1
『カトンボか何かがぁっ!』
ダガーLに乗ったブルーコスモスの狂信者達が口汚く罵りながらライフルを連射してくる、本人は狙っているつもりなのだろうがシンからしてみれば雑な狙いとしか感じない。
スラスターを噴射し接近、迫るビームは機体を僅かに捻るだけで宇宙の彼方へと消えていって。
「押されといて、偉そうに!」
苛ついた声を上げながらシンは現在使用可能な兵装を改めて確認する。
が、ここ数日テロリストの活動が活発になっていたためロクな整備も受けられない状態だったのだ、やはり使用できるものはパルマフィオキーナのみ。
(いけるか………? いや、やんなくちゃ、か。いかなけりゃあ!)
その爆発的な加速力で一気に肉薄したデスティニーはすぐそばにいたダガーLの頭部を右手で掴みパルマフィオキーナをビームサーベルモードで起動。
ダガーLの後頭部を青い光の刃が貫く、パイロットはカメラが潰されたことで周囲の状況が分からなくなっているためかダガーLの腕を出鱈目に振り回しながらスラスターを噴射するが、化物じみた出力を誇るデスティニーの推進力の前では微動だにさせることも出来ず。
だがその抵抗もすぐに終わる。デスティニーが右手首を下に向けることによりビーム刃も同様にコックピットがある下へと装甲を焼き切りながら回転していき。やがて完全に手首が下を向くとダガーLは一度ガクンと痙攣したように震え動きを止める。
しかし、このパイロットはまだ幸せな方だったろう。カメラが潰されていたため自分に何が起こったのか分かることもなく一瞬で蒸発できたのだから。
悲惨なのは、残る2人。だらりと四肢の力が抜けたダガーLに取りつきゆっくりと自分達に狙いを定められる、悪魔に睨まれたような恐怖を直に感じるのだから堪らない。
『う、おおオオオオオ!!』
恐怖で竦み上がった一人を置いて絶叫しながらダガーLがビームサーベルを構えて突っ込んで来る。恐らくは今デスティニーが掴んでいる機体ごとサーベルで貫こうとしているのだろうが、そんなことをシンが許すはずもなく。
掴んでいたゲイツRの手をとり、勢いよく向かってくる機体目掛けて放り投げる。避けようとするが勢いのついた機体は完全には制御しきれずに肩に足が当たり腕ごともげてしまう。
その隙をつきデスティニーが迫る、ビームサーベルを振ろうとするがそれよりも早くデスティニーが手首を僅かに捻る。そのコンパクトな動きは腕を動かさなければならない通常のビームサーベルよりも早く。
手首ごとサーベルを切り落とすがそれでも止まることなく手首をぐるりと一回転させる。機体を逸らすことで頭部は無事だったが四肢を全て切り落とされて達磨にされて。
懐に飛び込んできたデスティニーがそっと、まるで優しくすら感じる動きで掌を胸に押し当てるのを恐怖で瞳孔が開き切った目で見て。
直後、コックピットの中に青い光が入ってくるのが見えた。それが彼が見た最期の光景。
掌を離しサーベルを引き抜きデスティニーは残る一機を見る。ここまでやれば戦意も無くなるだろう、戦う気が無いのならそれでよし、捕獲して捕虜にすればいい。だが、もしも戦う気があるのならば。
が、そんなシンの願望とは裏腹に残っていたダガーLはビームライフルを無茶苦茶に乱射してくる。そのビームがショルダーアーマーを撃ち抜き吹き飛ばす。
戦意ではなくただ恐慌によるものだと判断し捕獲しようとするが、通信から聞こえてきた声にその考えを改める。
『化物めっ、宇宙の化物めっ、お前らを全部殺さなきゃならないんじゃあないか、頭の上に化物がいていいはずないじゃないか、ここからっ、宇宙からいなくなれよぅっ!!』
「――――そう、かよ」
ぎり、と噛みしめた歯から音が鳴る。本気でそう言っているのかどうかまでは分からない、だがここまで来て、死ぬ寸前まで来てそうぬかせるのなら本心から出たものととられても文句は言えまい。
その怒りに突き動かされるままにデスティニーを一気にダガーL目掛けて突っ込ませる。急激な加速で骨が軋む音が聞こえるが速度を緩める気にはなれなかった。ビームが装甲を削っていくがそれすらも今感じている怒りの前では瑣末なことで。
一気に接近し腹から胸に逆袈裟に切りつける。ダガーLも下がって直撃を避けようとするが装甲を引き裂かれコックピットが外部に露出してしまう。
脱出しようと思えばできたはず、しかし彼は脱出するよりもライフルの照準をデスティニーに定めようとしていて。
結局それが仇となった。ライフルの引き金を引くよりも早く、デスティニーは拳を握り。
鉄の拳を、コックピット目掛けて叩きつけていた。
「………そんなに、そんなにっ。そんなに大事なのかよ、俺達を、コーディネイターを殺すことの方が……自分の、命より大事だって」
がん、と強くコンソールを叩く。言葉を返す者がいるはずもないが、それでもシンは言わずにはいられなかった。
確かに敵ではあった、だが救えるかもしれなかった命を思うとどうしても後悔がたってしまい。自分が悪いわけではないとは分かってはいる、それでも――――それでも。
「……………ちくしょうっ」
2
不純同性交遊
レイ「ガタッ」
キラ「呼んでないから、座ってるんだ」
デュランダル「ガタッ」
キラ「これ以上業を重ねるのはどうかと思いますよ」
ハイネ「ガタッ」
キラ「ノリで混ざらないで、後わざわざ口で言わなくても」
アスラン「ガタッ」
キラ「死ねば良いのに」
シン「キラさん、もうちょっと、こう、他みたいにオブラートに」
キラ「包んだら伝わらないじゃない!」
シン「え、あ、はい、そうですね……嫌いなんですか、アスランのこと」
アスラン「キラに……罵られた? 罵られ、のの、の、のののの………は、ぁあっ(CV.石田彰)」
キラ「何か言った?」
シン「俺が悪かったです。だから目からハイライト消さないでください」
キラ「やだなー種割っただけだよハハハ」
シン「目ぇ笑ってませんよ……しかし、レイも意外とノリがいいなあ」
キラ「他人事みたいに言うね?」
シン「他人事ですもん。だって」
シン「俺とレイは不純じゃない、純粋な友情の交流ですから」
レイ「ああ、そうだなシン。まったくもってその通りだ、俺たちは清い関係だ、そうだろう?」
シン「当たり前だろ、レイ。まったく変なこと言う奴もいたもんだ」
キラ「一緒にサウナにとかレイが言い出したら逃げたほうが良いよ」
レイ「そんなことを言うはずが無いでしょう、アスランじゃあるまいし(グシャッ」
キラ「ははっ、今握りつぶしたチケットは何なんだろうね」
レイ「何でしょうね。例えなんであっても俺たちは親友だ、そうだろうシン」
シン「へへっ、もちろん! 俺たち、ずっと親友だよな!」
キラ(なんて眩しい笑顔……その内押し倒されそうだなーこの子、純粋すぎる)
アスラン「なあ、キラ。俺と一緒にサウナで汗でも流さないか?」
キラ(アスランはこうだっていうのに)
アスラン「嫌なのか? 仕方ない、じゃあシン、俺と一緒にサウナに」
キラ「ハイマットフルバースト(物理)!」
アスラン「ヘアアッ!?」
シン「サウナ……あ、もしかしていい温泉でもあるんですか?」
キラ「いや、絶対そういうことじゃないと思うよ?」
シン「温泉かぁ。いいですね、その時はみんなで一緒に行きましょうよ」
アスラン「ヌオオオオオッ!?」
レイ「お……母、さん………」
キラ「あ、浄化された」
シン「あの、俺なんかまずい事言ったんでしょうか?」
キラ「言ってない言ってない、君はそのままでいてねって話」
シン「………???」
3
シンinメイド服「うう、なんでこんなことに………」
キラ「もうすっかり君の定番ネタになっちゃったよね」
シン「本当に、何でこんな………」
シン「あれ、でも考えてみたらキラさんもメイド服着たことありますよね、種きゃら劇場で」
キラ「記憶にございません」
シン「政治家かアンタは!?」
キラ「でもね、定着するのは君一人の方がいいと思うよ?」
シン「なんでですか?」
キラ「なんでって、そりゃあ」
ラ○ス「まあ、遂にキラとスールの誓いを行う気になったのですね、シン。遠慮しないで、私がとても綺麗にして差し上げますから」
凸「そんな、キラとシンとのドキ☆ドキ三角関係だなんて………オレヴァ、どっちを選べばいいんだよ――――?」
レ○「シンは俺のもn、親友です。女装などという姑息な手段で手を出さないで貰えますかこの泥棒猫っ」
キラ「こんな展開になる可能性が微粒子レベルで」
シン「存在するかっ! アスランはともかく、レイとラクスさんがそんなこと言うわけないでしょ」
キラ「…………………………………………………うん、そうだね」
シン「もうっ、すぐそうやって茶化すの、よくないですよ?」(右手を腰に当てて左手の人差し指を立てて前屈み)
キラ「ふんッッッッ(バキッ」
シン「なんで自分で自分を殴ってるんですかキラさん!?」
キラ「ついうっかりときめきそうになった自分への制裁。君は間違いなく男だから、ないから、男の娘とか」
シン「は、はあ」
キラ「まあなんにしても、女装が嫌なら嫌って言った方がいいよ。僕もなんとかして止めさせてみるから」
シン「え、いいんですか?」
キラ「後輩が困ってるんなら、まあこれぐらいならね」
シン「キラさん………ありがとうございますっ(ギュッ」
キラ「あハはハッははっはハッハハhhhhh(これは男これは男これは男これは男これは男これは男これは男これは男これは男これは男)」
シン「キラさん、キラさーん!? 何でいきなり壁に頭ごんがごんがぶつけてるんですか!?」
おまけ
シン「しかし、なんでキラさんに女装ネタ定着しないんでしょうね?」
キラ「どうしよう、後輩が僕を女装キャラに仕立て上げようとしている」
ラクス「とても簡単な答えですわ、シン。そう、それはとても簡単なこと」
ラクス「だってキラでは貴方の様な羞恥の表情を浮かべて下さらないから」
シン「………………あ、あの」
ラクス「想像してください、短すぎるスカートでどうにかその太股を隠そうと半泣きになっているシンを」
ラクス「想像してください、似合っていると言われ微妙な気分になりながらも喜びを隠し切れないシンを」
ラクス「想像してください、無理やり女装させられ、心のどこかでそんな自分に喜びを感じているシンを」
ラクス「そんなシンを思い浮かべるとぞくぞくしてきますわね、そうでしょうシン?」
キラ「ちょ、やめ、人を盾にしないでよ!?」
シン「キラさんこの人怖いです!」
キラ「僕だって怖いから押さないでよ!」
ラクス「あらあら、仲がよろしいのですね。男の娘相手ならBLにはなりませんわよ?」
キラ「離せシン、あのピンクをカチ割ってやるんだ!!」
シン「止めてください、(社会的に)殺されますよ! あと確実に俺も巻き込まれるッ」
最終更新:2012年12月07日 11:08