変わってしまった日常EX ホワイトデー東方版(中)

『み~~つけたぁぁぁ~~~~~~………』
地獄の底から這い出るかのごとく、恐ろしい声の持ち主は言わずもがな
yagami、nanoha、便乗、凡人(笑)である
「でへへへへ、吹き飛ばされた時はどうなるかと思ったけど天は私達の味方のようやな」
「でもあんなラブラブ空間見せられて腸煮え返るかな、かな」
「うんうん、そうだね許せないね」
「ちょっと頭冷やさせないと気が治まらないの……」
何度も懲りずにこんなことをしていると正直感心してしまうが、さすがにやろうとしていることが最悪だが・・・・・・
「さあ、こっからは散開して行動するでぇ」
蓬莱山輝夜、彼女は実力・能力共に幻想郷で上位に位置するため最悪四対一で撃退される可能性が非常に高い。
なので少数による奇襲で仕留めるしかないのだ
『さあ、今度こそシンを我が手に!!!!』
よくもまぁここまで行動に出れるものだ
なお、何故『女難世界のシン』を『襲わない』のかはまた後のお話……



「素敵な景色ねぇ」
部屋の窓から見える山の景色に思わず輝夜からの感想だ
「この辺は散歩もできるようになってるんだってさ」
「へぇ、なら御一緒お願いね」
「はいはい、お供しますよ姫様」
「よろしい、でも……」
「もうちょっとこのまま、ね」
シンに寄り添いながら景色を見る輝夜は互いに頬を染めながら幸せな表情を崩さなかった


「何て羨ましいことしてるのかな?かな?」
特注非致死性麻酔弾スナイパーライフルを構え、照準を輝夜に合わせるのは凡人(笑)ことティアナ
旅館からある程度離れた林から輝夜を狙撃しようというのだ
どう見ても犯罪者です。本当にありがたくございませんでした。
「まあこれを輝夜姫に撃ち込んだ後じっっっくりと料理してあげるからね~シ~~ン~~」
照準を輝夜に合わせ、今にもあの幸せ空間を破壊することができると思うと顔がにやけて仕方がない。
ついつい舌なめずりをしようと……
「そういうことするの、三下っていうんだよ」
背後からいないはずの、いてはならない者から声を掛けられ
顔面蒼白しながらもクロスミラージュを構え振り向こうとするが・・・・・・
「もがっ!?」
頭に何かを被せられ、必死にそれを引きはがそうとするも次第に意識が薄れ、糸の切れた人形のように倒れた。
ティアナに被せられて物、かなり独特のデザインのカエル帽子だ。
「こちら『けろちゃん』、一人片付けたよ」


変わってしまった日常EX ホワイトデー東方版(中)
   温泉旅行 舞台裏ではドタバタと・・・・・・


「やっぱり外の世界っていいわねぇ」
「そうかな?幻想郷だってすごくいいところじゃないか」
「そうだけど、外はずっと広い世界でしょ。 だからどうしても目移りしちゃうのよね」
「そっか、まあずっと永遠亭に引篭もってたもんな」
「むぅ~、いじわる・・・・・・」
整備された林道を腕を組み歩くシンと輝夜。
既に数時間の散歩で日も傾きはじめ、旅館に戻る頃には日が沈む時間帯だ。
「でもね、やっぱり貴方と一緒にいられるからいいってこと、忘れないでね」
「あ、ああ・・・・・・」
「ふふ、照れてる照れてる」
「そ、そう言う輝夜だって顔赤くしてるじゃないか」
「当たり前じゃない、好きな人に言うんだから」


「うんうんそうだね、私もシンが好きだよ」
林からこっそりと顔を出す便乗女。
装備は防御を犠牲にしたソニックフォームを纏っているのだが、いい年齢の女性がそんな露出狂じみた格好で彼女の常識が心配で仕方がない。
おかげで『日常リリカル』出身者は元の世界を含むフェイトの心配をしてしまう始末であったが・・・・・・
「でもね、そんなにラブラブならおこぼれ貰ってもいいよね?答えは聞かないよ!」
そう、便乗の目的は高速移動による輝夜の奇襲及びシンの強奪だ。
そして今二人は完全に愛の世界に入っているため決して奇襲は不可能ではない!
「というわけで、ちょっとしt・・・・・・」
「夜王・・・・・・」
『ドラキュラクレイドル!!』
「あわびゅ!!?」


「!?」
「な、何?今の世紀末みたいな声・・・・・・」
「わ、わからないけど、早く戻った方が良いかもしれない」
「ええ・・・・・・」


「・・・・・・行ったか」
泡を吹いて気絶をしている便乗の横にいるのは「吸血鬼レミリア・スカーレット」
少々(?)過剰ではあったが制裁を与え、シンと輝夜にこちらに気付かれなかったことに安堵した。
「こちらの不手際で大切な旅行を壊すわけにもいかないからな」
折角の旅行をどんな形であれ四馬鹿は勿論だが自分達にも気付かれるわけにはいかない。
(さて、後の馬鹿は紫達に任せるか)
便乗の腕を掴み諏訪子との合流地点へと足を進めようとするが、
事の終わり次第四馬鹿達に制裁をしなければならないと思うと頭が痛くならずにいられなかった・・・・・・


「ふ~ん、二人とも失敗したみたいだね・・・・・・」
シンと輝夜が旅館へと戻ってくるのを影から見つめるnanoha
魔王やら悪魔等、女として二つ名がそれでいいのか・・・・・・
「でもね、今にそんな風に笑えなくしてあげるからね」
ウフフフと不気味に笑いながら温泉へ歩き出した・・・・・・





凡人 :『けろちゃん帽子』によって意識不明(リタイア)

便乗 :『ドラキュラクレイドル』によって気絶(リタイア)

nanoha : 余裕ぶって一人だけ温泉へ

yagami : 未だどこかで潜伏中

諏訪子 : 合流地点で待機中

レミリア:四馬鹿の相手は疲れながらも合流地点へ

永琳・幽々子・紫 : nanoha・yagamiへの迎撃準備中

シン・輝夜 : おかしいと思いながらも二人っきりの時間を満喫中

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最終更新:2011年06月07日 09:01
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