<映画撮影(代理)~銀の仮面に黒マフラー~>

<映画撮影(代理)~銀の仮面に黒マフラー~>

真  「うっわー! すごいなぁ、本当に仮面ライダーが勢揃いしてるんだぁ」
シン 「何人いるんだあれ……」
真  「えっと、全部で20人以上出るみたいだよ」
シン 「見境ないっていうかなんていうか、本当にお祭り騒ぎだな」
真  「へっへー、エキストラでもこれに出られるなんてうれしいなぁ」
シン 「あんまりはしゃぎすぎて目立ちすぎるなよ」
真  「わかってるって……あれ?」
シン 「ん? どうした?」
真  「あっち、なんか騒がしくない? なんか人だかりもできてるし」
シン 「あぁ、あれか。なんか救急車とか聞こえたけど……」
真  「ボク、ちょっと行ってくる!」
シン 「あ、おい真!」



シン 「スーツアクターの人が怪我したって?」
真  「うん。そんなにひどくないみたいだけど、このままじゃ撮影続けられないみたいで……」
シン 「代役の人とかいないのか?」
真  「いることはいるみたいだけど、揃い踏みのシーンとかどうしても難しいって」
シン 「そっか……あ、真ってこういうのしたことなかったっけ?」
真  「似たようなことなら。でもボクがあのスーツ着るとどうしても背が足りないし……あ!」
シン 「どうした?」
真  「えっと、たしかこのくらいだったから」
シン 「お、おい。なんで俺の背丈を測ってる?」
真  「――うん! これならいけるかも! シン、代理でやってみない?」
シン 「はぁっ!?」
真  「そんなに動くシーンはないみたいだし、なんとかなるんじゃない?」
シン 「いや俺素人だから!」
真  「あの監督とはちょっと話したこともあるし、できないかちょっと相談してくる!」
シン 「おい! だから俺はやるって言ってな……真ーーーーーーーーー!!」



真  「おつかれー! すごいよシン! 初めてとは思えなかったなぁ、ははっ!」
シン 「あのな……なんでほんの少しのはずがアクションまでやって敵の幹部までやる羽目になるんだよ?」
真  「結構収録押してたみたいだからガンガンやっちゃってくださいって言っちゃった、えへへ」
シン 「えへへじゃないって……それでそっちはちゃんとできたのか?」
真  「そりゃほんの数カットだけだしね。でも残念だなぁ、どうせならボクもメインで出たかったよ」
シン 「贅沢な話だな。その場合、真は何の役だ? ヒロインか?」
真  「それじゃあんまりアクションできないし、どうせなら悪の組織の女幹部がいいかも。もうフェロモンバリバリの」
シン 「また変わった願望だな……」
真  「それでこう、決して相容れない関係なのにヒーローと恋仲になったりとかして? あは、あははは……なんちゃって」
シン 「……まぁ、そういうのもいいんじゃないか?」
真  「えっ!? ホントに!?」
シン 「なんでそんなに驚く」
真  「そ、そっか。いいんだ。えへ、えへへへ……」
シン (なんかよくわからないけど嬉しそうだな。一応、今回の仕事は成功か)

 ちなみに、急遽参加したためにクレジットにも乗らずギャラも出なかったそうな。

シン 「……まぁ、金のためにやったわけじゃないけどさ」
亜美 「ねぇねぇ! シン兄(c)がやったシーンってどこ→?」
真美 「あ、真美これ知ってる→。「ウェーイ!」とか言うんでしょ→?」
シン 「お前ら少し静かにして見ろって……他の人に迷惑が」
真  「よし! そこだ! いっけー!」
シン 「真!?」

 

<ジャケット撮影~MS06~>

シン 「…………」
伊織 「な、なにジロジロ見てるのよ?」
シン 「いや、やっぱりミニウェディングとは感じが違うんだなってさ」
伊織 「あんまり変に見つめるんじゃないわよ。落ち着かないじゃない」
シン 「わ、悪い」
美希 「? おデコちゃんめずらしいの。いつもなら「このわたしが魅力的なのはわかるけど。おーっほっほっ
ほ!」みたいに言うのに」
伊織 「誰のモノマネよそれは!?」
美希 「あれ? 似てなかった?」
伊織 「……たまに本当に引っ叩きたくなるわアンタ」
美希 「まぁいいの。ところでマネージャーさん」
シン 「ん?」
美希 「ミキとおデコちゃん、どっちが似合ってる?」
シン 「は?」
伊織 「なっ!?」
美希 「なんで二人とも驚いてるの?」
シン 「なんでって、そりゃ……」
伊織 「そ、そうよ! 何聞いてんのよ突然!」
美希 「でも気になるでしょ?」
伊織 「それは……」
美希 「というわけで、どっち?」
シン (マズイ。答え次第では絶対仕事に影響出るな。どう答えたら……)
伊織 「は、早く言いなさいよ! どっちなわけ!?」
シン 「いやちょっとまっ……」
シン (! そ、そうだ!)
シン 「う、ウサギ……」
伊織 「は?」
美希 「え?」
シン 「そのウサギのタキシード、よく似合ってるな~……って」
二人 『…………』
シン (マズった、か?)
伊織 「……つまり、私のウサちゃんが一番ってこと?」
シン 「え? あ、えーっと……そういうことになるのか?」
美希 「む~、でもたしかによく似合ってるの。マネージャーさんがそんなにお人形さん好きとは思わなかったけど」
シン 「あーもうそういうことでいいや」
伊織 「そ、そういうわけなら仕方ないわね。一番は、私のウサちゃんね! にひひっ!」
シン (な、なんとか乗り切った……)

 そんなこんなで撮影は滞りなく終了した。
 が、その帰り道。

美希 「あ、そういえばお嫁さんになる前にウェディングドレス着ると結婚するのが遅くなるんだっけ?」
伊織 「は、はぁ!? 何よそれ!?」
美希 「友達がそんなこと言ってた気がするの」
シン 「それ迷信かなんかだろ? というかその年でそういうの気にしなくても……」
伊織 「うるさいうるさいうるさい! 何かあったらアンタが責任とりなさいよね!」
シン 「なんでそうなる!?」
美希 「あふぅ……なんでもいいけど帰ったらおにぎりね。今日はおかかの気分なの」
伊織 「私は紅茶よ、マッハで淹れなさいよね」
シン 「はいはい……」

 ――理不尽に怒鳴られたりこき使われたり、それでも俺は元気ですと心の中で天の家族に告げるシンだった。
 

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最終更新:2011年10月24日 04:28
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