1
大妖精は自分がチルノに再会する前の事を思い出していた。
チルノが地震の原因を調べると言って人里から飛び出していった。
自分もチルノのことが心配になって後を追おうとしたが
その直後に仲間達が変だと1人の妖精が伝えにきた。
現地に赴いてみるとそこは地獄絵図だった。
妖精達が徒党を組んで1人の妖怪を襲い、その妖怪が泣いて妖精達に
命乞いをしたがその妖怪は弾幕によって消え去った。
それから自分の能力を使って妖精達を抑えていた。
そして、チルノと再会した時彼女は見違えるように成長していた。
チルノ達が自分の家で一泊した時の寝る前にチルノが自分と再会する前に出会い、
チルノと霊夢と一緒にいた外来人…シン・アスカの事を自慢げに話していた。
その話を聞いていた大妖精はシンの事を羨ましく思い、そして憧れた。
だからシンの助けになりたくて大妖精はシン達と共に行動している。
傷心の少年と天真爛漫な氷精
~異変調査の旅―紅魔館編中編―~
咲夜「ここがお嬢様の部屋です」
シン「この奥にここの当主がいるのか?」
美鈴「はい。お嬢様はかなりの気分屋ですから注意してくださいね」
咲夜に紅魔館の当主の部屋に案内してもらったシンは
この奥にどんな人物がいるのだろうと思った。
咲夜「お嬢様。お客様がお見えになりました」
レミリア「いいわ。入りなさい」
咲夜「失礼します…」
咲夜が部屋の中にいる当主に要件を伝え、
中に入ったらシンと妖精2人を除く全員が硬直した。
レミリア「?どうかしたのかしら?咲夜」
美鈴「え?あれ?」
咲夜「お嬢様…その御姿は?」
霊夢「いやアンタ誰よ!?」
パチュリー「むきゅ!?」
そこにいたのは大体20代前半位の姿の女性だった。
咲夜達はいきなりのことでパニックになっているが
レミリアの本来の(?)姿を知らないシンは特に動揺せずにレミリアの前に立ち、自己紹介をした。
シン「はじめまして。人里で寺子屋の教師を務めているシン・アスカと申します」
レミリア「私はこの紅魔館の当主、レミリア・スカーレットよ」
動揺している霊夢達を軽くスルーしたシンは自分達の要件を話すことにした。
レミリア「なるほど。今回の異変でそこの大妖精が見た原因というのは紅い霧のようなものだったというわけね」
シン「はい。ここ幻想郷で起きた異変の中に紅魔異変と呼ばれるものがあったらしく、
今回の異変と何か接点があるのかと思い、ここにやってきました」
レミリア「残念だけど私達もその異変の被害者よ。あなたもここに来る途中で見たでしょう?」
シン「はい。ですが何か心当たりは無いでしょうか?」
レミリア「そうね…。私もその時妹と一緒に外へ出かけていたけど何か薬品のような臭いがしたわ」
シン「薬品…ですか?」
レミリア「ええ。私達吸血鬼は鼻も利くから間違いないわ」
シン「貴重な情報ありがとうございました」
そんなやり取りをシン達とレミリアがしている頃妖精2人は
そんなシンに見惚れ、霊夢達はパニックに陥っていた。
霊夢「ななな、何がどうなってレミリアがあんな姿をしてるのよ!!」
咲夜「私にもわからないわよ!」
美鈴「もしかしてこれも異変の影響!?」
パチュリー「吸血鬼のレミリアがいきなりあんな姿になるなんて絶対にありえない!!」
ばっちり話の内容を聞こえていたシン達はそんな霊夢達を見て呆れていたが
このままだとうるさくて話ができない為
レミリア「シン」
シン「なんでしょうか?」
レミリア「あそこのうるさいの片付けるわ。協力しなさい」
シン「了解しました」
シンとレミリアはそれぞれ霊夢と咲夜、美鈴とパチュリーを引っ張って部屋を出て…
チョッナニヲスルノシン!!
シンサマイッタイナニヲ!?
オジョウサマイッタイナニヲ!?
レミィマサカソノワザハ!?
ホクト!ウジョウハガンケン!!
ウケテミヨワガオウギヲ!!テンショウジュウジホウ!!
テーレッテー
ウワラバ!!
チニャッ!!
バワッ!!
ヒデブ!!
セメテイタミヲシラズニヤスラカニネムッテクレ…
フハハハハハ!!
レミリア「これでよしっと」
シン「ついノリでやってしまった…」
シンとレミリアが戻ってくるとシン達の腕にはぐったりとした霊夢達がいた。
3時間後
シンに一発貰って正気に返った霊夢にシンはレミリアの教えてくれた情報を話した。
レミリア「大した情報をあげられなくてすまないわね」
シン「いえ。この情報だけでも大きなヒントになりました」
レミリア「それならよかったわ」
霊夢「薬品の関係となると…」
チルノ「永遠亭だね!!」
大妖精「一度人里に戻りますか?」
シン「そうだな」
シン達は一度人里に戻る為に準備をしようとするが
そこに慌てた表情をした少女が入ってきた。
小悪魔「お、お嬢様!」
レミリア「どうしたのかしら小悪魔?少しは落ち着きなさい」
小悪魔「も、申し訳ありません!」
小悪魔と呼ばれた少女がレミリアに窘められて深呼吸をしてあることをレミリアに告げた。
レミリア「フランがいなくなったですって!?」
小悪魔「は、はい!自分によく似た狂気を持っている人が来たから探してくると書置きがありました!!」
レミリア「フランによく似た狂気を持つ人って…」
シン「フラン?」
かなり慌てたレミリアの様子を見たシンは霊夢にフランとは誰かと尋ねた。
霊夢「フランドール・スカーレット。レミリアの妹よ」
シン「妹?そういえばレミリアさんは自分には妹がいるとか言ってたけど」
霊夢「フランの能力はありとあらゆるモノを破壊する事が出来る力を持っているわ」
シン「また物騒だな…」
霊夢「それだけじゃないわ。フランは気がふれていて何かあると暴走してしまうのよ」
シンは霊夢からフランの人柄と能力を聞き、レミリアと小悪魔の会話にあった
自分に似た狂気と聞いて思い当たる節があった。
だからシンは
シン「レミリアさん」
レミリア「なにかしら?」
シン「そのフランって子の捜索に俺も手伝わせてもらえませんか?」
霊夢「ちょっとシン!!わたしの説明を覚えてないの!?」
シン「いや。だからこそなんだ」
大妖精「シンさん…」
フランの捜索に願い出た。
レミリア「…なるほど。そういう意味ね。わかったわ」
咲夜「お嬢様!?」
レミリアも最初はいぶかしんだがシンの気を感じて
シンがフランの捜索に参加することを許可した。
レミリア「私が言うのはなんだけど。妹の事よろしく頼むわ」
シン「わかりました」
チルノ「シン兄…」
シン「チルノ…」
チルノ「絶対に帰ってきてね」
シン「ああ。絶対に戻ってくるさ」
チルノは心配そうにシンを呼び、シンはチルノを安心させるために頭をなで、
フランがいると思われる所へ駆けたのだった…。
チルノ「ねえねえシン兄」
シン「どうしたんだチルノ?」
チルノ「あのテーレッテーってどうやるの?」
シン「うーん。俺にもよくわからないんだ」
チルノ「へえ~」
レミリア「まさか私以外にも一撃持ちがいるとは思わなかったわ」
シン「俺の場合は憑依神の力を借りてこの技を使っているんです」
レミリア「私も気が付いたら出来ていたわ。
だからあなたもその憑依神とやらの力を借りなくても使えるようになる筈よ」
シン「ありがとうございます」
大妖精「(霊夢さん達は大丈夫なのかな?すごい悲鳴が聞こえたけど…)」
ちなみにテーレッテーされた霊夢達は
霊夢「うーんうーん…」
咲夜「うう…」
美鈴「痛い…」
パチュリー「むきゅー…」
客室のベッドに寝かされていた…。
2
レミリアはシンを見た時フランに近い狂気を感じた。
しかし、近いというだけで狂気の強さはシンの方がはるかに強かった。
戦場でどんな事があっても生き残ろうとする執念
出会った敵はどんな相手でも絶対に潰そうとする執念
自分が守りたいと思う者を自分の身体が朽ち果てたとしても守りぬこうとする執念
こうした執念が入り混じった結果がシンの持っている狂気なのだとレミリアは思った。
かつて【紅魔異変】と呼ばれる異変を起こした時、自分も一種の狂気に囚われていた。
ただひたすらにこの幻想郷をフランが外で自由に動き回れるようにしようとした。
しかし、フランを自由にする事ばかりに気を取られてしまい最終的には霊夢に負けた。
あの異変の後レミリアは紅魔館にある大図書館に篭もって
フランが自分達と過ごせるように資料を漁り続けた。
その段階でレミリアは【南斗の聖帝】という名の本を読もうとした結果、
南斗鳳凰拳の伝承者の魂が自分に宿った。
自分は太陽が出ていても日傘無しで行動できるようになり、
自分に宿った魂の指導の結果、自身も南斗鳳凰拳が使えるようになった。
おそらくシンが霊夢と咲夜に使った技も自分と同じく
自身に憑依した戦士の魂の力によるものだろう。
自分に宿る魂が言うにはシンに宿っている魂達の一部に
もしかしたらフランを自由にする事ができる者がいるかもしれないと言った。
今の自分は急に成長した身体をうまく使いこなす事が出来ない。
だからレミリアは一種の賭けに出た。
フランに似た狂気を持つシンが彼女を救ってくれると…。
傷心の少年と天真爛漫な氷精
~異変調査の旅―紅魔館編後編―~
シン「あの時感じた気配は大体ここらへんにだな」
チルノ達と別れたシンは自分が紅魔館に入った時に感じた気配の感じる場所へ駆けていた。
しばらく進むと先程までいた景色とはまったく異なる景色の場所に着いた。
憑依神J「おい、シン」
シン「なんですかジャギさん?」
ジャギ「なんでおめぇは見ず知らずの奴を探すのを志願したんだ?」
シンにジャギと呼ばれた憑依神はなぜシンが会った事もない奴を探すのかと尋ねてきた。
シンはジャギの質問にこう答えた。
シン「何故か分からないんですけど霊夢の話を聞いて彼女と話がしたいんです」
ジャギ「おめぇによく似た狂気を持った奴なんてそうそういないからな」
シン「もしレミリアさんの言っていた事が本当なら俺はその子を救いたいんです」
ジャギ「おめぇがそう言うなら俺は別に止めはしねぇし協力はするがな」
シン「ありがとうございます」
ジャギ「兄者達もそれでかまわねぇな?」
憑依神R「うむ。シンよ。うぬが望むがままに行動するがいい」
憑依神T「私達は君への協力を惜しまないよ」
シン「ラオウさん…トキさん…ありがとうございます!」
トキ「だがあまり無茶はしないでくれ。君が死ぬとあの子達も悲しむ」
ラオウとトキと呼ばれた憑依神はシンに協力は惜しまないと言い、シンは彼らに礼を言った。
ジャギ「それにしてもシンの奴を見ていると俺らの出来そこないの弟を思い出すな…」
トキ「そう言うなジャギ。お前はあいつの為に大悪党になったのだろう?」
ジャギ「ケッ!!やっぱ兄者たちにはばれていたか」
ラオウ「まったくお前もあやつに劣らずお人よしだな」
ジャギ「勘弁してくれ!世紀の大悪党が実は弟の為に悪人になりましたなんて笑えねえ冗談だ!!」
ジャギ達はシンを見て自分の世界で救世主として世界を駆け巡っているであろう弟の事を思い出していた。
そこにシンが会話に乱入してきた。
シン「そういえばジャギさん達の弟さんってどんな人だったんですか?」
ジャギ「いぃ!?おめぇいつから話を聞いていた?」
シン「最初からです」
ジャギ「たく。どんな地獄耳なんだよ…」
トキ「簡単に言うと優しすぎる人間だった」
ラオウ「そして優しさと甘さを勘違いしていたな」
シン「その人は今どうしているんです?」
ジャギ「さあな。俺達が覚えているのも死ぬ直前までしかねえからな」
ラオウ「おそらくあやつは今でも世界を駆け巡っているだろう」
シン「そうですか…」
トキ「さて無駄話はここまでだ。来るぞ」
ジャギ「ということで俺達はおめぇの中に戻るぜ」
シン「分かりました!!」
ラオウ「うむ。では我らの力を使うといい」
ジャギ達から彼らの弟の話も区切りがつけてジャギ達はシンの中に戻り、シンは戦闘態勢をとった。
フラン「アハハハハ!!やっぱり来てくれたんだね!!」
シン「この子がフランって子か…」
シンはその気配の正体がチルノと同じくらいの見た目の少女に多少驚いたが
それ以上にフランが持っている狂気を感じ、シンは油断せずにフランへ話しかけた。
シン「君がフランちゃんかい?」
フラン「うん。そうだよ。それよりもお兄さん」
シン「なんだい?」
フラン「ワタシト遊ビマショ」
シン「!何で遊ぶんだい?」
フラン「オ人形ゴッコカナ?」
シンはフランとの会話からフランが持つ狂気の正体を悟った。
彼女の持つ狂気とは孤独。
霊夢の話から400年以上地下室に監禁されていたと知っていたが
この狂気はその時に産まれたものだろう。
だからシンは彼女が外に出る事が出来ない原因であるこの狂気からフランを救いたかった。
シン「そうか。じゃあお人形を用意しないとな」
フラン「ソウダネ。ダカラオ兄サン…」
シン「なんだい?」
フラン「死ンデオ人形サンニナッテネ♪」
シン「!」
シンは強烈な悪寒を察知してその場から飛びのいた。
次の瞬間シンの居た場所に禍々しい色をした剣が刺さっていた。
フラン「アハハ!!ホラホラシッカリ避ケナイト死ヌヨ!!」
このままだと埒が明かないと判断したシンはフランにある提案をした。
シン「成程な。じゃあフランちゃん」
フラン「ナニ?」
シン「今からゲームをしようか」
フラン「ゲーム?」
シン「そう。今から言うルールをしっかり守ってね」
フラン「ルール?」
シン「今から君は俺を追う鬼だ」
フラン「ウンウン」
シン「そして俺は逃げる側」
フラン「それで?」
シン「フランちゃんが俺に攻撃をして俺を捕まえれれば君の勝ち。俺をどうしてもいい」
フラン「モシオ兄サンガ勝ッタラ?」
シン「罰ゲームがある」
フラン「バツゲーム?」
シン「ああ。それと俺を動けなくすれば勝ちだけど俺も反撃するし、
フランちゃんが行動不能になればフランちゃんの負けだからな」
フラン「ウン。イイヨ。ソレジャア始メヨッカ?」
シン「ああ。レディー…ゴー!!」
シンがフランに提案したのは鬼ごっこだ。
無論シンが即興で考えたルールで行われるが。
フランもやる気になったのでシンにとってのデスゲームが始まった。
フラン「アハハ!!イクヨ!!禁断!!スターボウブレイ…」
シン「閃光玉だ!!」
フラン「!?」
フランが先手を取ろうとスペルカードを発動しようとしたが
シンはそれよりも先に人里で作っておいた閃光玉を投げた。
フラン「眼ガア…眼ガア…」
シン「あと言い忘れていたけど制限時間は1時間な!!」
フランがいきなり視界が奪われてふらふらしている間にシンはフランから離れながら制限時間を話した。
シン「閃光玉は残り4個…大事に使わないとな…」
ジャギ『先手を取ろうとしたら眼つぶしに遭ったのだからパニックになっている筈だぜ』
ラオウ『我らの力をいつでも使えるようにしてある。いつでも我らを呼ぶがいい』
トキ『どうやら彼女の秘孔は人と大して変わらないらしいな』
シンは残りの閃光玉の数を数えながらフランから離れ、その間にトキは彼女の秘孔を分析し、
ジャギとラオウはいつでも力が使えるようにスタンバイしていた。
一方フランは
フラン「アハハ!!ヤッパリオ兄サンはオモシロイヤ!!」
視界が回復し、自分が感じる気配を頼りにフルスピードで追い始めた。
30分後
シン「そろそろあの子が来るな…」
フラン「アハハハハ!!ヤット追イツイタヨオ兄サン!!」
シン「来たか」
シンに追いついたフランは手にしているレーヴァンテインでシンに斬りかかった。
フラン「デヤアアアアア!!」
シン「激流を制するは静水…今だ!!」
フラン「!?」
しかし、レーヴァンテインがシンを斬り裂く寸前にいきなりレーヴァンテインが降り降ろせなくなり、
逆にシンの裏拳を受けて吹き飛ばされた。
フラン「カハッ!!」
シン「少し痛いけど我慢してくれよ!!」
吹き飛ばされたフランはシンがあらかじめ展開しておいた見えない壁に叩きつけられ、シンは一気に攻勢に出た。
少年世紀末バスケ中…
ナギッペシペシナギッペシペシハァーンナギッハァーンホクトセンジュサツナギッカクゴォ
ゲキリュウデハカテヌナギッナギッゲキリュウニゲキリュウニミヲマカセドウカナギッカクゴー
ハァ!!ジョイヤー!!ペシペシジョイヤー!!ペシペシホクトラカンゲキ!!
ハァーンホクトセンジュサツ!!ナギッハアアアアキィーンホクトウジョウダンジンケン!!
ナントジャロウゲキハアアアアテレッテーホクトウジョウハガンケン!!ハァァァ!!
セメテイタミヲシラズニヤスラカニネムッテクレ…(あくまで極一部で最後の部分)
10分後
フラン「ウウーン…」
シン「ふう…何とか勝てたか」
ジャギ『………』
トキ『………』
ラオウ『………』
シン「?3人ともどうかしましたか?」
3人『これはひどい…』
ジャギ達が見たのは一方的なゲームだった(世紀末バスケともいう)。
ジャギ達はそんなシンを見て呆れつつも彼の持つ才能に驚いている間にフランが目を覚ました。
フラン「あれ?私は…」
シン「あ。眼を覚ましたんだね」
フラン「あなたが私と似た狂気を持っている人なのね」
シン「ああ。そうだよ」
フランはシンに自分の狂気と似た狂気を持つ人と聞き
シンは苦笑しながらフランの問いに答えた。
そして、シンはフランの持つ狂気について話し始めた。
シン「君の狂気は大体わかったよ」
フラン「え?」
シン「君の狂気は寂しさによって生まれたモノ…違うかい?」
フラン「うん。だから今でも寂しいの…」
フランはシンに自分の狂気を知らされ、自分が思っている事を全て吐き出した。
フラン「私の力を狙ったり、なくそうとしたりしている人達がいるってお姉さまは言ってた…でも」
シン「でも?」
フラン「でも私はみんなと一緒に生きたい!!お姉さまと色々遊びたい!!
お姉さまと色々お話ししたい!!」
シン「フランちゃん…」
フラン「もう一人ぼっちはいやだよう…」
フランは自分の気持ちを全てシンの前に吐き出し、泣き始めた。
シンはそんなフランを抱きしめながらこう言った。
シン「大丈夫だよ。フランちゃんの気持ちはしっかりレミリアさんに届いている。
そうでしょう?レミリアさん」
レミリア「いつから分かっていたの?」
シン「レミリアさんがここに来てからです」
シンは背後で見守っていたレミリアに呼びかけ、
レミリアは自分が来た時から居ることがばれていた事に驚きながらもフランに近づいた。
フラン「お姉さま…」
レミリア「ごめんねフラン…私はあなたの事を考えていたつもりでも
あなたの心の痛みを分かっていてあげなかったのね…」
フラン「お姉さま…う、うわあああああん!!」
レミリア「ごめんね。本当にごめんね!!」
シンはフランから離れてかわりにレミリアがフランを抱きしめながらフランに詫びた。
レミリアの眼からは涙があふれており、フランもそれにつられて泣き始めた。
シン「………」
シンはそんな2人を見て先にチルノ達が待っている部屋に戻った。
彼自身も今は亡き自分の妹の事を思い出しながら。
1時間後
レミリア「あなたには本当に助けられたわね」
シン「いえ。俺は自分がしたい事をしただけです」
レミリアの部屋でレミリアがシンに礼を言っている頃
チルノはフランと話をしていた。
チルノ「ねえあなたがフラン?」
フラン「そうだけど」
チルノ「あたい達と遊ぼうよ!!」
フラン「え?でも私の力は危険なんだよ?」
チルノ「それがどうしたの?」
フラン「それがどうしたのって…」
フランは自分は危険な力を持っていて危険だと言って離れようとしたがチルノは
それがどうとしたと言ってさらにフランへ近寄ってこう言った。
チルノ「これシン兄の受け売りだけどさ…」
フラン「?」
チルノ「子供は誰か友達と一緒に元気に遊ぶのが一番だって」
フラン「友達?」
チルノ「うん。フランは仲良くなりたくてあたいがフランと仲良くなりたい。
これだけで友達になることができるよ!」
フランは何故か嬉しくなった。
自分でもこの嬉しさは分からない。だけどとても大切なものだと思った。
そしてフランはチルノに名前を尋ねた。
フラン「あなたの名前は?」
チルノ「あっそうかまだ名前を言っていなかったね。あたいはチルノ!よろしくねフラン!!」
フラン「うん!!」
この時チルノにとって新しい友達がフランにとっては初めての友達ができた瞬間だった。
その頃シン達は
大妖精「ええ!?ここに来るまでの間に巨大な何かによって人里に通じる橋が壊されちゃったんですか!?」
霊夢「これじゃあお手上げじゃない!!」
徒歩で唯一人里から紅魔館にかかっている橋が巨大な何かによって破壊された事をレミリアから知らされていた。
レミリア「大丈夫よ。ここから迷いの竹林に続く道を作っておいたわ。そのかわりかなり遠回りになるわね…」
シン「いえ。それだけでも十分助かります。ありがとうございます」
霊夢「じゃあサッサと行きましょ」
大妖精「そうですね」
シン達はレミリアが用意した道で永遠亭に向かおうとしたがレミリアに止められた。
レミリア「待ちなさい」
シン「なんですか?」
レミリア「今はもう夜よ。今日はこの紅魔館で休んでいきなさい」
シン「いいんですか?」
レミリア「異変の解決を優先させるなら今は休んでおきなさい」
シン「分かりました。それじゃあお言葉に甘えさせてもらいます」
シン達は明日の出発に備えて紅魔館で一泊したのだった。
翌日
チルノ「今日はいい旅日和だね!!」
シン「ああ。そうだな」
旅支度を済ませたシン達は紅魔館の門でレミリア達に見送られていた。
レミリア「シン」
シン「なんですか?」
レミリア「これを持っていきなさい」
レミリアはシンに話しかけるとある物を渡した。
シン「これは?」
レミリア「紅魔館にある中で最も切れ味のいいナイフに私の力を込めた物よ。
道中で役に立つはずよ」
シン「いいんですか?こんな物を貰って…」
レミリア「ええ。ただし、また紅魔館に遊びに来て頂戴ね。そこの氷精も一緒にね」
シン「はい!」
チルノ「フラン!!また遊びに行くからね!!」
フラン「うん!待ってるねチルノ!!」
霊夢「あれ?わたしは?」
レミリア「勿論あなたもよ。霊夢。あなたも遊びにいらっしゃいね。
紅魔館はいつでもあなた達を歓迎するわ」
チルノとフランは再会の約束をし、シンと霊夢もまたこの紅魔館に来る事を約束し、
永遠亭のある迷いの竹林へ出発するのだった…。
オマケ シンがフランと戦っている頃のチルノ達
霊夢「シンは大丈夫かしら…」
パチュリー「相手が妹様ならあの少年は帰ってこないかもね…」
霊夢「!?」
レミリア「パチェ。ちょっとこっちに来なさい」
パチュリーがシンは帰ってこないだろうとうっかり口に出してしまい、レミリアに引っ張られて
チョッ!?レミィナニヲ!?
パチェ…イッテイイコトトワルイコトガアルノヨ…
アレ?ナンカデジャブ…
ウケテミヨナントホウオウケンオウギ!!テンショウジュウジホウュウジホウ!!
テーレッテー
タワバッ!!
シバラクハンセイシテイナサイ…
テーレッテーされた(2回目)。
美鈴咲夜「「ムチャシヤガッテ…」」
チルノ「シン兄なら大丈夫だよ!!」
大妖精「そうですよ!!シンさんならきっと無事ですよ!!」
霊夢「チルノ…大ちゃん…ありがとね…」
霊夢は泣きそうな顔になりながらチルノと大妖精を抱きしめていた。
ちなみにシンはというと…
ゲキリュウニミヲマカセナギッゲキリュウニミヲマカセナギッゲキリュウニミヲマカセナギッゲキリュウニミヲマカセドウカスル
ハァーンホクトセンジュサツジョイヤー!!ペシペシハァーン
ナギッペシペシナギッペシペシハァーンナギッハァーンホクトセンジュサツナギッカクゴォ
ゲキリュウデハカテヌナギッナギッゲキリュウニゲキリュウニミヲマカセドウカナギッカクゴー
ハァーンホクトセンジュサツ!!ジョイヤー!!ペシペシジョイヤー!!ペシペシホクトラカンゲキ!!
バクリュウケンハァーンホクトセンジュサツ!!ナギッハアアアアキィーンホクトウジョウダンジンケン!!
ナントジャロウゲキナギッゲキリュウニミヲマカセドウカナギッハァーンホクトラカンゲキ!!
ペシペシサイガバクリュウケンフッハクラエ!!フッハクラエ!!レンガダンレンガヒエンキャク!!ペシペシ…
元気に世紀末バスケをしていた…。
最終更新:2011年06月07日 10:53