「こんにちわー、清く正しい文々。新聞でーす」
「うぉあ!? ちょっ、驚かすな!」
「あやや、これは失礼失礼」
「勧誘なら後にしてくださいよ。今作業中なんですから」
「違いますよ、今日はずばり、このデスティニーの復元状況についての取材ですよ取材。片手間でいいんでお答えお願いします」
「別にいいですけど」
「それにしても、この“こくぴっと”てのは結構狭いですね。デスティニー自体は凄く大きいのに」
「モビルスーツのコクピットはこんなもんですよ。人の入る場所なんてこれくらい用意できればいいんです」
「パイロットも苦労なさってるんですね。それで今は何をなさってるんですか?」
「メインカメラ周りの回路の調整」
「めいんかめら? デスティニーで写真を撮るんですか?」
「…このモニターにカメラの、えーっと、デスティニーが見てる景色がそのまま映し出されるんですよ」
「なるほど。それじゃ次…」
『シーン! こっちの準備終わったよー!!』
「りょうかーい! こっちももうすぐ終わるー!!」
「びっくりした。にとりもいたんですね、気付きませんでした」
「今さっき言ったメインカメラの所にいるよ。向こうの方で必要な調整とか組み立てをしてもらってる」
「そういえば最近は見かけないと思ったらデスティニーの修理してたんですか」
「にとりにはデスティニーの復元を最初から手伝ってもらってるから…よし。にとりー、こっちも出来た! いいかー?!」
『いいよー!』
「それじゃテスト開始…」
「おぉ! 本当に外の景色が映ってる!」
「でも画質が微妙だな…」
『調子はどう? 映ったー?!』
「映るには映った! あ、ズーム機能試すからカメラの動き見ててくれー!」
『あいよー!』
「それじゃズーム…しねぇ」
「あやや」
「にとりー! カメラは…」
『動いてないよー!』
「ですよねぇ…」
「どうやら進捗が思わしくないようで」
「まぁオーバーテクノロジーもいい所だからな…こっちの技術じゃ難しい所もあるってのは覚悟してるよ」
『あれ、文じゃん。どうしたの』
「お邪魔してます、デスティニーの取材ですよ」
『なるほどね。所でモニターはどうだった?』
「画質が微妙。ズーム機能は多分ケーブルの通電が上手くいってないのかも」
『うーん…それじゃ次は規格をちょっと変えてから試してみよっか』
「そうだな…でも今日はこの辺で切り上げよう」
『そうしようか』
「先に風呂に入ってこいよ、今日の晩飯は俺が作っとくから」
『おっけー。それじゃお先に…あ、それと」
「心配しなくてもキュウリハイボールはちゃんと作っとくから」
『わーい」
「ゆっくり浸かって来い」
『いってきまーす』
「あの…」
「ん?」
「今のはどういうことですか?」
「どうって…キュウリハイボールの事?」
「いやいやいや、お風呂に入れとか、晩御飯作っとくとかの事ですよ!」
「どういう事って?」
「どうしてあなたがにとりの御飯を作るんですか」
「同じ家に住んでるんだから一緒に食った方がいいだろ?」
「お、おお同じ家に?! 何でですか!」
「この作業場はにとりの家から結構遠いだろ? 一々往復すんのが面倒だからって、俺んちで寝泊りするようになったんだよ」
「ね、寝泊りぃ? コイツはスクープのスメル!! 二人は家でどのように過ごされてるのですか?!」
「別に普通だけど? パーツの確認とか工程の打ち合わせとかそんなんが多いかな」
「それだけですか? 他には何か? FUKENZENな事とかは?」
「意味がわかんねぇよ…あ、後は」
「後は?! わくわく♪」
「たまに将棋に付き合わされたりするかな…嫌いじゃないけどあいつは手加減してくれないからなぁ」
「…ほかには?」
「後は普通に過ごしてるよ。たまに気晴らしに遊びに行ったりとか…どうしたんですか、妙な顔して」
「あー、いえいえ。KENZENで平穏な生活な様で安心しました…」
「だから普通だって…あ、飯の支度しないと」
「そうですねー、どうもお邪魔しましたー。後日改めて取材に来ます」
「今度はちゃんと答えますよ。それじゃ」
「どうしようこれ。一緒に住んでるとか記事にしたらはたてと風祝がブチギレ確定じゃないの…」
最終更新:2011年04月12日 13:56