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仮面ライダーW 第8話『日常のD > 竜と特訓と発明と』

仮面ライダーW 第8話『日常のD/竜と特訓と発明と』

学院にある食堂の厨房。
そこは今まさに戦場となっていた。
フライパンの中で、切り揃えられた野菜が舞い、肉が踊る。
鍋の中では、出来立てのビーフシチューがグツグツと音を立てる。
「ハイッ、野菜炒めとビーフシチューだ!」
作っているシンが叫ぶ。
それに答えたのはシエスタ。
「はい、すぐに運びます!」
そういうと、トレーに乗せ、料理を運ぶ。
「きゅい~、おいしいのね!たくさん食べるのね!」
厨房からでも聞こえる声。
青く長い髪に、女性としては長身である身長でありながら、声が幼い。
「うまいかー、イルククゥ!」
シンが聞くと、嬉しそうな声が返ってくる。
「とってもおいしいのね!きゅいきゅい!」
イルククゥという名の女性。
名前の通り、今ではシルフィードと名乗る風の韻竜である。
しかし、今のその姿は人間と変わらない。
理由は、今朝まで遡る。
――今朝
「きゅい~。シン、この前の約束なのねん」
「あぁ、分かってるよ」
昨日まで頑張って飛んでくれたお礼にと、ご馳走をたくさん食べていいと言われたシルフィードはご機嫌だった。
シンも微笑みながら答える。
だが、
「でも、この姿で食べるといっても…」
食堂に竜はいくらなんでも入らない。
それに、外で食べるというのも頑張ってくれたシルフィードに失礼だとシンは思っていた。
「きゅい?大丈夫なのね!人間になれば簡単なのね!」
「あぁ、そうだな!……へ?」
シルフィードの言った言葉に、つい間抜けな声を出す。
途端、シルフィードの体が輝く。
竜の姿から変わっていき、段々と人の姿へとなっていく。
腰まで伸びた青い髪。
美しいまでの身体に顔。
絶世の美女と言われる程の女性が、全裸で立っていた……全裸?
「なっ!?」
見ていたシンは着ていた上着をシルフィードに投げつける。
ちなみに、シンはばっちりとその光景を拝んでいた。

「きゅい?どうしたのね、シン」
絶妙な上着の羽織具合と無邪気な目でシンを見るシルフィード。
一般の男が見れば、誰もが理性を削る程の破壊力。
しかし、シンは冷静に対処する。
「と、とりあえず、何で人になれるんだ?」
疑問を口にする。
「きゅい、それはシルフィードが韻竜だからなのね」
シルフィードが言うには、韻竜というのは他の竜に比べて知能が高いらしい。
そして、韻竜は自分の姿を人に変えることも可能だというのだ。
ここに来て2年経ったシンも、その事実に驚いたが、その例として目の前にシルフィードがいるのだから信じるしかない。
ともあれ、これでシルフィードにお礼ができる。
のだが……
「しかし、服がないとな」
そう、今のシルフィードはシンの上着を羽織っただけ。
上はともかく、下がまずい。
「服はきらいなのね~、キツキツでいやなのね~きゅいきゅい」
シルフィードが渋る。
「だけどなー、着ないとお礼ができないし」
「きゅい~、分かったのね」
「ごめんな、シルフィード」
頭を撫でる。
撫でると気持ちよさそうに微笑む。
「後、その姿でシルフィードって名前だと色々まずいな…」
韻竜だとばれたら、何をされるか分かったものじゃない。
そう考えたシンは一つ提案する。
「その姿の時はイルククゥに戻すか。お前の名前に」
「きゅいきゅい、それがいいのね」
後は服の問題だけである。
「あっ、シンさん。どうしたんですか?」
声が聞こえ、振り返るとそこにシエスタがいた。
「シエスタ。それが…(てっ、シエスタにどう説明すればいいんだ!?)」
シンはイルククゥの事をどう説明するか悩んだ。
「あー、そのー、なんだ…」
言いたいことが見つからず、シンはあたふたする。
「シンさん、その人、どうされたんですか?」
シエスタがイルククゥに気づく。
と同時に、上着以外の衣服が無いことに気づいたシエスタ。
「はっ、まさかシンさん…そういう趣m…」
「断じてそんな如何わしい趣味は持っていない!!」
言おうとした言葉を、シンは手でシエスタの口を塞いで遮る。

「ふは。す、すみません」
「いや、説明しない俺が悪かった」
そう言うと、シンはイルククゥについて話した。
「そうだったんですか…分かりました。絶対に喋りません」
「よかった、助かるよシエスタ…それで、悪いんだけどイルククゥが着るための服ってないか?」
いくら何でも、この姿では色んな意味で目立つ。
「あっ、だったら少し待っててください」
そう言い、シエスタが走っていく。
数分後、シエスタが帰ってきた。
その手には、服があった。
それはいい。
問題はその服である。
それは、この世界ではアルビオンの『水兵服』としてあるが、サイトの世界ではそれは『制服』として普及している。
いわゆる、セーラー服であった。(ちなみに、白と緑の二色が使われている)
「なぁ、何でそんなものがあるんだ?」
「私のお母さんが若い頃に買ってきたんだそうです」
とりあえずの服が決まる。
「じゃあ、シンさん。少し後ろ向いててください」
「へっ?」
「じょ、女性の着替えですよ、見ちゃうんですか?」
そう言われるや否や、凄まじい速度で後ろを向くシン。
言われてはいないが、目も瞑っている。
が、これが失敗だった。
「よいしょ、凄い。イルククゥさん、私より大きい」
「きゅい、これがなのね?」
「あ、気にしないでください。でも、それに細い。羨ましいなぁ」
「シエスタも大きいのね、きゅいきゅい」
「い、イルククゥさん。恥ずかしいです」
「(恥ずかしいのはこっちの方なんですけどー!!)」
目を瞑っている性か、聞こえてくる声が何時にも増してよく聞こえる。
聞こえるはずもないのに、服の擦れる音すら耳に入る。
「(聞こえない、聞こえない、俺は何も聞いてない!)」
暗示に近い言葉が頭の中に響く。
「はい、終わりましたよ」
シエスタの言葉に、内心安堵する。
振り返ると、セーラー服を身に纏ったイルククゥがそこにいた。
「動き辛いのね、きゅいきゅい」
「まぁ、そう言うな。よく似合ってるじゃないか」
「そうですね。あ、シンさん。その、一つ言っておかなきゃいけないことが…」
「ん?」
小声でシエスタが耳打ちする。
「イルククゥさん、今、下着が無いんです」
「はっ?」
そう言うシエスタの顔が少し赤い。
「だ、だからそういう事には気をつけてくださいね」
「わ、分かった」
そんな今朝の出来事だった。

そんなこんなで、今はシエスタと一緒にイルククゥに料理を作っている最中である。
イルククゥの前には積み上げられた皿でいっぱいである。
「しっかし、よく食うなぁ。ま、美味そうに食べてくれるのはありがたいな」
「それには同意だぜ、シン!しかし、いい腕だ!どうだ、いっそここで働いてみねーか?」
マルトーがシンに言う。
「嬉しいですけど、仕事は持っているんで」
「そうかい。それじゃ仕方ねーな」
非常に残念そうにマルトーが言う。
「それに、手伝いの時は必ず来ますから」
「おう、期待してるぜ!」
豪快な笑い声を上げて、マルトーは去っていく。
それからして約三十分。
「きゅい~、お腹いっぱいなのね」
満足した顔で、イルククゥが喋る。
そして今は皿洗いの最中。
「悪いなシエスタ。手伝いにつき合わせて」
「大丈夫です。気にしないでください」
水と石鹸で汚れを落とし、布で拭いていく。
大半の皿を拭き終わり、終わったのはそれから十分後。
厨房から出ると、ご機嫌なイルククゥが寄ってくる。
「シン、ありがとうなのね」
「満足できたか?」
「うん!」
「そっか」
そう言い、イルククゥの頭を撫でる。
イルククゥは、シンに頭を撫でられるのが好きだ。
それは、竜であるシルフィードの時も、人であるイルククゥという今の時も変わらない。
嬉しそうにはにかむ。
「ありがとうな、シエスタも。一緒に手伝ってくれて」
「いえ、私も凄く楽しかったです」
和やかなムードが流れる食堂。
そこに、サイトが現れる。
「あ、ここにいたのかシン……」
「どうした、サイト?」
シンが聞くが、サイトの目はシンではなく、イルククゥに向いていた。

「シン、ちょっと…」
「お、おう」
手招きでシンを呼ぶ。
「おい、なんだよあのナイスバディな女子高生は!」
「いきなりなんだ!」
「くわしく話せ!」
「分かった、分かったから近づいてくるな!」
シンが経緯を話す。
「ビックリだな。いや、それよりも…お前が羨ましい!」
シンに起きたハプニングを恨めしそうに、サイトは言う。
「……それで、俺に用があってきたんじゃないのか?」
その話題から遠ざけようと、シンは話を振る。
「あぁ、そうだった」
思い出すと、手を合わせる。
「頼む、シン!俺を鍛えてくれ!」
「「「えっ(きゅい)?」」」
三人の声が重なった。
サイトが言うには、自分はガンダールヴの力に頼りっ放しであり、ワルドと戦い、自分の未熟さを知って、このままじゃいられないと思い、特訓をすると意気込んだ。
だが、自分だけではいくら訓練したところで、結果に繋がるとは思えず、教官となるような相手を探していた。
そこで、軍人であり、切磋琢磨できるような人物として、シンを探していたらしい。
「ワルドのような強い相手じゃ、今の俺はガンダールヴの力に頼るだけなんだ。少しでも、自分を強くしたいんだ。ルイズを守れるぐらいに」
「事情はわかった。まぁ、しかたないが、ただし…」
一息する。
「俺は、頭よりも体に叩き込むぜ。音を上げるなよ」
にやり、と擬音がつくぐらいの笑みを浮かべる。
「あぁ、それぐらいは覚悟してる」
「上等。じゃ、今からやるぞ」
そう言うと、歩いていく。
向かった場所は、ヴェストリの広場。
サイトがギーシュと戦い、ガンダールヴの力を発揮した場所。
「さて、先ずは基礎体力からと言いたいが…そこから始めたら何時までやるかわからねぇ。だから」
「もしかして、平行にか?」
「そう、実戦と体力向上。朝は走って、昼には実戦、夜には特訓。そして、お前が今最も優先するのは、慣れることだ」
「慣れる?」
「武器の扱い方だ。幸い、ガンダールヴのルーンは瞬時に武器の使用方法がわかる。後は、それからの応用」
「場面場面で使い分けたり、その手で出来る最優先の選択をするってことか?」
「それも、実戦でお前が考えていくことだ」

サイトが唸り声を上げる。
「や、やっぱきついなぁ」
「だったら止めるか?」
「頼んでおいてそんな真似できるかよ。やってやるさ!」
「結構結構。そんじゃ……始めるぜ」
シンが地下水とショートソードを構える。
その目と気迫に押され、サイトもデルフリンガーを構える。
シンが地面を蹴る。
ショートソードで薙ぐ。
が、サイトがデルフで受け止め、蹴りを入れる。
シンが跳躍し、蹴りは空振りに終わる。
互いにけん制し合う。
その空気を切ったのはサイト。
デルフを構え、駆ける。
「『ウィンド・ブレイク』」
シンと地下水が呪文を唱える。
風の衝撃波が襲う。
だが、
「デルフ!」
『あいよ!』
その風はデルフへと吸収される。
「なっ!?」
驚くシンを尻目に、サイトは突っ込む。
寸前で避ける。
「ちっ、こんな隠し玉があるとはな」
『ちゃちな魔法は俺が吸い取るぜ?』
「さぁ、かかって来い!」
「威勢はいいな。だが…」
『攻撃だけがおいらの特技じゃないっすよ』
呪文を詠唱。
サイトがデルフを振るが、跳躍。
「『フロート』」
声と共に、魔法がかかる。
サイトではなく、シン自身にそれは掛かっている。
「う、浮いてる!?」
そう、シンは地面から離れ、宙へと浮いている。
しかし、それだけではコモン・マジックの『レビテーション』や『フライ』とあまり変わらない。
決定的に違う点が一つだけあるのだ。
「さぁ、歴戦の戦士ガンダールヴよ、ついてこれるかな?」
そう言うと、シンが『走り出す』。
空中で走り出したのだ。
これがシンの編み出した魔法『フロート』である。
『フライ』のように浮き、自在に動き回る事の出来るオリジナルの魔法。
フロートにも速度があり、そのままで走ることも可能である。
フロートの速度と足の瞬発力によって、瞬時に自身の最高速以上で動くことができるのが、この魔法の強みでもある。

「ど、どこだ!?」
当然、所見のサイトはシンの動きを捉えることが出来ず、辺りを見回す。
「遅い」
背後からの声。
振り向くが、その先には剣が向けられている。
「だ~、やっぱ負けちまったか」
残念そうにサイトが呟く。
「ま、互いに手の内は知らなかったからな」
「でもよ、さっきの魔法は反則だぜ。あんなのに勝てるかよ」
「一応は制限時間があるんだ。そんなに長くは使用できないんだ」
フロートの弱点は、魔力の消費が激しいこと。
正確には、シン自身の魔力も使用しており、シンの魔力が切れればフロートの効力も切れてしまう。
「さっ、泣き言は言ってられねぇぞ」
「よっしゃ、絶対に一本取ってやるぜ!」
日が暮れる頃まで、特訓は続いた。
「ハァハァ、今日はここまでにしておくか」
「お、おう……」
方や息を切らすシンと、既に疲労困憊のサイト。
体力の違いも現れていた。
「体力が回復したら、武器に慣れる特訓だ。言っておくが、素振りだけが全てじゃないぞ」
「あぁ…」
「じゃ、俺は早めに風呂に入らせてもらうぜ」
そう言うと、シンは歩いていく。
「やっぱり早々に強くなれるはずないよな」
寝転がり、星が輝き始めた空を見ながら、サイトは呟く。
「アニメや漫画みたいに、うまくいく筈がないもんな」
自分は高校生だった、ただの一般人。
簡単に強くはなれないなんて、解りきっていることだ。
それでも、
「よっしゃ、風呂の時間まで特訓だ!」
少しずつ、一歩だけでも、強くなっていこう。

翌日
朝日が昇る頃、シンとサイトは学院へと続く道を走っていた。
「ほら、サイト。もう少しだぞ!」
「き、キツイ~」
汗だくだくでサイトは答える。
対するシンは、汗を掻きながらも、フォームを崩すことなく走る。

そして、学院の門が見える。
「はい、ゴール」
「な、何とか着いた~」
へろへろになりながらも、完走。
「上出来、上出来。普通は諦めが入って、途中は歩くもんだぞ」
「が、頑張んないと、強く、なれない、だろ?」
サイトの強くなりたいという気持ちは本物らしい。
「(こいつ、立派な男だな)」
なんとなくだがシンは、サイトがルイズに対してどう思っているかを知っている。
その思いの行き着いた先は、
――惚れた女を守りたい
単純だが、男が強くなりたいと願う一番の思いだ。
今はまだ、気づいてないかもしれないが、
「(それに気づいたら、もっと厳しい特訓にしねーとな)」
その日が何時来るのか、シンは楽しみに待っているのだ。
「やや、サイト君にシン君じゃないか」
そこに、コルベール先生が歩いてきた。
「コルベールさん、おはようございます」
「こんな夜明けから何をしていたのかな?」
「サイトと一緒に走っていたんです。先生こそ何を?」
「私かい?少し研究に性を出していてね。…そうだ!私が研究している物を見てはくれないかね?」
コルベールがシンとサイトに問う。
「俺は見てみたいです。シンはどうする?」
「いいんですか?俺達にそんな研究している物を見せて」
「これはどちらかと言えば、君達に見てもらったほうがいいんだ」
「解りました。それで、その物っていうのは何処に?」
「あぁ、私の自室にあるよ。では、行こうか」
上機嫌そうに、コルベールが歩くのを見て、二人は付いていく。
コルベールの自室は四つの塔の一つ、火の塔にある。
「少しばかり散らかっているし、臭うが、我慢してくれ」
ドアを開け、部屋に入ると、鼻を衝く臭いが広がり、二人は鼻を摘む。
「すまないね。さて、これが見てもらいたい物なんだ」
机に置いてある妙な物を紹介する。

長い円筒状の金属の筒に、金属のパイプがくっ付いている。
そのパイプはふいごのような物に繋がり、円筒の頂上にクランクがついている。
そして、クランクは円筒の脇にある車輪に繋がっており、その車輪は扉のついた箱にギアを介してくっついていた。
「これは私が発明した装置でね。油と火によって動力を得る装置なんだ」
そう言い、コルベールが続ける。
「まず、ふいごを使い、油を気化させる」
しゅこ、しゅこ、と足でふいごを踏む。
「そして、この円筒の中に、気化された油が放り込まれ…」
慎重に、コルベールは円筒の横に開いている小さな穴に、杖の先端を差し込む。
呪文を唱えると、断続的な発火音が聞こえ、気化した油へと引火し、爆発音に変わる。
「これによって、この円筒の中では、気化した油が爆発する力で上下にピストンが動くんだ」
円筒の上にあるクランクが動き出し、車輪を回転させる。
回転した車輪により、箱についた扉が開く。
すると、ギアを介して、ヘビの人形がぴょこ、ぴょこ、と顔を出す。
「爆発による動力はクランクへと伝わり、車輪を回す。そして、このヘビの人形が顔を出すんだ」
その装置がなんなのかを理解したサイトが、シンに聞く。
「シン。あれってもしかして…」
「あれは、着火方法や外見以外は、俺やお前の世界と同じ、エンジンの原型だ」
「むむ、やはり君達の世界にもこのような装置があるのだね!」
興奮気味にコルベールが話す。
「はい。形は少し違いますけど、俺の世界ではそれを車や船や飛行機っていう人や物を運ぶ道具に使っています」
サイトが説明する。
「そんな世界があるとは、実に興味深い!」
「あ、でも…シンはもっと発達した世界から来たんです」
「なんと、君達は違う世界から来たのかね!?」
二人が頷く。
「シン君。君の世界にはどのような装置が!」
「え~と、大きな話になるんですけど…」
シンが窓を開ける。
「この空よりももっと上に、人が暮らす国を造ったんです」
「空よりも上に国を!?そんな夢物語みたいな出来事を、人がしたのかね!?」
「本当です。でも、それぐらいで後は、サイトの世界と同じで、この世界の馬や飛行艇よりも速い乗り物があります」
「馬や飛行艇よりも速い乗り物、すばらしい!興味と好奇心が尽きない!」

コルベールが無邪気な笑みを浮かべる。
それは、本当に楽しそうな表情の子供の様であった。
「コルベールさんって、何か魔法使いよりも科学者みたいですね」
「科学者とは一体なんだね?」
「この装置みたいな物を発案し、発明する。そんな職業が俺達の世界にあるんです」
「そんなすばらしい仕事もあるとは、ますます興味が沸く!」
そうして、とても嬉しさを感じる声で言う。
「私は何時か行ってみたいんだよ。君達が住んでいるような世界に」
そう言うと、コルベールは二人の方を向く。
「君達にこれを見せて正解だった。善ければ、もう少し君達の世界を知りたいんだが、いいかね?」
「構いませんよ。なぁサイト」
「はい。話せることなら何でも聞いてください」
「ありがとう。早速だが……」
それから、三人の話し合いが続いていった。
途中、何故かシャルロット、キュルケ、ルイズ等も加わり、話し合いは長く長く続いた。
これは、彼らのある一つの日常である。

to be countinued

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最終更新:2010年05月18日 01:43
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