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現在人里ではある騒ぎになっていた。
それは寺子屋の教師であるシンが突如行方不明となったのである。
最初は妖怪がシンを攫ったのではないかと言われていたが、並みの妖怪では攫う事はおろか相手にすらならないため、その可能性は無かった。
必死の捜索が行われたのだが結局シンを見つける事ができなかった。
結果、シンの捜索は諦められたのだが諦めずにシンを捜索する少女がいた。
傷心の少年と天真爛漫な氷精 番外編
~6/15~
22 :シンチルの人:2011/06/15(水) 23:49:05 ID:iSSna1.U
寺子屋
慧音「何?シンを探す為に無縁塚へ行くだと?」
チルノ「もしかしたらシン兄は無縁塚に行く為に人里から出たかもしれないの!」
慧音「しかしあの場所は非常に危険だ。彼もその事を重々承知していると思うのだが…」
シンを探す少女…チルノはシンを探す為に人里から出ると自分の教師である慧音に伝えた。
しかし、慧音はあまりチルノを無縁塚に行ってほしくなかった。
無縁塚は外の世界に最も繋がっていると伝えられている。
その為怨霊も多数いる為人里の人達は近付く事が出来ない場所である。
だが、チルノも理由なしに無縁塚に向かうつもりではなかった。
実は紅魔館の主であるレミリアから無縁塚にシンがいると教えてもらったのである。
だからこそチルノは無縁塚へ行くつもりであった。
チルノ「とにかくあたいは無縁塚に行ってくるから!!」
慧音「待て!チルノ!!」
チルノは慧音の制止を振り切って無縁塚へ向かっていった。
2時間後
チルノ「ここが無縁塚かあ…」
チルノは無縁塚に降り立つとそこには外の世界から来たと思われる多数の物があった。
ここには外の世界から色々な物が流れ着く場所なのである。
チルノはそんな物に目もくれずに先へ進もうとしたら自分の足元にピンク色の小さな箱のような物が
落ちていることに気が付き、その箱…携帯電話を見た。
チルノ「これなんだろ?」
チルノは携帯電話を不思議そうに見ていたが、当初の目的を思い出し、シンを捜し始めた。
チルノはあたりを見回しながら人影を捜すとあっさりシンを見つけた。
チルノ「シン兄!やっぱりここにいたんだ!!」
シン「チルノ!?何でここに?」
チルノ「シン兄が居なくなって人里のみんなが心配してたんだよ!
だから紅魔館に居るレミリアに何処にいるのか分からないかと聞いたら
無縁塚に居るって聞いたから来たの!そういうシン兄だってなんでこんなところにいるのさ!?」
シンはここにチルノが来た事に動揺し、何故チルノがここに来たのかと尋ね、チルノは現在の人里の状況を話し、レミリアからシンの居る場所を聞き出したと答えた。
だが、チルノは何故シンが無縁塚に居るのかが分からなかった。だからシンに無縁塚に居るのかと尋ねた。
そしてシンは辛そうな顔をしながらチルノの疑問に答えた。
シン「そうか…。チルノ達には言って無かったもんな…」
チルノ「シン兄?」
シン「今日は俺の家族の命日なんだ…」
チルノ「え…?」
シン「もう隠す事も出来なさそうだからチルノにも話した方がいいな…」
そう、今日は6月15日。
地球連合とオーブの戦いによってシンが家族を無くした日である。
そして、シンを未だに縛り続ける日でもある。
シンはぽつぽつと自分がC.Eに居た時の話をチルノに話し始めた。
自分の妹のマユとの思い出
自分の両親との思い出
自分が共に過ごしていた家族の思い出をチルノに話した。
チルノ「シン兄…」
シン「今日ここに来たのは家族の墓参りの代わりみたいなものなんだ…」
チルノ「あたいは難しい事は分からないけどさ…」
シン「チルノ?」
シンの話を聞き終えたチルノは口を開いた。
チルノ「そのマユって子とシン兄のお父さんとお母さんは自分達の事でシン兄がこれ以上悲しくなる事を望んでないと思うの…」
シン「チルノ…」
チルノ「だからさ…シン兄が今まで悲しんだ分幸せになるといいと思うよ」
シンはチルノの言葉を聞いて、前に紅魔館を訪れた時にレミリアが自分に言った言葉を思い出した。
レミリア『貴方は色々と辛い経験をしてきたわ…。だから泣いてもいいの』
あの時自分は過去の事で泣く事が出来た。
だから今度は心から本当に笑えるようになろうと思った。
シン「そうか…そうだよな。ありがとなチルノ」
シンはチルノに礼を言いながらチルノの頭をクシャクシャと音が鳴るくらい撫でた。
シン「それじゃあ人里に帰るか」
チルノ「うん!!」
シン「(父さん、母さん、マユ…俺はこの幻想郷で精一杯生きていくよ…。だから見守っていてくれ)」
シンは心の中で自分の家族に自分の決意を呟き、チルノと共に無縁塚に背を向けた。
チルノはそんなシンの表情を見て満面の笑みを浮かべながらシンと手を繋いだ。
その時、そんなシンを見守る視線があった。その視線は過去の呪縛からようやく解放されたシ
ンを祝福しているかのようだった。
なお、シンは人里へ戻った後、慧音に説教をされたのはいうまでもない。
白玉楼
マユ「そっか…。ようやくお兄ちゃんはあの時の出来事を吹っ切れるようになったんだね…」
妖夢「?マユさん。どうかしましたか?」
マユ「ううん。なんでも無いよ妖夢」
妖夢「それならいいですけど…」
マユ「(お兄ちゃんはもし私と会ったらお兄ちゃんはどう思うのかな…?)」
白玉楼と呼ばれる場所で半人半霊となり庭師兼見習い剣士として
生きていたマユは偶々無縁塚に立ち寄った時にシンとチルノの話を耳にし、その事を思い出して呟いた。
自分の先輩である妖夢に呟きが聞こえていたみたいだがマユはそんなことを気にせずに自分の本心を口にした。
マユ「お兄ちゃんに会いたいなあ…」
しかしこの呟きが言霊となり、本当に兄と再会する日が来るとはこの時マユは知る由もなかった…。
オマケ 無縁塚でシンとチルノの会話を盗み聞きしていた者の末路
Meiou「シン…少し頭を冷やそっか…」デバガメ中
Yagami「ラグナロクでもかましてやろか…」同上
レミリア「盗み聞きとは感心しないわね」2人の方をがっしりと掴む
Meiou「人の恋路を邪魔するななの!!」レミリアの腕を振り払う
Yagami「あんまりうるさいとラグナロク喰らわすで!!」同上
レミリア「やれやれ…仕方のないお嬢さん達ね…」指パッチンをする
ジャギ「またおめぇらかよ!?」どこからともなく出現
トキ「仕方あるまい…かかってくるがいい…」どこからともなく出現
冥八「セットアッ…」デバイスを起動させようとする
バルバトス「貴様等ぁ!!」どこからともなく出現
冥八「あれ?このパターンって…」
レミリア「南斗鳳凰拳奥義!天翔十字鳳!!」
冥八「あべし!!」
トキ「北斗!有情破顔拳!!ハァーン!!!」
冥八「ちにゃ!!」
バルバトス「アイテムなぞ使ってるんじゃねえぇ!!!」
冥八「ウボアー」星となる
バルバトス「畜生にも劣る下劣な行為ぃ見逃すほどの腑抜けではないわ!!」
トキ「セメテイタミヲシラズニヤスラカニシヌガイイ…」
レミリア「フハハハハハ!!」
ジャギ「ムチャシヤガッテ・・・」2人が星にされた方向を見ながら敬礼をする
教訓 人の話をデバガメするのはやめましょう
最終更新:2011年08月04日 14:28