1
ディエチの外見が幼くなったというものでお願いします。
シン「で、次は――」
ディエチ「――私がこれ(幼児化)か。ふうん」
シン「どうしたんだよ、自分の手になんかついてるのか?」
ディエチ「いや・・・この年頃の体は初めてだから」
シン「?」
8『オリジナルと違い、彼女たちは目覚めた時からその姿だ。寿命はあっても身体的成長はない』
シン「・・・・」
ディエチ「うん・・・やっぱ慣れな――ゥワアッ!いきなり何すんの!?」
シン「肩車」
ディエチ「いや、そういうことじゃ――」
シン「そういうことだ。せっかく子供になったんだから子供らしくすればいいんだ」
ディエチ「でも・・・」
シン「とりあえず、このまま散歩するか」
ディエチ「え、ちょッ、降ろしてよ!恥ずかしい!」
シン「答えは聞いてなーい」
ディエチ「卑怯者ー!」
シン「卑怯者でけっこう、こけこっこー」
シン「とりあえず公園に来たけど。どうしたんだよ?」
ディエチ「ねえ・・私やってみたいことがあるんだ」
シン「嫌な予感がするな・・・・。なんだよ?」
ディエチ「おままごとしてみたい」
シン「は?」
ディエチ「だ・か・ら、おままごとしてみたい」
シン「ほ、本気で言っているのか?俺の歳でおままごとって・・・どんな羞恥プレイだ」
ディエチ「本気で聞いてくれなかったの?」
シン「グッ・・・分かったよ。やるよ。だからそんな泣きそうな顔するな!」
ディエチ「えへへー。シンさん太もも」
シン「それを言うなら太っ腹だ」
ディエチ「そうとも言う」
シン「どこのジャガイモ頭の5歳児だ」
ディエチ「じゃあシンさんは普通のサラリーマンで私は・・・・その・・・お、奥さんで・・」
シン「ふうん」
ディエチ「あなた、お帰りなさい」
シン「あ、もう始まってんのか。ああ――ただいま」
ディエチ「今日は帰りが遅かったけど、どうかしたの?」
シン「え?遅くなった!?ええ・・・っと、その――」
??「すいませんね、奥さん。今日は俺が飲みに連れまわしちゃったんですよ」
シン「エドさんッ!?」
ディエチ「あなた、この人は?」
エド「どうも初めまして、シンと同じ会社に勤めているエドワード・ハレルソンというものです。いや~なかなか仕事ができる後輩をもって楽をさせてもらってます」
ディエチ「どうも初めまして妻のディエチです。主人がいつもお世話になっています」
エド「いや~妬けるな。まさかこんなに可愛い奥さ――」
シン(何やってるんですか、あなたは!?)
エド(どうせ、お前のことだからあの女の子に巻き込まれて断りきれなかったんだろ?少しでもお前の負荷を軽くしてやろうとだな――)
シン(そのニヤついた顔じゃ説得力ありませんよ!)
エド(まあまあ、もう少しだけ楽し・・ゴフンッゴフンッ・・・混ぜろよ。ククッ)
シン(あなたって人はー!)
エド(いいのか?ケナフの奴にこのことをバラすぜ?『羅刹』シン・アスカが幼い女の子とオママゴトをやってたってな!しかもこれがもしミナ代表に知れたら・・・)
シン(クッ・・・・!!)
ディエチ「あなた、何を2人でヒソヒソ話しているの?」
シン「な、なんでもないよ。・・・ははっ」
エド「いや~奥さん。こいつね、けっこう職場の女の子に人気あるんですよぉ。この前なんかユンちゃんと・・・」
ディエチ「あなた、どういうことなの!」
シン「そ、それは仕事で・・別になんにもしてないって!――つうか何この流れ!?8はどこだ!?」
8『バブー』
シン「お前みたいな子供をもった覚えはねえーー!!」
ディエチ「酷い・・・ッ!!この子の命が宿ったことを告げた時、私とこの子を守るから一緒になろうって言ってくれたのに・・・」
シン「できちゃった婚だったのか!?」
エド「なかなかシビアだな。しかし・・・・でき婚で浮気とか最低だ。見損なったぜ!」
シン「そんなに俺の家庭に修羅場を作りたいのか!あなたは!」
ディエチ「私というものがありながら・・・」
シン「ワーワーワー!あ、えーと、その・・・俺が愛しているのは君だけだ!君だけが全てだ!!」
ディエチ「グスッ・・・本当?」
シン「本当の本当だッ!!」
??「そんなヒドイ!」
シン「え?」
ユン「私は遊びだったんですか~!!」
シン「あんた達は一体何なんだァーー!!」
エド・ユン「通りすがりの悪乗り好きさ(です~)」
ディエチ「zzz」
シン「まったく。いっぱい遊んで、疲れたらぐっすり寝て・・・いや、それが子供として正しいのか」
8『おんぶとは優しいな』
シン「うっせえ」
ディエチ「んん・・・シンさん?」
シン「あー、起きちゃったか」
ディエチ「・・・・降りようか?」
シン「いいよ。あともうちょいで着くから」
ディエチ「・・・うん。背中、大きいね」
シン「今の君が小さいだけ」
ディエチ「じゃあ暖かい」
シン「血が通っているんだから当たり前だろ?」
ディエチ「ううん、そういう意味じゃない。こう・・落ち着くっていうか」
シン「ははっ・・それじゃあ分かんないよ」
ディエチ「シンさんって将来いいお父さんになりそうだね。お父さんってどんな感じか分かんないけど」
シン「まだ、お父さんになるようなことはしてないけどな」
ディエチ「?」
シン「まだ早ったか、なら今は知らなくてもいいよ。」
ディエチ「ねえシンさん・・・私のこと・・・・好き?」
シン「んー・・ノーコメント」
ディエチ「私は・・・好きだよ。・・・・シンさんのこと」
シン「そっか。じゃあ俺はディエチが大好きだ」
ディエチ「う~~~・・卑怯者っ」
シン「なんだよ、一体。じゃあどう答えたらいいんだ?」
ディエチ「知らないッ」
シン「はぁ・・・今日は疲れた。俺は早くフロに入って、ぐっすり寝たい」
ディエチ「うん。・・・そうだね」
2
シン「新年あけまして」
シン・ディエチ「おめでとうございます」
シン「いつもコメントを下さる皆様には大変感謝しています」
ディエチ「その暖かい目でどうか今年も」
シン・ディエチ「よろしくお願いします」
8『よろしく頼む』
シン「お正月だな~」
ディエチ「お正月だね~」
8『お前らたるみ過ぎだ』
シン「えー、いいじゃんよ~。お正月ぐらい」
ディエチ「そうそう。進まない本編がアレだしね」
シン「コタツに入って、山積みになったミカンを食べながら、バラエティ番組を見るッ!」
ディエチ「これに限るよ!」
8『お前ら・・・』
シン「いーんだよ、人間ってのは“無駄ばこと”ってのが大好きなんだから。だから、俺は今の無駄な時間を楽しむ!・・・あれ?俺の熱燗どこいった?」
ディエチ「・・・・ヒック」
シン「・・・・・あのぉ・・・ディエチさん、なに飲んでんの?」
ディエチ「シンしゃん、おしゃけでめだっていってんのになんでにゃんでのもうとするの?・・・ヒック」
シン「おいおい・・・・もしかして酒飲んだことないのか?」
ディエチ「こりぇが初めてだけど・・・ヒック・・・・あんまり美味しくない・・・。うう・・・・・・・・暑い」
シン「え!?ディエチ、やめろ!!」
ディエチ「邪魔ひないで!暑いから脱ぅぐぅ!」
シン「こらッ!そんなんじゃお嫁に行けなくなっちゃうぞ!」
ディエチ「シンさんにもらってもらうからいーい」
シン「8!!俺を助けろ!!」
8『無駄なことがすきなんだろう?せいぜい楽しむことだ』
8『ではさらばだ!』
シン「あ!逃げんな!!ヘルプミー!!!」
たまにはこういう日常もあり・・・かな?
3
ディエチ「――で、次は」
シン「これ(犬耳と尻尾)か。」
誰かの悪意なのか俺の頭には黒い犬の耳が生え、腰には黒い尻尾が生えている。
怪異の仕業なのか、それは誰にもわからない。もし怪異だったらタイトルは『シンドッグ』・・・語呂悪っ。
シン「これなのか?なんで俺だけ?普通ディエチだろ?こんなもん需要ないだろ?!」
嘆く。
嘆くしかない。
しかし、その苦悩の裏で次回はディエチの獣耳が見れるのではないかという希望と、その時どんなことをさせようかという願望が渦巻いている。
ディエチ「あると思います」
シン「ねーよッ!あってたまるか!あったら俺は泣くぞ!?」
でも、それはそれ、今は今であり、若干本気で泣きたくて涙ぐんでいる。
ディエチ「ちょっと待って!」
シン「なんだよ。慰めたって今さら遅いぞ」
と言いつつ尻尾をぶんぶんと振っている。
無論、頭の中はちょっとえっちぃことを考えられずにはいられない。
いじけたふりをしつつ、チラ見をしながら。
つい、何かな何かな、と待っている。無駄な心の準備をしている。
だが現実はそんなに甘くは――
ディエチ「いいよ。泣いて」
シン「・・・・あのぉディエチさん、そのカメラは何?」
彼女はシンにカメラを向けていた。
なんか息を荒くしながら。
ディエチ「いや、気にしないで。記念に撮っておくだけだから」
あっさりと答える。
ばっさりと答える。
シン「もっと必要なものがあるだろッ!?」
精一杯の突っ込みだった。
ディエチ「あ!そうだったね。・・・ごめん」
ほっ、と一安心。
そう、この娘は本当は優しくて、何より純情なんだ。
カチャリ。
と高い金属音を立てて、俺の首に固くて黒光りする革と硬くて銀色に輝く鎖さでできたものが装着された。
首輪だ。
まごうことなき首輪だ。
100パーセント首輪だ。
もし仮に『首輪物語』という官能小説があったのなら、登場するでろうもう立派な首輪だ。
シン「な、なあ、ディエチ。これって一体・・・」
俺は疲れた目で聞いた。・・・心が壊れそうだ。
ディエチ「樹里さんがね、ふらっとどこかに行っちゃいそうな男は繋ぎとめなきゃダメだって」
シン「物理的にかッ!?」
それって心とかもっと暖かいものでじゃねーの!?
これじゃあ金属独特の冷たさしか伝わらねーよ!
でも、ちょっと背徳心でドキドキしている自分が悔しく悲しい。ノーマルだと思いたかったのになぁ。
シン「・・・・こうなったら」
こうなったら“アレ”しかない。
シン「ちょっと、俺行ってくる」
ディエチ「え?どこ行くの?」
シン「決まっている!耳と尻尾が消えるまで姿を消す!」
だが鎖の先はディエチが握っていた。キィンッと鎖が音を立てて張り、走り去ろうとする俺を阻む。
もちろん俺の首は絞まり――
シン「ぐげぇ」
と、うめく。い、息が・・・。
だが、俺は足を止めなかった。
シン「い~が~ぜ~で~ぐ~れ~・・・」
ヒュウヒュウと呼吸音は変わり、顔は酸欠で紅潮し、目が白目をむいてきた。
あ、もうそろそろやばい。
ディエチ「行っちゃダメだって!」
いや一歩も進んではいない。くどいようだが彼女は俺よりもはるかに力が強い。
よって余裕がある。考える程度の余裕がある。
ディエチ「ん~・・・そうだ」
今の俺にとって呪いといっても過言ではない“あの言葉”を思いつく余裕があった。
ディエチ「シンさん!」
何だ、と振り返る。その瞬間にすべては決まっていた。
シン「わん」
俺は一瞬にして、“おすわり”をしていた。
“おすわり”だ。人ではなく、犬のやるあのおすわりだ。
忠犬のように、
愚犬のように、
俺はおすわりをしていた。・・・・・泣きたい。
シン「わん・・だと?」
しかもいつのまにか「わん」という犬を連想させるフレーズもつきはじめていた。
ディエチ「・・・・」
目の前には、俺以上に呆けたディエチが立っていた。
ディエチ「・・・へぇ」
なぜかディエチが笑っている。
なぜか俺は怖がっている。というか恐いので逃げようするも。
ディエチ「お手」
シン「わん」
ディエチ「おかわり」
シン「わん」
ディエチ「まて」
シン「くぅん」
ディエチ「よしよし、いい子いい子」
シン「へっへっへっ」
あえてこの辺の動作を明確に言わないのは本気で俺の心が折れそうだからである。
シン「――ん?・・・・・わんじゃこりゃああ!!」
俺は絶叫した。
当たり前だ。戦争の犬が雄犬になってしまったのだから。
シン「わんわんだよ?これわん?」
そして、絶望したわん。
頭の上の耳はぺこんと倒れ、尻尾は丸く収まっているわん。意志とは関係なく、自分に正直なところだわん。
チャラチャラとなる首輪の鎖が俺に自由はないと告げているわん。
ディエチ「大丈夫だよ」
おすわりで絶望に陥っている中、ディエチが肩をかけてきたわん。
シン「くぅうん?」
ディエチ「どうなってもシンさんはシンさんだよ。すぐにそんなの消えるって・・・・多分」
最後のところはあえて聞かなかったことにしよう。
生きていれば明日はやってくるわん。
シン「ああ、そうだな。ところでさ――」
だがその前に――
シン「コレ(首輪)・・・いつとってくれるんだわん?」
首輪を外したい。
訂正しよう。ただの首輪ではなかった。小さく丈夫な鍵がかかった首輪だった。
ディエチ「あー・・・・」
目が泳いでいる。どうやら外したくないらしい。
ディエチ「これ?」
彼女はどこからか、金色の小さな鍵を取り出した間違いなくアレだろう。
シン「そう、それわん!」
俺は歓喜し、鍵を指差した。
ディエチ「んー・・えいっ」
彼女は突然自分のシャツを引っ張って隙間をつくり、その鍵を――自分の胸の谷間にストン、と落とした。
シン「ああああ!!?」
ディエチ「とれる?」
シン「とれるわけないだろうがぁあああ!!」
どうするどうする!?ど、どうすればいいわん!?
ディエチ「あー、なんか眠たくなっちゃたなー。誰か膝枕してくれないかなー。」
わざとらしい。わざとらしいぐらいにこちらを流し目で見ている。
シン「くッ・・・!」
俺は右足だけあぐらをかいて、
シン「んっ」
ポンポンと太ももをかるく叩いた。すんげー恥ずかしい。
ディエチ「あ、丁度いいところに枕がある」
ほとんど棒読みで誰だって意図があったと分かる。
ディエチ「じゃあちょっと失礼して」
彼女の重みの一部が乗ってくる。
やばい・・・・ちょっとドキドキしてきたぞ。
ディエチ「(太ももが)固い」
シン「あのなー」
ディエチ「でも・・・落ち着く・・・・」
ふと気づくと彼女はもう眠っていた。
ふっふっふっ・・・・馬鹿め!今のうちに鍵を――・・・・
ディエチ「すぅ・・すぅ・・・」
鍵を――・・・
ディエチ「すぅ・・すぅ・・・」
馬鹿が!・・・・腹を冷やしたらどうする!
そぉっと彼女が起きないように上着を脱いで、彼女の腹部に被せた。無いよりはいいだろう。
シン「はぁ・・・・俺って甘いのかなぁ?」
ため息のあとの問いには誰も答えてはくれない。
まあいい。今は、この娘の寝顔でも見ていよう。それも悪くない。
そこで俺は1つあることに気付く。
シン「そういや。久しぶりだな、誰かに膝枕すんの」
最終更新:2011年02月15日 15:35