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ここは男子制の『MS学園』。
とある『IS学園』とは違い今日もここの生徒(約1名)は地獄を見る。
エネルギー節約のため装甲を黒く(インパルスでいうブラスト)したデスティニーをまとって少年が、白と青を基調とした機体をまとった教師に大剣『アロンダイト』を振り上げて向かっていく。
シン「うおおおお!!」
少年はまさに野獣のような勢いだった。
トレーズ「若く荒々しいのも兵士のあるべき姿の1つで結構。だが――」
対して教師はまるで静かに、中世のおとぎ話にでてくる騎士のように迎え。
「もっとエレガントに研鑚することだ」
大剣による攻撃を静かにさばききった。
少年は一瞬あきらめたような仕草をとる。すると大剣は光の粒子となって散り、代わりに粒子は再び両手に集まって2本のサーベル『フラッシュエッジ2』に姿を変える。
しかし、大剣1本の重い攻撃がサーベル2本による連続した斬撃になったとしても、
「こなくそーー!!」
結果は変えられなかった。
苛立ちがつのっていく。教師の呼吸を乱してやることすらできない。
「1つ忠告しておくが、わき見をしてていいのかね?」
教師は視線をそらす。
少年に疑問と後悔が生まれる。敵は1人ではなかった、のだと。
次の瞬間、少年はその場から消えていた。
否。
いつのまにか左腕に蛇のように絡みついた白い布に引っ張られていた。MSを装着していなければその締め付けられる力により骨が砕けていただろう。
布を辿っていけばそこに紫色の拳法着を身に着け弁髪を結った初老の・・・いや拳法家がいた。
東方不敗「脇が甘いわ!ダークネス――」
拳法家の右手が黒く光っていた。
シン「クッ!パルマ――」
これはヤバい、と少年も右手を構える。掌の中に青白い光を潜ませて――。
東方不敗「フィンガー!!」
シン「フィオキーナ!!」
数瞬、2人の光る手と手は拮抗し、大気は揺れ紫電が数本走った。
くうっ、と少年がうねるのに対し拳法家は余裕の表情。少年は拳法家を化け物を見るような目で、見た。
東方不敗「まだまだ力の絞りだし方がなっておらんな!!」
と最後の語尾を力強く言い放ち、拳法家はその身一つで『MS』をまとった少年を軽々と投げ飛ばす。
少年は数回地面にバウンドし、意識を失いかける。
最後は地面を抉りながら失速し、大きな土埃を上げようやく止まる。
シン「ぐはッ・・かは・・・」
だが少年の索敵意識も、闘争心も死んではいなかった。それは“正解”だった。
サーシェス「逝っちまいなァ!!」
上を見てみると赤い『MS』をまとい、赤いバスターソードを振り下ろす新たな『敵』がいた。少年は空の両手で、右肩に何かを抱えているかのようなポーズをとった。
すると光の粒子が集まり、両手には再び空色の大剣『アロンダイト』が姿を現す。
シン「くぅおのぉおッ!!」
ガキィィン、と甲高く衝撃を伝える音が響き。ズッ、と少年の『MS』の足が地面に少しめり込んだ。
サーシェス「ほう、受け止めたか。けどなッ、行けよぉファング!!」
敵は関心したような素振りを見せたかと思うと、希望を刈る喜び笑みを見せ、叫んだ。敵の両腰から赤い光の鋭い刃を持った“何か”が飛び出して少年を貫く。
サーシェス「何ィ?」
だが少年はまるで砂の山でできた鏡を壊したかのように穴が開いた。
シン「今日こそ俺がアンタを滅ぼすッ!!」
敵のはるか上空には背に光の翼を広げ、右手にライフル、左手に長距離砲を構えた少年がいた。まさしく絶好にして今後、絶交のチャンス。
シン「ッ!?」
だがそのチャンスにも関わらず少年はその場を飛び去った。
数瞬後、遅れて少年がもといた位置に黄色いリニア弾の雨が降り注いだ。
モーガン「フン!高濃度ミラージュコロイドによる残像か!」
少年はさっき動きが止まった瞬間、何もしなかったわけではない。多量のエネルギーを『ミラージュコロイド発生装置』に回し字の如く『鏡』を作っていたのだった。
モーガン「だが空間認識能力者の俺には通じんぞ!!」
シン「チッ!」
少年は舌打ちをして右頬の焦りの汗を手の甲で拭った。これから始まる、格が違う1対4の過酷で熾烈を極める『授業』に覚悟して―――。
~おまけ~
ガロード「なあ、今日は何分もつか昼飯賭けようぜ?」
カミーユ「そんなこと言っている場合じゃないだろ!6分に焼きそばパン1個」
ロラン「そうですよ!・・・7分にコーヒー牛乳1つです」
レイ「まったくお前たちは・・・。10分にサンドイッチ1つ」
東方不敗「貴様、これほど死ぬような目に会わせてもまだ真の明鏡止水を体得できぬと申すか!!」
サーシェス「楽しもうぜ!!命ある限りぃ!!」
トレーズ「さあ、もっと私に見せてくれ。若き芽の成長を」
モーガン「俺がお前を(死ぬような目に会わせて)空間認識能力を覚醒させてやる!!」
シン「俺を助けろ、この野郎!!」
2
シン「くっ・・・このままじゃ、まどかとさやかが・・・ッ!!」
QB「今の君じゃあ無理だよ。でも・・・一つだけ方法がある」
シン「何だよ!言え、守るためならなんだってやってやるッ!!」
QB「ボクと契約して、魔法使いにな――」ウヴァ「その欲望・・・解放しろ!!」ピンッ
シン「く・・あっ・・」チャリーン
ヤミー「守る・・守る・・・守る!」
まどか「何・・・あれ?シンから変なのが出てきて・・」
さやか「使い魔たちを・・・食べてる!?」
ヤミー → トンボヤミー(赤)「守るゥゥゥウウーーー!!」
ウヴァ「成熟したか」
シン「これが・・俺の欲望!?」
まどか「姿が変わって・・・今度は魔女に襲い掛かっている!??」
QB「・・・・これはどういうことかな?」
ウヴァ「あの“魔女”とかいうもの・・・人間の欲望に近いものを感じた。――ならヤミーに喰わせて直接セルメダルに変えるのが一番効率がいいと思ってな。これでカザリにもおくれをとらない」
シン「おーい、大丈夫かァ!?」
まどか「もう・・・大丈夫なのかな?」
さやか「あのトンボ、喰い終わってどっか行っちゃたし・・・帰ろっか?」
まどか「うん!」
こうして3人は帰っていった・・・・出番待ちをしている約一名の存在を知らずに。
3
「僕と契約して魔法少女になってよ」
白い獣が何も知らない少女に懇願する。
「わ、私は……」
少女は知らない、悪魔は常に優しい顔で甘い言葉を持って生け贄を誘うという事を。
「さぁ、まどか願いを……」
「止めておいた方が良い。
そいつはアフターサービスも付けない詐欺師だから。 なぁ、ネモ?」
右肩に白いぬいぐるみのような物を乗せ、全身を漆黒で染め上げた男がQBの言葉を遮る。
「ああ、全くだ。 そいつと契約する位なら、私と契約してくれ。
その方が、余程マトモな死に方ができるぞ?」
ネモと呼ばれた白いぬいぐるみがくぐもった笑い声を上げる。
まどかには男の紅い目がやけに輝いて見えた。
「貴方は何者なの?……私は、貴方を知らない」
夜の街、路地裏の最も闇が濃い場所で黒髪の少女、ほむらが黒衣の男に詰め寄る。
「君が俺を知らないのは当然だ。
俺は今までの時間軸には居なかったイレギュラーだからな」
「イレギュラー?」
全てを見透かしたような男の言葉にほむらが訝しげな表情を見せる。
「君の魔法を当てて見せよう。
時間逆行……それもかなり限定的な物だ」
「っ!」
「そんなに驚くな、俺にも経験があるだけさ」
ほむらの驚いた顔に男はどこか懐かしそうに口元を歪める。
「貴方は……一体!?」
「今はC.C.と名乗ってる。 呼びにくければ、シンとでも呼んでくれ」
予想通りのリアクションにシンはとても楽しそうに笑った。
魔女の結界の中で白と黒二つの魔は対峙する。
「何故君は邪魔をするんだい? 訳が分からないよ。
僕は魔法少女と魔女の感情からエネルギーを集め、宇宙の寿命を延ばし。
君は並行世界にギアスをばら撒き、停滞した宇宙を活性化させる。
low(法)とchaos(混沌)立ち位置とやり方こそ違っても、君と僕達は同業者とでも言うべき存在なのに」
「同業者だからこそ、やり方が気に入らない。 そう言えば分かるか?
いや、お前らに分かる筈もないよなぁ、インキュベーター!!」
「エデンバイタルから選ばれ、コードを受け継いだとは言え、やっぱり人間である事からは逃れられないか。
全く……君達の事はどれだけ経っても理解できないよ」
白き魔女と黒き王
友から受け継いだ名と業
それが生んだのは紅き魔人
「我は魔王、魔王……ゼロ!」
最終更新:2011年06月07日 10:03