シンが当たり前のようになのはたちと幼馴染の世界です。
シンとなのは達は幼馴染
~アスカ日記~
友達「おーい、シン。何してるんだ?」
彼にとって、それはただの日課にしか過ぎなかった。
シン「日記かいてるのさ」
総合十字学園・中等部2-3組所属、出席番号8番
シン・アスカ。
アメリカ帰りの帰国子女。
友達「へー。お前結構まめな奴なんだな」
シン「まーな。って、おい。見るなよ。プライバシーの侵害だぞ」
生年月日9月1日。
14歳。男性。血液型はO型。身長体重、154cm、45kg。
友人「いいじゃねーかよ・・・って、うわー。ばりばり書いてんじゃねーか。しかもピンクってお前、きしょくわりー」
シン「いいだろ。別に」
性格は子供っぽく、すぐに熱くなってすぐにさめてしまう。
しかしながらそういうマセタものを自身で嫌っているので寧ろ彼は礼儀正しくもある。
注意:若干ツンデレの素養あり。
友人「いやいや、お前男としてピンクはネーよ。しかもそれ完全に女ものじゃねーか・・・まさか!俺が狙いとか!?」
シン「どやかましい!!お前分かってて言ってるだろ!!」
備考。
友人「いや、そりゃお前はどちらかといえば狙われるほうだけどさ・・・でも、その携帯の色はやべーべ」
シン「あぁ、まぁ、事情があってな・・・」
彼の肉親は全員一年前に死亡している。
シン「形見なんだ・・・妹の」
何処にでもいる少年。
爆心地にて唯一形を保った自分と最愛の妹の携帯。
ならばこそ、せめて妹に届くようにと願い(祈り)を込めて、日々を入力していく毎日。
悲惨な過去はあろうとも、それを変えたいとは思っても、死者を蘇らせたくはないという歪んだ渇望。
そんな想いを持ちながらも。
彼(シン)は彼(人間)のまま生きて、そして死んでいく。
化け物でもなんでもない自分は、当たり前のように生きて、当たり前のように死んでいく。
刃を指されれば血を流して死に絶え、銃で撃たれれば衝撃で殺され。
しかしできるならばそんな荒事には巻き込まれることなく。
凡庸に、極々普通に、埋もれながら生きていく。
そう、信じていた。
◆□◆□
シン「未来・・・日記?」
デス子「そうでーすモキュモキュ・・・これから貴方のゴキュモキュモキュ日記には90日分の日記を書かせてもらったデス」
因果と運命を自在に紡ぐ究極美麗の女神。
デスティニー
シン「いや、そういうのやめてくれよ。あと、バキばりに口いっぱいに頬張っておいてなんだその究極美麗の女神って」
デス子「細かいことは気にしないのですよー。あ、リィーーン!!お肉お代わり!!とりあえずカルビ五人前!!」
シン「食うか説明するのかどっちかにしろ!!あと俺にも食わせろ!!」
彼の数少ない本当の友達にして、年端もいかない少女の姿をした異形。
無論、彼女がそんな見た目どおりの存在ではないのは最早自明の理で。
デス子「それじゃあ、食べます!!」
シン「くうんかい!!・・・あーもういいよ。説明はまた今度聞く」
だから、きっと彼は麻痺している。
万の単位で死んだ爆心地。
そこで唯一無傷で生還し、そして自分以外の全てを失ったから。
手を伸ばすことを心の中ではおびえ。
一丁前に虚勢を張って。
デス子「おや、行ってしまいましたか。これから面白くなるというのに」
リィン「だったらもう少し真面目にやる必要があるのですよ。というか、いい加減に仕事してくださいです!!」
狂に狂した邪神に囀る己の従者を無視して彼女は微笑む。
デス子「さて・・・仕込みは上々。あとは結果をごろうじろ・・・ですが」
見つめる先は空虚のそれで、微笑を浮かべる表情(それ)が事実の無感情でありながら。
それを自身で理解しながらそれはそっと嘯いた。
デス子「とりあえず・・・面白そうでしょ?」
それは神の気まぐれか、それとも邪神の微笑みか
そんなものは神でも邪神でも、ましてや悪魔ですらない彼には分るはずもなく。
◆□◆□
友人「シン。お前最近テストの点数めちゃくちゃいいじゃないかよ・・・なんかやってんのか?」
シン「んなのやるかよ。山勘山勘」
友人「くっそー!!お前はこっち側の人間だと信じていたのに!!」
シン「・・・(この日記。マジでチートだな・・・これがあの時あれば、あんなことには・・・)」
盲目の鳥は気付けない。
己が飛ぶ空の高さも大地の恩恵も。
だからこそ、彼はその『未来』が何を意味するのかを理解していない。
なのは「フェイトちゃん。一緒に帰らない?」
フェイト「ごめん。今日はちょっと・・・」
なのは「そっか。そろそろ出品の締め切りだっけ。美術部の。やっぱり風景画?」
フェイト「ううん。今回は人物画を描いて見ようかなって」
総合十字学園・中等部2-3組所属、出席番号15番
フェイト・テスタロッサ。
イタリアからの留学生。委員長。巨乳で美人
なのは「そっかー・・・でも、最近通り魔事件があるんだよ?今日だって先生から早く帰るようにって言われてたじゃん」
フェイト「うん。でも、どうしても少しだけ勧めておきたいから」
容姿端麗秋冷眉目。学園トップクラスの成績に、スポーツ万能のお嬢様。
流れる髪は金糸のそれで、赤い瞳はルビーのような美少女。
それでいて出すぎたまねをすることがなく、全てを謙虚に受け止める彼女は、まさしく女神と言うにふさわしいだろう。
シン「・・・絵、ねぇ・・・そんなものの何が面白いんだか・・・」
友人「おやぁ、シン君はぁ、フェイトさんにご執心かなぁ?いつも突っ張ってるくせに、お目が高いことで」
シン「いや、別に。あんな良い子ちゃんがどんな絵を描くのかなって思ってさ」
いつもと同じ馬鹿騒ぎ。
変わらぬ日常はいつまでも永遠に続いていくと思っていた。
そう、信じていたのだ。
フェイト「アスカ君、見たいの?」
シン「ぬぁ!?い、いつの間に・・・」
友人「ふぇ、フェイトさん!?ど、どうしましたか?」
だから、きっとこれは運命。
フェイト「絵が見たいって聞こえたから。見る?まだ描きかけだけど」
シン「はぁ?別にいらねっうぉ!?」
友人「はい!はいはい!!見たいです!!」
ずっと昔から決まっていたこと。
彼のようなただの人には覆せない、運命そのもので。
フェイト「ごめんね。私、未完成のものを見せるのって嫌いなんだ。でも、一人くらいだったらいいよ。感想も聞きたいし」
友人「なら是非!俺を!!」
フェイト「えと、アスカ君のほうが速かったから、今回はごめんね」
友人「くっそーーー・・・こんな所で・・・このラッキースケベが!!」
シン「関係ないだろ!?というか、俺がいつ見に行くって・・・」
フェイト「見に、こないの?」
シン「・・・」
だから彼は気付かない。
獣はいつもしたたかに気配を隠しているということを。
シン「・・・ちょっとだけだぞ。それがすんだら。お前も帰れよな」
フェイト「うん。忌憚のない意見をちょうだいね」
友人「くっそー・・・シレッっと一緒に帰る約束まで・・・なんでいつもあいつばっかり」
女生徒「まぁ、あんたいつもがっつきすぎだしね。それにあいつ一人で帰らせるのも危ないからってことだろうし」
友人「くそ、こうなったら・・・高町さーーーーん!!一緒に、帰りませんかーーーーー!?」
なのは「ごめん。私お兄ちゃんが来てくれるから」
友人「・・・デスヨネー・・・」
無害を装って、羊の生皮を被り、血のにおいを泥で隠し、甘く、ささやくように。
いつも獲物を虎視眈々と狙っているのだから。
シン「・・・なんだよ、このにおい・・・」
フェイト「油絵の具だよ。ちょっと独特なにおいがするけど、我慢してね?」
だから、全ては擬態。
獲物を己の射程へと誘い込み、本性を現す。
シン「これか・・・?結構でかいんだな・・・てか、白い布で覆われてるし・・・」
フェイト「まぁ、まだ下書きの段階だからここまでする必要はないんだけど。気分出したいし」
シン「そんなもんかねぇ」
フェイト「そんなもんだよ」
かくして
フェイト「それじゃ、いくよ」
シン「おー。ご開帳だな」
彼の日常(非日常)の幕は終わり。
フェイト「よい、しょっと!」
シン「!?」
これより、彼にとっての日常(非日常)が始まった。
シン「なん・・・だよ、これ・・・」
フェイト「どうかな。結構感じは出てると思うんだけど」
それは白いキャンパスに描かれた少女だった。
緩みきった顔。
白痴のようにぬかるんで弧を描く瞳。
長い髪は青色で、肌は白磁を塗り固めたように均一。
手にはナイフとフォークをもって、その先に馬鹿げた肉の塊を突き刺して。
もう、どうしようもない馬鹿面をさらしている。
シン「なんで、こいつが・・・なんで、どうして・・・」
そう、彼しか知るはずがない存在。
彼の妄想の中にしかいなかったはずの存在。
その名は
シン「デスティニー・・・」
狂に狂した運命の女神の姿(馬鹿面)だった
シン「おい、なんでお前がこれをしってるんだよ!」
フェイト「結構似てると思うんだけどな。この緩んだ顔だすの、かなり大変だったんだよ?」
シン「あぁ、そこは間違いないわ。涎がたれてるところなんてもうマジでそっくりだし・・・って、そんなことはどうでもいい!!」
わけが分らない。
全身でそう表しながら、彼は問う。
シン「なんで、お前が・・・お前がこいつのことを知ってるんだ!?」
フェイト「あれ?『シン』まだ話を聞いていなかったの?それじゃあ知らないかなぁ・・・」
シン(なんなんだよ、こいつ。一体なんなんだよ!?)
シン「くそ・・・付き合ってられるか!!」
フェイト「あ!『シン』!どこいくの!?」
声を荒げて走り去る。
如何に彼女がスポーツ万能であろうとも、彼の速度には追いつけないし、追いつけるはずもない。
一筋の風となって、駆け抜ける。
だというのに―――
シン「なんなんだよ!あいつは!?・・・そうだ、日記!!」
16:24
裏路地迷宮を通り抜ける。
右・左・真っ直ぐ・左・左。
自宅への最速コース。
これなら追ってこれるはずがない。
16:27
うそだろ!?なんであいつが先周りできてるんだ!?
シン「先、周り?」
フェイト「あ、見つけたよ。『シン』」
シン「くそ!!」
分らない分らない分らない。
理解不能だ、理解無理。
混乱する頭は最早こらんのそれで
シン「なんで追ってこれるんだよ!こっちはさっきからランダム走行なんだぞ!?」
16:35
とりあえずあのビルの中に逃げよう。
エレベーターも生きている。ラッキーだ。
建設途中のビルに入り、エレベーターを探す。
それはすぐに見つかりボタンを押せば生きていることが分る。
とっさに彼は適当にボタンを押して、扉を閉める。
押した数字は14。
ちらりと携帯を見て、絶句するのに数瞬をかけた。
16:40
14階。誰もいない。
こういうところは嫌いだ。
16:45
だめだ。
終わりだ
DEAD END
シン「でっど、えんど?」
言葉が分らない。
意味なら理解できるが、それの言わんとしているところが分らない。
しかし、唯一つだけ。
シン「そこから先が・・・ない?」
其処から導かれる答えはたった一つで。
シン「なん、だよ・・・そりゃ・・・」
わけが分らないといいながら。
心の冷静な部分が解答(正解)を告げているのを無視する。
嘘だ。
そんなのありえないと己自身をだましきれない言葉を紡ぐ。
シン「まさか、まさか、あいつも・・・」
逃げ込んだ建設途中のビルの中。
エレベーターを起動させて扉を閉めようとして
フェイト「みぃつけた」
シン「!?」
ユックリと開いていく扉の向こう。
黄昏時の逢魔時に、金の髪がキラキラと煌く。
その姿が、恐ろしい。
煌いていた瞳は暗くクスミ、色をなくして。
シン「まさか・・・お前も・・・」
だから、口から言葉(正解)が出てくるのを止められない。
フェイト「そうだよ」
笑顔だけはそのままに。
瞳だけを曇らせて。
シン「お前も、未来日記を」
フェイト「うん。私も、未来日記を持ってるの」
彼女はうたう様につぶやいて、彼に一歩近づいてくる。
逃げなければいけない。
ここから、こんな非日常は自分がいるべき場所ではないのだと。
シン「・・・っは」
ならば簡単だ。
シン・アスカにとって、日常を害する存在は全て敵だ。
敵をどうするかなど人類の数万年の歴史が証明している。
すなわち
シン「だったら・・・」
フェイト「うん」
腹をくくれ、拳を握れ。
怖気づく暇などありはしない。
敵ならば妥当しろ。
俺の永遠の刹那を邪魔するのならば。
シン「お前は」
フェイト「私は」
彼の赤(瞳)と彼女の瞳(赤)が見つめある。
魔性の瞳に魔法はかかる。
そんなことも知らぬまま。
シン「俺の敵なんだな!!」
フェイト「貴方の味方だよ」
重なる声に、一致しない内容。
それに彼が惚けたのはほんの一瞬で、つまり彼女の行動はその一瞬で成されたもので
シン「!?」
フェイト「ん・・・・」
からだを壁に押し付けられる。
しまったと思ったときにはもう遅く。
唇に重なる暖かく柔らかな感触。
甘い匂いが鼻腔をくすぐり、胸にはあまりにもふくよかな感触。
それをキスだと理解するのは一瞬で。
惚けた唇からぬるりと入り込んでくる何かを知覚する。
だからこそわけが分らなくなり。
シン「お、お前・・・なにを・・・」
フェイト「本当は、『シン』からして欲しかったけど、仕方ないよね・・・」
銀の糸を引きながら離れていく彼女を尻目に、腰が抜けそうになるのを必死に隠す。
いつの間にか苗字から名前で呼ばれているのにも気が付かないほど混乱し。
フェイト「このままじゃシン、殺されちゃうよ?」
シン「・・・お前に・・・か?」
フェイト「私?そんなのありえないよ」
クスリと笑い、彼女は携帯を見る。
十分ごとに刻まれたその内容に、彼は愕然となる。
シン「俺の・・・行動?」
フェイト「そう・・・私の日記は『シン日記』」
照れるように、誇るように笑いながら
フェイト「シンの未来を十分刻みに把握する・・・私の『愛の未来日記』」
うたうように、誇るように。
誉めて誉めてとねだる犬のようなその言葉に。
彼はそっと、心の中で
シン(それって、ストーカーじゃないのか?)
口には出さなかったのは、彼の直感であった。
◆□◆□
デス子「未来を告げる。運命の選択肢。その所有者は12人」
暗い帳の中で、うたうように彼女は呟く。
誰も聞いてなどいない空間で、嘯くように、願うように。
デス子「未来を決定付けられる因子は無数。けれども、次代を担えるのはただの一人」
クツクツと嘲笑うそれは、はるか高みに座するものの憂鬱か、
はたまた悲劇の呼び声か。
デス子「己の全霊を賭けて、己の命と未来を代価にして」
笑い声はまるで泣いている様で。
手にしたポップコーンが酷い違和感を思わせながら。
デス子「さぁ、これから十二人の殺戮劇の始まり始まり」
シン「なんだよ・・・これ」
はやて「いやー。この前この原作が終わってもーてなぁ・・・んで、アニメ化したから記念に作ってみたんや。どう?上手く出来てるやろ?」
シン「お前なんだそのドヤ顔は!!っていうか、なんだこの脚本は!!!」
はやて「せやから、未来日kk」
シン「そうじゃなくて!!なんだこの配役は!!ていうか、フェイトに対して謝れよ!!そして俺の妹と家族にも謝れよ!!」
はやて「いやぁ、さすがにあないラブラブなお養父様とお養母様に原作どおりの配役をさせるんは気が引けて・・・」
シン「だったらマユはなんだよ!!」
はやて「あぁ、あの女狐は素でたまに殺したい時があるんよ・・・畜生・・・まだ小学生やろ?やったらブラなんぞ・・・」
シン「まったく・・・人の家族を勝手に殺すな!!」
はやて「せ、せやゆうても・・・あのブラコン女狐。シンのことに関してはありえへんもん。先に消しとかなあかんチートキャラやで!?」
なのは「でも、はやてちゃんの作品にしてはあれだよね。配役」
フェイト「そうだね。メインヒロインがはやてじゃないなんて・・・」
アリサ「ていうか・・・出てきてるのがあんたとフェイトとティス(デスティニーの愛称)とリィンちゃんたちがけじゃないの
なのはに至っては殆どチョイ役だし・・・」
すずか「まぁまぁ、きっと私達も出てくるって」
はやて「もちろんやで!!アリサちゃんとすずかちゃんもバリバリ大活躍や!!」
なのは「それはいいけど・・・シン君にディープキスなんて・・・はやてちゃんも結構大胆だよね」
はやて「え?せやろか・・・フェイトちゃんやったらこんくらいするやろうし・・・なぁ?」
フェイト「えと・・・私からはその・・・いえない、かな?」
アリサ「ていうか、こんなのを十分刻みで追いかけてるなんてドンだけ暇人なのよ」
シン「おいこら、なんでこっちにまで飛び火させるんだ・・・?」
アリサ「っは!あんたみたいにガキくささ丸出しで突っ走ってるお子様に、熱を上げる奴なんているわけないでしょ?」
シン「なんだとー!この性悪が!!」
アリサ「なによ!やろうっての!!」
なのは「シン君!!」
すずか「アリサちゃん!!」
シン「止めるななのは!!こいつが先に・・・」
なのは「まぁまぁ落ち着いて」
アリサ「そうだ!とめるなすずか!!こんな馬鹿でアホでどうしようもない屑にかける言葉なんて・・・
すずか「本棚の1段目の右から9冊目」
アリサ「!?」
シン「ん?なんだそりゃ」
アリサ「な、なななななななな、なんですずかが!?」
すずか「あんな分りやすいところ、隠してなんていないよ?」
アリサ「んが!?」
すずか「でも凄かったね・・・制服、私服、たいそう服。しまいには寝顔に水着でもまさか脱衣所まで」
アリサ「うわぁぁああぁああぁあぁぁぁあぁ!!」
シン「な、なんだ!?いきなり大声出して」
なのは「あー・・・(アリサちゃん。気付かれてないつもりだったんだね・・・)」
はやて「やなー・・・(あんなんモロばれやっちゅうに・・・)」
フェイト「そだね・・・(何枚か失敬しました)」
シン「・・・で、なんでお前達は頷いてるんだ?」
なのは「乙女の共感なの」
フェイト「こればっかりは、男の子のシンにも教えられないよ」
はやて「わたしにも慈悲はあるんや・・・いかにライバルとは言えな・・・」
アリサ「わかった!やめる!!やめるからそれ以上言うな!!」
すずか「よかった。じゃあ、シン君に謝らないとね」
アリサ「け、喧嘩はやめるけど・・・それとこれとは話が・・・」
すずか「・・・アリサちゃんの部屋の机の一番上の鍵のついた引き出しの二枚底に隠された夢日kk・・・」
アリサ「なんでそこまで知ってるんだよぉぉぉぉおぉおぉぉぉぉぉぉお!!?」
シン「今度はなんなんだ?」
なのは「・・・ごめん。私にもわかんないや・・・(見当はつくけど)」
はやて「せやなー・・・わからんわー(おおよそ理解できるけど)」
フェイト「そだね・・・(というか、私でも見つからなかったのに・・・)」
アリサ「うぅ・・・わ、わるかったわね。シン」
シン「見事に誠意が感じられないけど・・・ま、こっちも悪かったよ。カッとなっちまったからな・・・」
アリサ「ふ、ふん!!次からは気をつけなさいよね!!」
シン「こいつだきゃぁ・・・はいはい、お嬢様」
アリサ「っ!!だからあんたは!!」
はやて「はいはい。そこまでやでー。いい加減にしとかんとなぁー」
アリサ「う・・・分かってるわよ」
シン「しかしなぁ」
フェイト「どうかしたの?」
シン「この脚本読んでて思ったんだが・・・フェイトから『アスカ君』って呼ばれるのがすっげー違和感しかない」
なのは「あ、確かにそうかも」
はやて「まぁ・・・物語上の読み方やからなぁ・・・わたしも書いててなんか違和感しかなかったわ」
アリサ「昔からシンって呼び捨てだったもんね。まぁ、私達もそうだったし欧米だったらそうかなって思ってたけど・・・」
すずか「そういえば、あったときは君付けだったの?」
フェイト「え?昔から呼び捨てだったよ?」
シン「というか、お前は初めて合った時から呼び捨てだっただろうが」
フェイト「そうだっけ?」
シン「そうだったよ・・・それくらい覚えとけ」
アリサ「・・・なんであいつらは・・・」
なのは「・・・仕方ないの・・・私が会う前から一緒だったらしいし・・・」
すずか「でも、ほんの数日でしょ?私のクラスに転校してくる」
はやて「なんでもええけどな。愛は時間やないからな」
シン「あ、あとさ。もう一つ違和感があったんだよ」
はやて「シンのピンク色の携帯のこと?でもシンってああいう物に依存しそうやない?」
なのは「たしかに」
フェイト「だね」
アリサ「ヘタレだしね。こいつ」
すずか「もう、アリサちゃん。言いすぎだよ・・・で、違和感って?」
シン「おまえらなぁ・・・はぁ・・・このさ、フェイトが十分刻みで俺を見てるって・・・ありえないだろ」
はやて「・・・ま、まぁなぁ。そこらへんはフィクションやしな」
なのは「そ・・・そうだよねぇ、フィクションだもんね」
アリサ「あ、当たり前でしょ?というか、そんな願望があるのあんた?」
すずか「もう、みんな笑いすぎだよ。ね、フェイトちゃん・・・フェイトちゃん?」
フェイト「そ、そそそ、そうだよ。そんなこ、こと。ありえないんだよ!!?」
シンなのはやアリすず)))
シン「なぁ、フェイト・・・もしかして・・・」
なのは「フェイトちゃん。ちょっと、携帯見せてくれないかな?」
はやて「せやなぁ。ここは親友に一つ。たのむわぁ」
アリサ「そうね。ちょっと見せてもらおうかしらね・・・」
すずか「大丈夫だよ。私達は変わらないから」
フェイト「み、みんなどうしたの!?な、なにもないよ!?本当だよ!?」
なのは「うん。わかってる。分かってるから」
はやて「そやで。わたしらが何年親友やってきてる思うとるん?せやから、さ、携帯をわたしぃ」
フェイト「な、なのははだったらなんでそんな可愛そうな目で見てるの!?
はやても、なんでそんなに携帯を見ようとするの!?」
アリサ「気のせいよ。それよりも・・・っと」
フェイト「!?不意打ちはだめだよ!!」
すずか「でも・・・すきあり!!」
フェイト「あ!!」
なのは「流石すずかちゃん(でも、なんであのフェイトちゃんから取れたんだろう?)」
はやて「よ、わたしらのクラスのスポーツ万能(なんか一瞬消えたような気がしたけど・・・気のせいやろ)」
すずか「えーっと、メールにそれらしいものはなし・・・あ、隠しフォルダ発見」
フェイト「すずか!!返してよ!!幾らすずかでも怒るよ!?」
アリサ「まぁ、ここは一つ抑えなさいよ」
フェイト「アリサなにしがみついて・・・で、でも隠しフォルダにはパスワードが・・・」
すずか「だぶん0901でしょ?」
フェイト「!?なんで知ってるの!?」
なのは「・・・分るよ。フェイトちゃん・・・」
はやて「あかん・・・なんやこの可愛い生き物・・・」
アリサ「・・・なんでこっちが恥ずかしくなってるのよ・・・」
シン「まぁ、それはわかるわな・・・」
フェイト「あう・・・」
すずか「0・9・0・1と・・・あ、ひらいた」
フェイト「!?だめー!!見ないでーーー!!」
すずか「えーっと・・・うわ」
フェイト「!!バルディッシュ限定展開!!」
バルディッシュ『Yes.sir』
すずか「きゃ!!」
なのは「すずかちゃん!!フェイトちゃん!いくらなんでもやり過ぎだよ!?」
はやて「まぁ、わたしらもやり過ぎた感はあったけどなぁ・・・」
アリサ「すずか!大丈夫!?」
すずか「うん。ぜんぜん大丈夫。ていうか、寧ろ・・・」
フェイト「うぅぅぅぅぅ・・・・」
シン「あーぁ。やっちまった・・・」
なのは「こうなったら大変なんだよね」
はやて「普段からお行儀の良い子が反発すると反動がでかいって言うあれやな」
フェイト「うぅぅぅぅぅうぅうぅぅぅ」
アリサ「ちょっとシン。なんとかならないの?」
シン「って、ここに来て俺かよ・・・」
アリサ「揉め事かたすのは男の役目でしょ。しっかりしなさい」
シン「あぁなったフェイトは機嫌直させるの大変なんだぞ?」
すずか「ごめんね、シン君。でも、お願い。今度埋め合わせはするから・・・ね?」
シン「・・・はぁ・・・わかったよ・・・たく、男はいつもこうだ・・・」
シン「フェイト。悪かったから機嫌直せよ」
フェイト「うぅぅぅぅ・・・」
シン「うーうー言っててもわかんないぞ。おーい」
フェイト「・・・嘘ついてないのに・・・シンまで」
シン「だから、悪かったって。ほら、好きなもんおごってやるから。機嫌直せ」
フェイト「・・・手・・・握ってくれる?」
シン「はいはい。いつでも握ってやるから。んで、他には?」
フェイト「頭・・・撫でて欲しい」
シン「はいはいはい・・・本当に、お前は昔から世話が焼けるよ・・・」
フェイト「シンだからだもん・・・」
アリサ「・・・なんという甘い空気・・・」
はやて「放して!!放してやなのはちゃん!!」
なのは「殿中なの!殿中なの!!というかもともとはやてちゃんの持ってきた脚本が原因なんだからいい加減空気読むの!!」
すずか「とかいいながらなのはちゃんも凄い青筋立ててるよね」
アリサ「そうね。あんたもその凍りついたような笑み。やめたなさいよ。ぶすに見える」
はやて「はー・・・はー・・・んで、例のフォルダの中には、何がはいってたんや?」
なのは「・・・この、空気の中で、それを・・・聞く、はやてちゃん・・・マジで、空気読んで・・・」
アリサ「まぁ、気になるわね・・・日記じゃないんでしょ?」
すずか「うん。えっとね。写真だったよ」
はやて「写真?」
すずか「うん。写真・・・ちっちゃいシン君とフェイトちゃんが並んで眠ってた。すっごい優しい写真だったんだ・・・」
なのは「そっか、そうだよね。フェイトちゃんの宝物だもんね・・・」
はやて「はぁ・・・まぁ、わたしも後で謝っとくわ。さすがに今回はやり過ぎやった」
アリサ「今回は、じゃなくて今回も。でしょ?」
すずか「まぁまぁ、さ。お姫様には王子様が着いてるから。私達は先に行きましょう?」
かくて、皆の話はこれにて終わり。
彼らの過去に何があり、それらが今に繋がっているのかは。
また別の機会に
だから、これは蛇足である。
フェイト「・・・(バルディッシュにデータを移し変えたのは間に合った・・・あんなに取り乱したフリをするのも大変だし、
完全に皆をだませたわけじゃないんだろうけど・・・)」
シン「ほら、泣くなよな・・・って、あいつらいねぇし」
フェイト「えへへ(シンになでてもらえるし・・・いいや)」
~帰り道~
アリサ「どうしたのよ。すずか?なんだか難しい顔しちゃって」
すずか「うん・・・さっきのフェイトちゃんの携帯とった時。すっごくあっさりとれたから」
アリサ「あのね・・・あんたみたいな販社神経が神速のインパルスなのと一緒にしないでよね。
あんたが本気出せば、防げるのなんてシンくらいでしょ?」
すずか「でも、私も其処まで本気じゃなかったんだよ?遊びだし」
アリサ「・・・私は、それでもあんたの動きを目で追えなかったんだけど・・・んじゃなに?わざと取らしたっていうの?フェイトは」
なのは「フェイトちゃん・・・あっさりつかまりすぎてたような・・・?
何より、バルディッシュを完全展開じゃなくて移動だけの限定展開・・・それをいくらフェイトちゃんでも一瞬で?
まさか、それより前にフェイトちゃんはバルディッシュを起動させていた?」
はやて「あらかじめ起動させておいたバルディッシュに携帯に含まれているデータを転送・・・その後わざと捕まって泣く。
私らは負い目があるし、何より中身もフェイトちゃんにとっての本当の宝物・・・疑われることはない」
アリサ「なら」
なのは「つまり」
すずか「だから」
はやて「まさか」
なのは「一杯食わされたの!!」
はやて「それはわたしのやーーーー!!」
アリサ「ちょっと良い話で締めたとおもったのにーーーー!!」
すずか「ふふふふふ・・・」
なのはやアリすず「「「「わたしがやってることをフェイト(ちゃん)がやってないはずなかったーーーーー!!!!!!」」」」
かくして、世はこともなし。
いつの時代も、男と女の痴話喧嘩は。
犬だって食べることはございませんと言うお話。
最終更新:2011年10月24日 05:27