たら話ぐらい聞いてあげるわよ
103号室 霧雨魔理沙
アパートのムード&トラブルメーカー 散らかって座れない?どこでも座れるだろそれよりこの魔法薬をだな
104号室 東風谷早苗
礼儀正しく真面目だが暴走しがち 新しい料理に挑戦してみました酸っぱいですか?ならばこのミラクルフルーツで
201号室 射命丸文
カメラ片手に神出鬼没自称真実探求者 あややっ覗きとは心外ですね有りの侭を写すだけですよって水がカメラに!
202号室 上白沢慧音
教育熱心で頼りになるが厳しい面も お前はまだ勉強するべき年だ最低限の事は教えてやるがサボったら頭突くぞ
203号室 シン・アスカ
新入りで一番幼い黒一点 僕は俺は力を求めてここに来たのにここの人達と一緒に居たいと思っている俺は…
204号室 古明地さとり
心を見透かした様な言動をとる不思議少女 どうかしましたか?可愛い物が多く似合わない大きなお世話です貴方もこの中に入りますか?
シンは過去を繰り返さない事を選ぶのか、それとも今を続かせるのか、シンの未来への選択そして苦悩と葛藤の二ヶ月が始まる。
最終更新:2010年08月08日 18:00