<営業イベント:一日名誉店長~温めますか? あぁ頼む~>
ttp://u8.getuploader.com/jyonan/download/7/imas45726.jpg
シン 「…………」
P 「…………」
律子 「な、何? 二人ともジロジロこっちを見て」
シン 「あ、いえ、すいません。あんまりにも似合ってたからつい……」
P 「予想GUYです」
律子 「あ~はいはい、わかってるとはいえここまで思った通りのリアクションだと何も言う気にならないわ」
シン 「それにしても、全国展開なんて思いきったことするですね。期間限定ですけど」
P 「フッフッフ、地方のファンのためにも必要ならなんだってやるさ。社長のコネがないと無理だったけどね」
シン (……社長っていったい何者?)
P 「さて、何を出すか打ち合わせしてくるか。とりあえず律子は広告に使う写真を撮るようにな。あとは
任せたよシン君」
シン 「俺がやることってあまりない気がするんですけど」
P 「後ろで応援とかすればいいじゃない」
シン 「撮影で?」
P 「撮影で」
シン 「……とにかく仕事しろってことですね」
P 「そういうこと。じゃあ頼むよ」
――スタスタスタ……
律子 「はぁ、とにかくやるしかないわね。でもどうすればいいのかしら?」
シン 「とりあえず、店員が言いそうなこととかを仕草でもつけてやればいいんじゃないですか?」
律子 「たとえば?」
シン 「えっと……「温めますか?」とか」
律子 「なるほどね。それじゃあ……」
律子 「いらっしゃいませ! こちら、温めますか?」
律子 「こんな感じかしら?」
シン 「いいと思いますよ。自然体っていうか、慣れてる感じで」
律子 「うーん、もうちょっと何かアドバイスはないの?」
シン 「アドバイス……うーん、それじゃあ」
P 「恥じらいを混ぜてみるとか?」
シン 「え?」
律子 「は、恥じらい? えっと、うんと……」
律子 「あ、温め……ますか?」
シン 「お、お願いします……じゃなくて! 今のは俺じゃないですよ?」
律子 「え? でも今……」
P 「いや~、さすがだねシン君。おかげで良い写真が撮れたよ」
シン 「へ?」
P 「これもみんなシン君のおかげだな! それじゃあポスターのイラストは律子の恥じらう表情で決定!」
律子 「えぇっ!?」
P 「さっそく交渉に行ってくるよ! それじゃあお先に~!」
シン 「ちょ、プロデュー……はっ!?」
律子 「シ~ン~!」
シン 「だ、だから俺じゃなウボァー!?」
――その後、いったいどんな手を尽くしたのかは知らないが、プロデューサーが隠し撮りした写真は闇に
葬られ、撮り直した写真がポスターに載ることになった。
P 「……惜しいものを失った」
シン 「自業自得です。というか、もみ消せるならなんで俺あんな目に遭ったんだ……?」