「はぁ…」
最近出ることが多くなったが溜息がつい出てしまった。
私、高町なのははどうも病気になってしまったようです…
変わってしまった日常 リリカル版 1
この症状は昨日今日と始まったわけではなく、
憂鬱な気分が続き、一転して胸が温かく幸せに包まれる気分になれば、
どうしようもなく胸が苦しく切なくなる。
そんな日々をもう数カ月も続けば、
なのはでも休暇を取る。
だが散歩をするも変わらず、今は公園のベンチに腰掛けている。
「どうしちゃったんだろう、私…」
俯いた状態で思わずそう呟いてしまった。
何故こうなってしまったか思案の海に沈もうとしたところに、
「何かあったのかね?高町なのは」
その声に聞き覚えがあり、思わず顔を振り上げる。
「レ、レジアス中将!?」
「意外かね?私がここにいるのは」
「い、いえそんな…」
「ああ、楽にしていて構わん。私も休暇中だからな」
そう言いなのはの隣に腰掛ける。
「何かあったのかね?相当思いつめているようだが」
「…実は」
普段のなのはだったら、たとえ何かあっても相談することはなかったろうが、
精神的に相当参っており、多少なりとも気分を和らげようとレジアスに話し始めた。
真剣に話すなのはにレジアスも相当の気持ちで聞いていたが、
聞き終えていたときには頭を抱えだしてしまった。
「ど、どうしました?」
「…一つ聞くが、それはシン・アスカと関わるようになってしばらくしてかね?」
「は、はい!そうです!!」
「やはり…」
「も、もしかして重い病に!?」
「病といえば、そうだが…」
「そ、そんな!?」
みるみる青ざめていくなのはに、レジアスは事実を告げる覚悟を決める。
「高町なのは、今からその病名を告げる。それは…」
「…それは?」
「それは…恋だ」
「…鯉?」
「念のため言っておくが魚ではない。君は一人の男性としてシン・アスカを好きなのだ」
鯉、こい、恋、好き、愛、LOVE…
ボンッ!!
「ふ、ふえぇぇぇ~~~!!?」
理解したとたん、瞬時に顔が赤くなり大声をあげてしまう。
「そそそそそそんなことあ、あり、ありえ…」
「ありえないかね?」
「と、当然です!!」
「では君とシンが腕を組み街を歩いている所を想像してみろ」
「え……きゅう」
想像した瞬間、体全体が赤くなってしまう。
「わかったかね?」
「はい。ですが私、なんでシン君のことを・・・?」
「気づかないうちに人を好きになることもある。」
「そう、なのですか?」
「ああ。職場恋愛も珍しくはない。ゲンヤのように結婚もな」
「けっ!?」
このままでは本当に頭が爆発してしまうのではないか、そう思ういレジアスは少し話を変えた。
「だが、そううまくはいかんだろう」
「な、何でですか!?」
「シン・アスカ、彼は確かに良い人間だ。
だが当然彼を好きになる女性もいるだろう。
例えば君の部隊の部下二人のような歳の近い・・・」
「レジアス中将!本日はありがとうございました!!」
そう告げた瞬間、一秒でも惜しいといわんばかりに走り出した。
「・・・若いというのは、いいものだな」
「・・・あれ?なのはさん、どうしたんですか?」
「なのはさん!今日心配で心配でご飯が喉を通らなくって」
「嘘言わないのスバル。シンも呆れるほど食べてたじゃ・・・」
「スバル!!ティア!!」
まるで臨戦態勢気迫を出すなのはに思わず一歩引いてしまうスバルとティア。
「「な、何ですか?」」
かろうじて問いかけるも答えず、
ビシッ!!
と二人に対して指差し
「負けないから!!」
と宣言し走り去った。
「・・・ティア、私達何かした?」
「・・・知らないわよ」
こうして恋を自覚したなのはの奮戦物語が今始まったのだ。
「ん~、やっと書類が終わった~」
「お疲れ様シン君。コーヒープレゼント」
「あ、すみませんギンガさん。いつも手伝ってもらって」
「気にしないの。
いつも雑用手伝ってもらってるんだから」
ただ、非常に強大な難関があるとも知らず・・・
最終更新:2011年01月22日 07:03