はやて「はてさて、今年もやってまいりましたバレンタインデー! 受け取って私の気持ち!
代償はあなたのハートでオールオッケー!」
シン「代償!? 魔法世界でも適用されるのか、等価交換の原則って!」
はやて「といいつつも、本命は材料が多くてまだ手がつけられてないんよ。それまでは、このちっこいので我慢しといてな♡」
シン「・・・ありがとうございます。(ちっこいのって・・・結構量があるぞこれ。これよりでかいのか、もう一つの方は)」
シン「・・・あの、まさかとは思いますけど、今作ってるのってはやて部隊長の等身大チョコ(脱衣可能)じゃないですよね」
はやて「・・・そ、そないなことあらへんて。なんでばれたんやろ・・・」ボソッ
シン「“ばれた”って作る気満々だったんじゃないですか!? そんなの貰っても受け取れませんよ。
っていうか、去年で懲りろよあんたって人はぁーッ!」
はやて「ええ! なんでやねん!!?」
シン「当たり前でしょう。ヴィヴィオの友達が訪ねて来た時だって、
はやて部隊長が仕込んでた下着が見つかって大変だったんですからね!
これ以上、家に情操教育に悪いもんを置けるかよ!」
なのは「等身大が駄目なら胸像型チョコで責めるの!」
フェイト「なら、私はおっぱいマウスパット風チョコで」
シン「だから食いきれないし見た目もやばいんだよ。自重して普通のチョコ作ってくれあんた達はぁーッ!」
なのは「大丈夫! 中身は普通のチョコだから」
フェイト「媚薬も原材料にこだわって作った天然物だし」
シン「すっごくいらない手間暇を。っていうか、今聞き捨てならないこと走りましたよね!
もしも外でそんなもの食べたら抑えが利かなくなって間違いなく警察沙汰ですよ!」
なのは「大丈夫、確保してお持ち帰りするから」←警察と裁判所が一緒になったような時空管理局の一等空尉です
フェイト「問題なし、それに久々に便乗するから」←敏腕捜査官です
シン「能力以外にもっと審査するべき所があるだろ! 管理局ーッ!!」
シャマル「いけないわ、ヴィータちゃん、シグナム。いま私たちがチョコを渡しても、
他の人たちの陰に隠れて記憶の底に埋没してしまうわ!」
シグナム「ならば、ヴォルケンリッターはジェットストリームアタックで攻める! 三人同時に行くぞシャマル、ヴィータ」
シャマル「(踏まれる役の)先頭はヴィータちゃんにまかせます」
ヴィータ「(刺される役の)真ん中はシャマルで」
シン「渡し方を工夫しろとも言ってない! あと地味に喧嘩するな!」
シグナム「ふっ、安心しろシン。今年のは自信作だ」
ヴィータ「あたしのだって自信作だぞ」
シャマル「私のも自信作だもん!」
シン(何で自信作と言う言葉がこんなに懐疑的に聞こえるんだ。特にシャマル先生)
リインⅡ「お姉さま、私達も続きますよ。あれを使いましょう!」
リインⅠ「ええ、よくってよ」
リインⅡ「(電撃系魔法を駆使して)スーパー!」
リインⅠ「(届け! 私達の想い!)いなずま!」
シン「キックは必要ない! チョコ渡すのにキックは絶対に必要ない! どんな渡し方をするつもりなんだよ!」
←(実はちょっと見てみたいと思った)
リインⅡ「やっぱり、ツインバードストライクのほうがよかったですか?」
アギト「だから、だんなの合体攻撃を再現しようっていったじゃないか」
シン「そうだな、俺としてもいいかげんデスティニーに合体攻撃が・・・って、そうじゃない!
だいたい、どうしてスパロボ風な渡し方なんだ!」
リインⅠ「第二次スパロボZにシンが参戦するから、その応援にと思ったんだが」
シン「気持ちは嬉しいけど頼むから普通に渡してくれ」
ヴィヴィオ「はい、シンパパ。バレンタインチョコあげるね」
シン「(ようやくまともにチョコが貰えた気がする)ありがとな、ヴィヴィオ」
ヴィヴィオ「じゃあ、ここに受け取りのサインして」
シン「フルネームで書くんだな。え~と、シン・アス・・・これ婚姻届じゃないか!!」
ヴィヴィオ「あれれ~、おかしいな~。まぎれちゃったのかな~」
シン「どうやったら婚姻届がまぎれるんだよ! 俺の分の判子まできちんと押してあるし。どこから手に入れたんだ、こんな偽造書類」
はやて・フェイト・なのは「・・・・・・」ソロ~
シン「そこの三人。いい加減に自重しろ」
スバル「シン~」
ギンガ「私達の作ったチョコ」
ティアナ「う、受け取りなさいよね」
シン「ああ、今度こそまともに・・・その格好はなんなんだあっ!」
スバル「え、ウエディングドレスだけど」
シン「そういうことを聞いてるんじゃない!」
ギンガ「こ、これはチョコと同時に私達も受け取ってもらおうというお嫁さん大作戦でありましてですね」
シン「顔を真っ赤にしながら冷静に説明しないでください!(ネーミングセンスが古い。ゲンヤさんの差し金だな)」
ティアナ「に、似合わない・・・かな」
シン「あ、いや、すっごく綺麗でびっくりした・・・って違う! 何を口走ってるんだ俺は!」
スカリ「やあ、君も相変わらず苦労性だねぇ」
シン「一番最悪なのが来たよ・・・」
スカリ「おや。せっかく、姉妹たちをつれて遊びに来たというのにつれないじゃないか」
シン「そりゃどうも。けど、あんたまで付いてくる必要はなかったんじゃないのか」
スカリ「くくく、こんな面白そうなイベント見逃せるはずがないだろう。
さっそく大騒ぎになってるみたいで私も楽しませてもらっているよ」
シン「あんた見てたな! どっかからサーチャーで覗いてたな盗撮魔!」
スカリ「じつに的を得た意見だが、記念撮影と言ってもらいたいね」
シン「どさくさにまぎれて写真や映像まで撮ってたのかよ、あんたって人はぁーッ!」
チンク「というわけで、受け取ってくれシン。自信作だ」
ウェンディ「見てくれは悪いかもしれないけど、味は大丈夫ッスから」
セイン「そ、そうそう。食べられないものは混ぜてないもんな」
シン「わざわざ不安を煽るような言い方するなよ。一生懸命作ったんだろ」
ディード「でも、味見はしましたけど、もしかしたらお口に合わないかも・・・」
ノーヴェ「あんまり綺麗にはできなかったし、無理して食わなくてもいいんだぜ」
シン「(確かに、見た目はいいとは言えないな。けど・・・)初めて作ったなら、
うまくできないのは当たり前だよ。むしろ、初めてなのにこんな風に美味しいチョコに
仕上がってるっていうのは珍しいんだぞ。ありがとな、みんな」
ディエチ「なんか反応薄いね。もっと、複雑そうな顔すると思ってたのに」
シン「俺が初めて作った時は味もひどかったしな。それに・・・」
オットー「それに?」
シン「昨日の食事当番、シャマルさんだったんだ」
エリオ「ああ、なんだかよくわからない何かがじゃりじゃりしてましたね」
シン「俺は悟ったんだよ。料理なんて食べられたらそれで十分なんだって。見た目がおかしいとか、
まずいとかうまいとか、そんなのはただの欲張りなんだ。食べられれば、食べられさえすれば・・・」
ドゥーエ「そういえば、ヴァイスって男とあの大型犬は」
エリオ「昨日の晩から、ずっとトイレに張り付いてます」
シン「だから俺は言ったんだ! 飲み込むな! 飲み込んだら最後だって!」
ウーノ「悲惨過ぎて言葉も出ないわ」
トーレ「凄惨ここに極まれりだな」
クアットロ「ほんと、機動六課は世紀末よねぇ」
セッテ(ちょっと、食べてみたかったかも)
シン「絶対にだめだ! あれは興味本位で手を出していいものじゃ! ・・・あれ?」
紫「・・・ぅぅん、どうかしたの」
シン「あ、すいません。起こすつもりはなかったんですけど。(変な夢だったな。でも、どこか見覚えがあるような」
紫「まだ、早朝じゃないの。もう少し寝かせておいて」ゴソゴソ
シン「あ、はい。おやすみなさい(俺もまだ起きる時間じゃない。せっかくの休みだし、ゆっくり二度寝するか)」
シン「・・・ちょっと待て。なんであんたが人の布団で寝てるんだよ」ガバッ
紫「くーくー」
シン「思いっきり返事しといて今更寝た振りしても無駄ですからね」
紫「あら、シンおはよう。さわやかなお目覚めね」
シン「誰かさんが邪魔しなければそのはずだったんですけどね」
紫「そんなつれない事言わないでよ。昨日はお楽しみだったじゃない」
シン「ええ、夜中に突然やってきたかと思えば酒を飲みまくった挙句、
おつまみを人に作らせてさぞ楽しかったでしょうね、“あんた”は!
それで、朝からなんなんですか一体。帰ったんじゃなかったんですか」
紫「もう! 今日が何の日か忘れたの? 渡しに来たのよ、プ・レ・ゼ・ン・ト♡」
シン「バレンタインデーのチョコなら、昨日日付が変わった時に貰いましたよね」
紫「・・・そうだったかしら」
シン「用があるからってすぐに帰ったのは、夜中に俺の布団に潜り込む為の作戦だったんだな。出てけ!」
紫「何の事だかさっぱりね」
言葉「どうかしたんですか」モゾモゾ
シン「ああ、それが・・・は?」
はやて「ん~、おはようシン。いい朝やな」ゴソゴソ
ティアナ「うるさいわねぇ。何事?」モゾモゾ
シン「・・・・・・ああ、これは夢か、夢だな。よし、寝よう」バタッ
ティアナ「ちょ、ちょっとシン! ・・・本当に気絶してる」
言葉「あの、どっきりにしてはやりすぎたんじゃ・・・」
はやて「かまわへんって。鈍感なシンにはこのくらいでちょうどええんよ」
紫「じゃあ、突っ込みも静かになったことだしもうひと眠りしましょうか」
ティアナ「賛成。冷蔵庫に入れておいたしチョコは後で渡してもだいじょうぶよね」
言葉「では、おやすみなさい、シン君」
シン「おやすみ・・・いてっ!」
リーズ「シン、居眠りもいいが明日の仕込みを終えてからにして欲しいな」
シン「リーズバイフェ・・・って、俺もしかして椅子に座ったまま寝てたのか?」
シオン「まったく、シンは気を抜き過ぎですね。平和ボケもはなはだしい」
さつき「あはは、いいことじゃない。それくらい今が何もないってことだよ」
シオン「しかし、どんな夢を見ていたのですか。ずいぶん、幸せそうでしたが」
シン「いや、よく覚えてないんだ(確か、人生って所で墓穴掘ってたような・・・。気のせいだよな?)
シオン「それにしても、時間と言うのは本当に早く過ぎるものですね。
まさか、屋台から初めて一年もたたずに店が建ってしまうとは思いませんでした」
さつき「残飯漁りのホームレス生活から一転、衣食住に困らずに毎日暮らせるなんてほんと夢のようだよ。
それもこれも、シンの創作居酒屋が大当たりしたおかげだね」
シン「俺一人じゃこんなにうまくはいかなかったよ。さつきはウェイトレス、シオンは会計を頑張ってくれたし、
開業資金だって屋台を作るお金だってリーズまかせだったしな」
リーズ「私一人で三人分の出費を賄っていたころからすれば大した苦労でもないさ。誰かさんの研究資金もかさんでたしね」
シン「ああ、“あれ”か。家計簿を見た時にはさすがに俺も腰を抜かしかけたっけ」
リーズ「もう少しで私の『聖盾・ガマリエル』が『カルバリア・ディスロア』するところだった」
さつき「い、いくら使い込んだのシオン」
シオン「・・・さて、買い出しに行ってきましょうか」
シン「それより、もう日にちが変わるぞ。志貴の所に行かなくていいのか」
さつき「あ、大変! シオン、早く行かないと間に合わないよ!」
シオン「ですが、まだ仕込みが」
シン「そのくらい俺とリーゼでもできるさ。せっかくのバレンタインデーなんだろ」
シオン「・・・そうですね、感謝しますシン」
さつき「ほら、シオン早く早く!」
シン「怖い妹やメイド姉妹に見つからないようにな~」
リーズ「ふふ、さつきもシオンも大慌てだな」
シン「いいんじゃないか、たまにはこういうのんびりしたのも。いい加減、俺も切ったはったは疲れたしな」
リーズ「同感だ。この調子で異変が続けばこの街に住む人がいなくなってしまう」
シン「(そういう意味じゃないんだけど・・・)まぁいいか」
リーズ「そういえば、聞き忘れていたんだが今日のお昼に会っていたのは誰だったんだ?」
シン「ああ、巫条と浅上にチョコを貰ったんだ。助けてもらったお礼だって」
リ―ズ「・・・へぇ、あの二人か」ピキッ
シン「結構美味しかったぞ。ラッピングも可愛かったし・・・」
リーズ「・・・」
シン「・・・リーズ?」
リーズ「シン、今の私には近づかないことをお勧めする。気を抜くと聞くに堪えない騒音を君に浴びせてしまいそうだ」
シン「・・・?」
リーズ「よくわからないという顔をしているが、間違いなく君のせいだ。自業自得ともいえるが、先ほどの旋律はいちじるしく不愉快だった」
シン「・・・よくわからないけど、俺のせいなら謝るよ。ごめん」
リーズ「音程もわからずに、謝られても困る。悪いと思うなら・・・そうだな、黙ってこれを受け取って欲しい」
シン「これって・・・(チョコ、だよな)」
リーズ「・・・いや、やっぱり返してくれ。ラッピングも見るに堪えないし、味も自信があるわけじゃない。
料理人の君にこんなものを食べさせるわけには・・・」
シン「・・・」サッ パクッ
リーズ「こういう時だけすばやいんだな、君は」
シン「なんだ、警戒したけど食べてみたらちゃんと美味しいじゃないか」
リーズ「・・・気を使ってくれなくていいよ。きっとまずかっただろうから」
シン「いや、美味しかったぞ。“毎年”食べたいくらいだ」
リーズ「意地を張らなくてもいい。渡したのは、市販のチョコを溶かした方じゃなくカカオから直接作った失敗作の方だ」
シン「一年に一度くらい、趣きを変えてこういう苦いチョコでも・・・え?」
リーズ「本物は別に用意していて・・・ん、毎年?」
シン「・・・」
リーズ「・・・シン、先程の『毎年、君の作ったチョコが食べたい』というのは・・・」
シン「・・・・・・」
リーズ「もしかしなくとも、『俺のために毎日味噌汁を作ってくれ』という意味もふくまれていたりいなかったり・・・」
シン「さて、仕込みを始めるか」
リーズ「ご、誤魔化さないでくれ。私にとっても重要な選択肢かもしれない」
シン「・・・あ~甘いものが食べたいなぁ。苦み0%くらいの正真正銘甘い奴が」
リーズ「チョコだな。チョコが食べたいんだな! よし、少し待っていてくれ。どんな音階を奏でるよりも早く君にチョコを届けて見せる!」ダッ
さつき「うう~、寒いよシオン。いつまでこうしているの」
シオン「我慢しなさいさつき。今私達の親友が大人の階段を上ろうとしているんです」
おまけ
早苗「シンさん、熱いお茶ですよ」コトッ
シン「ああ、ありがとう。ほら、寒かっただろ」スッ
早苗「はい、隣失礼しますね」
シン「・・・」ファサッ
早苗「え・・・」
シン「こたつって足は暖かいけど肩は冷えるって聞いたから」
早苗「シンさんのちゃんちゃんこ。でも、これじゃ」
シン「俺はいいんだよ、頑丈だから」
早苗「そういう問題じゃありませんよ」
シン「早苗さんは女の子なんだから、暖かくしてないと」
早苗「シンさんだって午前中はずっと雪かきだったじゃないですか」
シン「手の温度は・・・同じくらいか」ギュッ
早苗「おでこも・・・同じくらいですね」コツンッ
シン「決められないな」
早苗「困りましたね。ちゃんちゃんこは一つしか出してないのに」
神奈子「・・・もう二人で着れば?」
シン「そうか、その手がありましたね」
早苗「さすが、神奈子様です」
シン「けど、横だと収まらないよな」
諏訪子「・・・縦にすればいいんじゃない」
早苗「シンさん、寒くないですか」←シンの両太ももに座って座イスしてもらってる状態
シン「俺は大丈夫だって。早苗さんこそ寒くないか」←ちゃんちゃんこを着たまま早苗を包み込んでいる
早苗「シンさんが抱きしめてくれてるのであったかいです」
シン「俺も早苗さんが暖かいから平気だよ」
アトデチョコモヨウイシテルンデスヨ
ホントニ! アリガトウサナエサン
キャッキャウフフ
諏訪子(家の中にいるのに何この疎外感)
神奈子(行き遅れて数百世紀。とうとう娘同然に思っていた子にまで先を越されたか)
最終更新:2011年02月15日 17:17