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<トライアングラー>

<トライアングラー>

霊夢「はぁ……平和ねぇ」
魔理沙「おーっす霊夢ー! って今日もまた暇そうだな」
霊夢「平和と言いなさい平和と」
魔理沙「つまりやることがないってことだろ?」
霊夢「…………」
魔理沙「まぁなんでもいいや。私にもお茶くれ」
霊夢「毎度のことながらどうしてこう遠慮とか欠片もなくお茶を要求できるのかしら……」
魔理沙「気にしたら負けだぜ!」
霊夢「はぁ、もう慣れたからいいけど。ちょっと待ってなさ……あら?」
運命「む、やはりここにいましたか」
霊夢「あんた確かあいつの……何の用?」
運命「いえ、用があるのは貴女ではありません。魔理沙殿」
魔理沙「ん? 私にか? いったい何の用だ?」
運命「私ではなく主殿が……あ、来ました」
シン「はぁ、はぁ……」
霊夢「ちょっ、どうしたのよそんな全力疾走したみたいに息切らせて」
運命「事実、全力で走ってきたわけですが。ちなみに私はその数m先を飛んで来ました」
霊夢「……あんた、こいつに仕えてる九十九神なのよね?」
運命「恥ずかしながら。それが何か?」
霊夢「いやまぁ何でもいいけど」
魔理沙「おいおい、大丈夫か?」
シン「魔理沙……」
魔理沙「ん?」
シン「うおおおおおおおおおおおおおお! 魔理沙あああああああああああああああああああ!!」
魔理沙「え? う、うわあああああああああああああああああああああああああああああああ!?」

 ――カッ!

魔理沙「は、反射的にマスパっちまったぜ……シン生きてるか?」
運命「とりあえずは無事ですね。いやはやさすが我が主、頑健なお身体で何より」
霊夢「あんたこいつに蓬莱の薬とか飲ませてないでしょうね?」
運命「まさか。死にもすれば怪我もするからこそ面白……もとい命は色付くものでしょうに」
霊夢「本音漏れたわよ」
運命「蓬莱で思い出しましたが、永淋殿をこちらにお呼びしたいのですがよろしいですか?」
霊夢「あー、まぁいいわよ。いつまでもこんなとこに黒コゲ寸前のモノを置きっぱなしにしたくないし」
魔理沙「そうだな……さすがにこのままじゃマズイか」
運命「あ、魔理沙殿はそのままに。念のため主殿の傍にいてほしいのですが」
魔理沙「は? なんでまた」
運命「私の勘です」
霊夢「……あんた確か転生前は人形だったのよね?」
運命「女の勘です」
霊夢「……まぁいいけど」

永淋「――とりあえず治療は済んだわ。意識はもう戻ってるけど、しばらくは安静ね」
運命「ありがとうございます。それで、主殿の様子は?」
永淋「怪我は特に問題ないわね。ただ……魔理沙さん?」
魔理沙「ん?」
永淋「あなたにも関係がある話だからここで話すけど、私も初めて見る症状なの」
魔理沙「お、おいおい! そんなのと私に何の関係があるんだよ?」
永淋「そうね、あえてこれに名前をつけるなら……」
魔理沙「つけるなら?」

永淋「――アリス・マーガトロイド症候群よ」

魔理沙「……え? え? なにそれこわい。っていうかなんであいつの名前が?」
運命「あぁ、やはりそういう類のものですか」
霊夢「納得しちゃった!?」
運命「いえ、突然「魔理沙に会いに行く!」と叫んで寺子屋を飛び出したので」
永淋「さっき話した感じからの推測が多分を占めるけど、特定の人に一定時間以上会わないと精神が不安定に
なってこんな風に行動を起こすみたいね」
霊夢「また傍迷惑な……」
魔理沙「いやだからなんでそこでアリスの名前が」
永淋「何か二人に共通するものがあったのかもしれないわね。それでシンの方にも影響が出たんじゃないかしら」
魔理沙「いくらなんでも強引過ぎるんだぜ……」
運命「む?」
霊夢「? どうしたの?」
運命「襲撃ですね」
霊夢「は?」

 ――ドガァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァン!!

魔理沙「な、なんだぁ!?」
運命「ですから襲撃と」
霊夢「冷静に答えてんじゃないわよ! ここ私の神社なのよ!?」
運命「主殿が寝ている部屋ですね。急ぎましょう」
魔理沙「あぁもう! 何が何だか!」
霊夢「私の神社がああああああああ!?」

運命「主殿!」
魔理沙「無事か!?……ってアリスぅ!?」
アリス「――シン・アスカ。やはり、やはりそうなのね」
シン「アリス・マーガトロイド……」
アリス「あなたが幻想郷に来てから、いつかこんな日が来るんじゃないかと思っていたわ」
シン「俺もそんな予感があったのかもな。いざこうして向かい合ってると驚くほど落ち着いてる」
アリス「何にせよ、」
シン「あぁ、」

「「お前に魔理沙は渡さない!!」」

魔理沙「ってなんでそうなるんだよ!?」
アリス「待ってて魔理沙。今すぐこの外来人を葬ってあげるから」
シン「それはこっちのセリフだ! 来い、デスティニー!」
運命「ヤです」
シン「ってあれぇ!?」
運命「なにが「あれぇ」ですか。私には縁のない話です。存分に戦ってください、魔理沙殿のために」
シン「いやいくらなんでも生身のままは……」
アリス「死ねぇ!!」
シン「うおっ!? あぶなっ!? ちょっと待て!」
アリス「待てと言われて待つ魔法使いがいて?」
シン「分かってるけど! ってうわっ!? 今の当たってたら首飛んでたぞ!?」
アリス「あら残念。じゃあ今度は上半身と下半身をお別れさせてみようかしら」
シン「くっそおおおおおおおおおお!! 負けるかああああああああああ!!」

 ~数十分後~

アリス「この! いい加減に観念しなさい!」
シン「誰がするか! っていうかなんでこんなことになってるんだっけ!?」
アリス「私に質問するなぁ!」
シン「なんか逆ギレされた!」
永淋「……いいの?」
運命「何がですか? アリス殿もすでに殺気は失せてますし、主殿も正気に戻ったようで特に悪いことはないようですが」
永淋「そうじゃなくて。拗ねるのは結構だけど、意地を張るのはどうなのかしらね」
運命「……まぁそれはともかく、いいお灸になるでしょう。ここのところ平穏すぎていろいろと鈍っていたようですし。それに」
永淋「?」
魔理沙「お前らいい加減にしろおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」
霊夢「人ん家で暴れるなああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」
アリス「え?」
シン「は?」

 ――カッ!!

運命「とまぁ、こんな風に収束するので。面倒をかけますがまた治療をお願いします」
永淋「……貴女、まさかそのために私を呼んだんじゃないでしょうね?」
運命「そんなことは。偶然ですよ偶然」
永淋「はぁ……良い性格してるわねあなた」
運命「最近褒められることが多くて嬉しいです」
霊夢「……で、二人はともかく私の神社は誰が直してくれるわけ?」

 デスティニーは逃げだした!
 しかし回り込まれてしまった!

霊夢「スッとぼけて逃げようとしない。さっさと直す。目を覚ましたらアイツにもそう伝えなさい」
運命「アリス殿は?」
霊夢「魔理沙が連れてったみたいね」
運命「くっ、予想できたことだったというのに……ぬかった」
永淋「……本当、見ていて飽きないわね貴方たちは」
パチュリー「……乗り遅れた気がする!」
小悪魔「何がですか?」
パチュリー「わかんない!」
小悪魔「はぁ」

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最終更新:2011年01月22日 07:44
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