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遊戯王5D's

ネオドミノシティより遥か離れた異境の地
その地のとある場所には何時から存在していたのか、4つの墓標が立てられている。
その墓標の前に一人の少年が立っていた。
漆黒の染まる黒髪に炎のように燃える真紅の瞳が印象的で
容姿は整っており、中性的であると同時に幼さも朧げに残っていた。


「ゾーンさん、アポリアさん、アンチノミーさん、パラドックスさん……俺は生きて、未来を見届けます。それをどうか見守っていてください。」

少年は墓標に語りかけるように呟く。
彼が呟いた名前は目の前に存在する墓標に刻まれていた名前と同じ。




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『シン…あなたはここから離れてください……アースクレイドルはもうじき崩壊します……』
「でも、ゾーンさんも……」
『良いのです……私の生命維持装置は止まりかけています。』
「ぇ……」
『未来は彼に……不動遊星に託します。彼と彼の仲間たちならば、おそらく未来を変えてくれると信じています。あの様な未来ではなく、夢と希望に満ちた輝かしい未来へ……』
「なら…俺はどうすれば良いんですか!……パラドックスさんがいなくなり、続いて、アンチノミーさんにアポリアさんもいなくなって……あなたまで居なくなったら俺はどうすれば……」
『シンッ!!!!』
「!」
『あなたは私とは違い、まだ生きる事ができます……』
「ゾーンさん…………」
『あなたに最後の願いがあります、あなたにしかできない事です。』
「俺に……ですか?」
『はい、私に……いえ、私やアポリア、アンチノミー、パラドックスに代わって彼らが作る未来を見届けて下さい。』
「……」
『そして、その未来であなたも希望を見出してください。…これは私だけでなく、アポリアやアンチノミー、パラドックスの願いでもあります。』
「…………分かりました、俺はあなた達から託された希望と共に…この未来を見届けて行きます。」
『頼みました……シン……』


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「そういえば、不動遊星以外のTEAM5D'Sのメンバーはそれぞれの夢に向かって、ネオドミノシティを離れるそうです。あの双子も両親と暮らすみたいですね。」

シンは時折、訪れては今の世界に関しての報告に訪れていた。
それがシンがゾーンから最期に託された願いでもある。

「……では、また来ます。」

シンは墓標から背を向け、ゆっくりと歩み去っていく。


(どうか、体に気を付けてくださいね。)
(良い未来なのだから、君を支えてくれる存在と会える事を願っている。)
(遊星ではないけど、無理をすると倒れてしまうよ。)
(私達は皆、君の幸せも願っているよ。)


何処からか4人の声が響く。
その声がシンに聞こえたか聞こえていないかは定かではなかった。

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最終更新:2011年06月07日 08:33
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