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夜向性氏の東方小ネタ-03

早苗 「は~、素敵でしたね。紅魔館のパーティー」
神奈子「なかなかに豪華なメンバーだったね。幻想郷の大半の勢力があの場にいたんじゃないかな」
諏訪子「もう毎年恒例、新参者の顔見せ大会みたいになってるよね」
シン 「でも、何か趣旨が間違ってたような・・・」

シン 『なぁ、吸血鬼がキリスト教の祭りなんて祝っていいのか』
レミリア 『ふっふっふ、甘いわねシン。私は忌まわしいキリストの死が決定したことを祝っているのよ』
パチュリー『生あるものはやがて死ぬ。意味は間違ってないわね』
シン 『こじつけの様な気もするけど・・・』
パチュリー『ま、ほんとの所はただ騒ぎたかっただけなんだけれど。
それに、サンタクロースからプレゼントを貰うには・・・』
レミリア『パチェ! それ以上は言わないでって言ったじゃない!』

シン 「(さすがのサンタもカリスマは専門外だよな)これで今年最後のイベントも終わりか」
早苗 「あ、私ちょっとお花摘みに行ってきます」
神奈子「行ってらっしゃい早苗。暗いから気をつけるんだよ」


神奈子「―――総員集合、緊急会議だ」




神奈子「シン、状況の説明を」
シン 「命蓮寺や神霊廟組みと協力して既にプレゼントの準備は終了しています。
  天狗のサンタ衣装も既定数を確保しておきました。いつでも出られます」
神奈子「諏訪子、そっちは」
諏訪子「その他勢力ともに計画は順調に進行中。八雲紫も協力してくれたから、
朝までには全部配り終わるよ」
神奈子「そうか。とすると、問題は一つだけだね」
諏訪子「ずばり」
シン 「早苗さんですか」

神奈子、諏訪子、シン「「「  はぁぁぁぁ~~  」」」

  • 回想
早苗『今年こそ、サンタクロースの存在を確かめようと思います!』
シン『確かめるって・・・まさか、弾幕で撃墜する気じゃ』
早苗『それは子供の頃に試して失敗したんです。途中で逃げられちゃって』
シン『(諏訪子さん、可哀想に。いや、神奈子さんか?)』
早苗『御二柱には悪いことをしました』
シン『(あ、両方だったのか)でも、確かめるって言ったってどうするんです。ずっと起きておくんですか』
早苗『そんな悪い子の所にはサンタさんは来てくれませんよ。だから、プレゼントを言わないでおくんです』
シン『・・・えっと?』
早苗『朝起きて、私が思い描いていた通りのプレゼントがあったらサンタさんはいる。
   違ったら、サンタさんはいない。そう考えることにしました』
シン『ああ、なるほど。けど、口に出さないとサンタクロースだってわからないと思いますけど』
早苗『いえ、本物のサンタさんなら分かるはずです! だってサンタさんですもん!』
シン『(どういう理屈なんだよ・・・)』


諏訪子「とうとう最後まで教えてくれなかったね。欲しいプレゼントの内容」
シン「今年はいつになく張り切っていましたからね。サンタの有無を確かめるんだって」
神奈子「幻想郷は幻想となった者達の楽園だから、名声ばりばりのサンタがいるはずないんだけどね。
    外からの情報でクリスマスの習慣だけはあったから、変に誤解が生まれちゃうし」
諏訪子「言い出せないよね、うん。わかるよ」
シン「早苗さん大喜びでしたから。『サンタクロースが実在するなんて、さすがは妖精が踊り、天狗が舞う幻想郷です!』って」
諏訪子「このままじゃ、早苗の夢を壊しちゃうよぅ」
神奈子「何かいいアイディアはないのかい、シン」
シン「無くはないですけど・・・。さとりの力を借りられれば、なんとかなるかもしれません」
諏訪子「そうか。早苗の心を読めるさとりなら、欲しいプレゼントもわかるね!」
神奈子「・・・? だったらなぜすぐに行かないんだい?」
シン「それが、その・・・」

神奈子「・・・地霊殿の連中にもプレゼントを配る?」
シン 「ええ、鬼の子供達の分はあるんですが・・・」
諏訪子「ああ、地霊殿はあんまり評判よくないからね。あそこ面白いのに」
神奈子「なるほど。サプライズでプレゼントを配ろうとしてるのに、古明地さとりに会ったらばれてしまうかもしれない、
    と心配しているわけだ」
シン 「俺は別の世界の人間ですから能力はあまり効きませんけど、用心するに越したことはないですからね」

神奈子「う~ん、困ったねぇ。完全に手詰まりなんて」
諏訪子「シン、どうしても頼みに行くの嫌?」
シン 「・・・な、なんですか」
諏訪子「射命丸、椛、はたてのミニスカサンタコスプレ写真・・・」
シン 「はっ、そんな誘惑に俺が乗るとでも」
諏訪子「けっこうきわどいシーンばっかりだよ。ほら」ピラッ

シン「出ろぉぉ!! デスティニィィィガンダァァァァァァム!!!!」

諏訪子「そうそう、男の子は素直が一番!」
神奈子「アホだなぁ」
早苗 「ただいま戻りました。ついでに着替えてたら遅くなっちゃって・・・あれ、シンさんは?」
諏訪子「無限の彼方に旅立ったって所かな。さ、もう遅いから寝なよ早苗」
早苗 「はぁ・・・」

シン「―――まいったな。勢いで出てきたけど、手ぶらで戻るわけにも行かないし。とりあえず地霊殿まで行ってみるか」

  • 地霊殿

さとり「こんな時間にどうしたの?」
シン 「少し用事があってさ。さとりはまだ起きてたんだな」
さとり「妖怪は眠る必要がないもの。ここは地獄の底だから、地上と違って昼夜の概念も薄いし」
シン 「そういえばそうだっけ。でも眠らないと、サンタクロースが来てくれないぞ」
さとり「そうね、おかげで一度も来た事がないわ」
シン 「試して見れば? 今年は来るかもしれないじゃないか」
さとり「来ないわよ。別にいい子じゃなかったから。それで、何の用?」
シン 「それは・・・」

シン 「(・・・本当にこれでいいのか? ここでさとりに頼るのは何か違う気がする)」
さとり「・・・シン?」
シン 「・・・やっぱり、いいよ。もう少し、自分達でなんとかしてみることにした」
さとり「・・・そう。よくわからないけど、よかったら寄ってく?」
シン 「いや、色々回らないといけないから今日はやめておく。さとり、去年早苗さんが欲しがってた物って心当たりあるか?」
さとり「あるにはあるけれど・・・いえ、“わからない”わ。力になれなくてごめんなさい」
シン 「そうか(これでいいんだ。さとりは、人の心を読ませるための道具じゃない)」
さとり「・・・私も一緒に行かなくていいの」
シン 「言っただろ、自分たちで何とかするって。遠慮とかじゃなくて、純粋にそうしたいんだ。それじゃ、もう行くよ」
さとり「・・・シン、ヒントになるかはわからないけど。前に会った時欲しがっていたのは、彼女の一番身近にあるものだったわ」
シン 「ありがとう。参考にする。それじゃまた!」

さとり「ふぅ、行っちゃったか。少し期待していたのだけれど・・・」
さとり「あら、枕の横に何か・・・これって、プレゼントが二つ? いつの間に」
さとり「(こいしね。シンの口ぶりからするに最初から二人ともグルだったってことかしら)」
さとり「二人からのクリスマスプレゼント。・・・ふふ、心が読めないのも、偶にはいいものね」

シン「へっくしゅ!! こいしのヤツ、うまくやったかな」
シン「・・・うん、サンタにこだわるならやっぱりプレゼントは自分で探し当てるべきだ。もう少し頑張って見よう」
シン「まずは、早苗さんが欲しがりそうなプレゼントに関する聞き込みだな。ここからだと博麗神社が近いから――」
紫 「その心意気は感心ね」
シン「うわぁ!!! 紫さん、その現れ方は心臓に悪いって何度も・・・」
紫 「細かいことは気にしないの! それより、色々回るのなら、ついでにプレゼントを配ってくれないかしら」
シン「手伝えってことですか。素直にそういえばいいのに」
紫 「ついでよ、ついで。それじゃ、袋とリストを渡しておくから頑張ってねぇ~」
シン「おい、何考えてんだあんた! 肝心のプレゼントは・・・げ、袋の中が“スキマ”になってる!」
シン「・・・ここから取り出せってことか。とりあえず、プレゼントを配りながら色んな所を見に行ってみよう」

  • 博麗神社
霊夢「」スースー
シン「よく寝てる。えっと、リストに書いてあるプレゼントは・・・お米、お米?」
霊夢「」スヤスヤ
シン「・・・米俵と保存食を運び込んでおくか」

  • 魔法の森
シン「魔理沙に渡す分は霖之助さんに預けてあるし、俺はアリスのほうにまわろう」

シン 「(潜入成功。アカデミーでの訓練が、こんな形で役に立つなんて)」
アリス「」スヤスヤ
シン 「(赤外線と有線のダブルトラップか。けど、まだ仕掛け方が甘いな)」
シン 「―――!!(しまった、壁の人形が倒れて!)」ガタッ
アリス「ぅうん、誰かいるのぉ?」
シン 「(く、このままじゃ)」
アリス「あれ、シ、ン? サンタクロースの格好をして・・・これ、夢?」
シン 「・・・あ、ああ、夢だ。だから、安心してお休み」ナデナデ
アリス「・・・」
シン 「(ご、誤魔化し切れない。どうする)」
アリス「ぅうう・・・」
シン 「ア、アリス!?」
アリス「うわあああぁぁあああん!!」
シン 「ど、どうしたんだよ、何で泣きだすんだ。うわ、酒臭い! 」
アリス「さびしかったのよぉ! 魔理沙は霊夢と紅魔館のパーティーに行っちゃうし、
    妖精たちは家のそばで楽しそうに踊ってるし! わたし、私だけ一人ぼっちでぇ!」
シン 「ちょ、ちょっと待ってくれ! 俺達は別にアリスを仲間はずれにしようとした訳じゃない! 
    皆だって、アリスなら後から来るだろうと思ってたから」
アリス「グスッ、ほんとう?」
シン 「当たり前だろ。それより神綺さんはどうしたんだよ。毎年この時期には連絡くれるじゃないか」
アリス「きょ、去年ね。意地張って、彼氏と過ごすって、言っちゃったから」
シン 「クリスマスに会い辛くなったのか」
アリス「」コクンッ
シン 「ああもう、泣くなって。ほら、顔が涙と鼻水でくしゃくしゃだぞ」ゴシゴシ
アリス「シン」
シン 「なんだよ。ああ、プレゼントならベッドの隣に」
アリス「一緒に寝て」
シン 「」
アリス「寝付くまででいいから、手を繋いで一緒に寝て」
シン 「え、あ、・・・はぁ?」
アリス「・・・嫌なのね」ウルウル
シン 「い、嫌じゃない! わかった! 一緒に寝よう、な! 手を繋いで、ほら!」
アリス「うん!」
シン 「(キャラが変わってる・・・。よく見れば、そこらじゅうに酒瓶が転がってるじゃないか。
    どれだけ飲んだんだよ)」ゴソゴソ
アリス「・・・ふふ、あったかぁい」
シン 「(余計なことは考えるなよ、シン・アスカ。この後の予定もあるんだ。適当に寝かし付けて)」
アリス「ありがとう、シン。メリークリスマス」チュッ
シン 「」

アリス「」スヤスヤ
シン 「・・・うん、忘れよう」

  • 紅魔館
シン「だいぶ時間をくっちゃったな。・・・いろんな意味で危なかった、まさか足まで絡めてくるなんて。酒って怖い」

シン 「(静まり返った紅魔館はやっぱり不気味だな。パーティーのときはそうでもなかったけど)」
?  「わっ!」
シン 「――! って、なんだフランか・・・。脅かすなよ」
フラン「シンこそ、踊りたくなるような月夜に何してるの」
シン 「サンタクロースの手伝いで、プレゼントを配りに来たんだよ(それにしてもよく見つかるな。潜入は得意だったはずなんだけど)」
フラン「・・・サンタクロースって何?」
シン 「知らないのか。よい子にプレゼントを配るお爺さんだよ(そういえば、フランはパーティーの時もいなかったな)」
フラン「それ、私も貰っていいの?」
シン 「あー、ええと、眠っている子供にだけしかあげられないんだ。でも、吸血鬼は夜行性だしなぁ」
フラン「うー、プレゼント・・・」
シン 「・・・わかったよ。今年だけ特別だぞ」
フラン「うん! みんなにも聞いてくるね!」
シン 「あ、子供だけだって。・・・まったく」

フラン「聞いてきたよー」
シン 「ありがとな、フラン」
フラン「えへへ」
シン 「ええと、(リストの内容とほぼ同じだな)ナイフ、寝袋、若い男の血、喘息の薬、誰の需要かすぐに分かるな。
    で、小悪魔が・・・精液!?」
シン 「これとこれとこれと・・・血は俺のでいいか。精液は・・・変わりにヨーグルト入れて置こう。ダースで。
    なあ、フランも俺の血液でいいだろ」
フラン「ねぇ、精液って何?」
シン 「(しまった!)け、血液と似たようなものかな」
フラン「ふ~ん、頂戴」
シン 「だ、駄目に決まってるだろそんなの。あれは特別な関係にある男女が・・・」
フラン「ちょ・う・だ・い!」
シン 「(まずい、切れる!)お、大人になったらな」
フラン「うん、約束!」

シン「はぁ、何をやってるんだよ俺は。ええい、プレゼントは配り終えたし次だ次!」
シン「プリズムリバー三姉妹はいつも通り調律道具か。冥界は遠すぎるから、幽々子さん達は紫さんに任せよう。となると・・・」

  • 永遠亭
シン「リストには何もかかれてない。自分で考えろってことか?」
シン「う~ん、ここには大抵の物が揃ってるし・・・。外の世界のテレビゲームでも置いておこう。ソフトは・・・ドカポン? 
   みんなで遊べるらしいしこれでいいか」

  • 迷いの竹林
慧音「シンか」
シン「いや、今はサンタの代理だ。そういえば今日は満月だったな」
慧音「ああ、妖怪の血のせいで少し感情が高ぶっている。あまり近づかないほうがいい」
シン「近付かなきゃ渡せないだろ。ほら」
慧音「指輪と、ネックレス? わ、私に?」
シン「他に誰がいるんだよ。ここにいるのは俺と慧音だけだろ
   (欲しがってた外来品とよく似た貴金属があってよかった。気に入ってもらえるといいけど)」

シン「それにしても見事な満月だな。こういう時なんていうんだっけ。“月が綺麗ですね” ?」
慧音「シ、シン! お前はなんてことを言うんだ! 本気なのか!」
シン「へ、そりゃもちろん(誰が見たって綺麗な満月、だよな?)」
慧音「ま、待ってくれ。そういうのは、こ、困る。仮にも私は聖職者だし、その・・・突然こんなことをされても」カアア
シン「・・・慧音?」
慧音「い、いいんだ、わかってるから。と、年の差は問題じゃないといいたいんだろう。
   わ、私もお前の気持ちに応えることにやぶさかではない。
   だ、だからといって、羽目を外しすぎるのはよくないぞ。あ、あれ、私何言って」
シン「いや、クリスマスプレゼントを贈ったのはサンタの代理だからで」
慧音「いや、むしろこちらからお願いするべきなのか。しかし、共に寺子屋を始めるのなら、
   子供達に節度ある関係を示さなければならない。
   だ、だが、マンネリを打破するために時には乱暴に求められるのも」
シン「だんだん会話が成り立たなくなってきてるぞ! しっかりしろ慧音!」
慧音「だ、大丈夫だ。私は後天的な獣人だから、子供の作り方くらいは知っている。
   予習は授業でやっているし、復習もその、時々家で・・・」
シン「落ち着けって。誰もそんな話してないから!」
慧音「あ、えと・・・男性からこういうプレゼントを貰ったことは初めてで・・・ど、どういう顔をしていいのか・・・」
シン「(もしかして、半分妖怪になったせいで興奮しやすくなってるのか)」
慧音「だ、駄目だ。気持ちがあふれてきて。こ、こうなったら・・・すまないシン!!」
シン「け、慧音!? なんでだんだん顔を近づけて」ゴォン

慧音「・・・ふぅ、ようやく冷静になれた。あ、ありがとう。これは大切にするから」
シン「・・・そうしてくれ」・・・イタイ

  • 竹林付近の家
妹紅「」スースー
シン「妹紅も、特に何もなしって書いてある。う~ん、やっぱり女の子だから、喜ばれるのは可愛いものだよな。
   いつももんぺだから、服なんていいかもしれない」
シン「・・・って言っても、服はあんまり詳しくないし。
   よし、プレゼントはこの白いドレスにしよう。妹紅にはよく似合うはずだ」

  • 人里
阿求「」スースー
シン「(稗田家は転生を繰り返してるせいで寿命が短い、か。・・・レイ、お前はあの運命で満足だったのか)」
シン「こうなったら、クリスマスは前借りだ! 新しい筆と座椅子と鞠と、ああもう、あるだけ持ってけ!」

  • 地獄
シン「・・・(よく寝てるな。今のうちに)」コソコソ
映姫「(ふふ、いつもの説教を聞かせたいところですが、今日は見逃してあげましょう)」
小町「映姫様! メリークリスマ・・・」バタンッ
シン「・・・」
映姫「・・・」
小町「しっつれいしました~」パタンッ

シン「・・・あ、小町にプレゼント渡しそびれた。いいや、一緒において置こう」
映姫「(小町、後で説教です)」

  • 妖怪の山
文  「あややや、これはこれはシンさん」
シン 「射命丸か。プレゼント配りはもういいのか」
文  「ええ、妖怪の山が受け持った分の配達は大方終わっていますし、朝までには神霊廟や命蓮寺のほうも片付くと思いますよ」
シン 「へぇ、意外とスムーズに進んでるんだな。そうだ、紫さんたちがどこにいるか知らないか」
文  「無縁塚のほうに集まっていると聞きましたが」
はたて「ちょっと、文。何サボって―――はぅ!!」ササッ
シン 「ん」
文  「え、はたて? どうしたんですか、いきなり私の後ろに隠れるなんて」
シン 「・・・えっと」
はたて「」ジー
文  「あの、シンさん。これは一体」
シン 「俺が聞きたいよ。はたてとは初対面からずっとこんな感じでさ。もしかして人見知りが激しいのか」
文  「私の知る限りでは、そんな様子はなかったと思いますが」
シン 「・・・そうだ! 今から帰りなんだろ。はい、二人にもクリスマスプレゼント」
文  「ありがとうございます。おお! 外の世界のペンじゃないですか! 使えるんですよねぇこれ」
シン 「はたてには、携帯カバーとストラップの箱詰め。好きなのを選んでくれればいいからさ」
はたて「あ・・・」
シン 「?」
はたて「・・・あり、がと///」びゅぅっ

シン「受け取ってすぐに逃げられた。・・・俺、嫌われてるのか?」
文 「純情ですねぇ」
シン「・・・は?」

  • 無縁塚
聖白蓮  「今年も無事に終わったようですね」
豊聡耳神子「ええ、いい経験を積ませていただきました。―――おや、あれは」
八雲紫  「デスティニー、幻想郷の最新鋭の御神体ですわ」
物部布都 「なんと! 最近の御神体は空を制するのか!」
寅丸星  「それだけではありませんよ。光の武器や見えない盾を持ち、人類と妖怪の守護神として活躍しているのです」フフン
物部布都 「それはすごい! 」
八雲藍  「(ビーム兵器やVPS装甲の事でしょうか)」
八雲紫  「(おそらくね。面白そうだから教えないでおきましょう)」

シン「やっぱり、もうみんな戻ってきてたんですね」
布都「ひ、人が! 御神体の中から人が!」
神子「焦りすぎですよ。十ある欲望を見れば彼が何者であるかなどすぐに・・・―――!」
紫 「(わからないわよねぇ。彼は存在自体が別の世界の法則そのものだもの)」ニヤニヤ
藍 「(よほど特殊でない限り、こちらの能力は一切届きはしない)」
シン「あ、パーティーで会いましたよね。シン・アスカです。よろしく」
神子「わ、私は、豊聡耳神子です!(ま、全く欲が見えない。神や古株妖怪でも見通せたのに)」ガクガク
布都「も、物部布都だ!(太子様がああまで怯えているとは。御神体を操る力といい、余程の御仁に違いない)」ブルブル
紫 「く、くく・・・」プルプル
シン「(震えてるように見えるけど、やっぱり薄着だと寒いのかな。そうだ)」

シン「少し遅いけどマフラーです。よかったら受け取ってください」
神子・布都「「 はは、ありがたきしあわせ!!! 」」
シン「そ、そこまでかしこまらなくても」
紫 「ぶはっ、は、腹が・・・」バンバン
聖 「どうしたんでしょう」
星 「さあ?」

幽々子「ただいま~。あらぁ、シンもプレゼントを配っていたのね」ギュッ
シン 「(胸が当たって!)ゆ、幽々子さんも配る側だったんですね」
幽々子「そうなのよぅ。ちょっと月までね」
妖夢 「幽々子様! 公衆の面前で男に抱きつくなんて恥ずかしい真似はよしてください!」
幽々子「あら、妬いてるの妖夢。大丈夫よ、貴女の分も残しておくから」
妖夢 「な! そういう問題じゃないんですってば。はーなーれーてーくーだーさーいー」グググッ
聖  「・・・」ピトッ
シン 「え、ひ、聖さん? 」
聖  「あ、すいません。少々寒かったもので」

紫  「あらあら、もてもてね」
藍  「とりあえず、配り忘れがないようなら解散にしますが」
幽々子「もうそんな時間なの。残念だわぁ」
妖夢 「ほら、帰りますよ。シンだって疲れているんですから」
シン 「また今度遊びに行きますから。妖夢も気遣ってくれてありがとな」
妖夢 「べ、別にそういうわけじゃ・・・」モジモジ
幽々子「ふふ、妖夢ったらお顔が真っ赤よ」
妖夢 「もう! からかわないでください。行きますよ幽々子様」

シン「さてと、俺も戻るか」
神子「シン殿。ほ、本日はありがとうございました。ご協力嬉しく思います」
布都「て、手を貸していただき、まことにありがたく思う」
シン「お礼を言われても困りますよ。したくてやったことなんですから。じゃあ、俺はこれで」

布都「損得を考えずにまっすぐ人の幸福のために生きる。我々もああなりたいものだ」
神子「ええ、本当に」
藍「(まだ誤解してるようですね)」
紫「(ああはなりたくないわねぇ)」

  • 守矢神社
シン 「ふぅ、ただいま帰りました」
神奈子「おかえり。どうだった?」
シン 「ばっちりプレゼントを配ってきました。これでみんなが喜んでくれるといいんですけどね」
諏訪子「そうかそうか。それはいいことをした。・・・って、この大バカァ! 何しに言ったのよあんたはぁ!」バキィ
神奈子「さとりは! 早苗のプレゼントは!」
シン 「ぐはっ! は、しまった! 早苗さん!」
神奈子「ああもう、夜が明けちゃう。このままじゃ間に合わない!」
諏訪子「く、こうなったら、絶対に的中するプレゼントにかけるしかない」
シン 「そんな物を用意してたんですか!」
諏訪子「力技だけどね。さ、シン、まずはこれを飲んで!」
シン 「は、はい。・・・ぷはっ。で、次はどうすればいいんで―――あれ?」ドサッ

神奈子「結果オーライかな。諏訪子」
諏訪子「そうだね。神奈子、そっち持って」

  • 早苗さんの部屋
早苗「・・・・・・ぅぅん(眩しい。もぅ朝なの・・・)」
早苗「(あれ、冬なのに今日はそんなに寒くない・・・、いつもなら湯たんぽも冷えてるのにどうして・・・)」
シン「」クークー
早苗「(え、シン、さん? ど、どどど、どうして私の布団にシンさんが!)」
シン「」クークー
早苗「(え、よ、夜這い、じゃないよね。夢、でもない。ほっぺ痛い)」

早苗「・・・あ、クリスマスプレゼントって・・・もしかして」

シン「(んん、何で俺眠って・・・)うわぁ! さ、早苗さん!」
早苗「・・・えへへ、おはようございます」
シン「え、早苗さんがなんでここに? いや、何で俺がここに!?」
早苗「さあ? なんででしょう」
シン「そうだ、サンタクロースは!」
早苗「大丈夫です。ちゃんとプレゼントは受け取りましたから」
シン「そ、そうですか。あれ、でも枕元には何も・・・」
早苗「いいんです(やっぱりサンタさんはいるんだなぁ。だって、私の本当に欲しいものが分かっちゃうんだから)」
シン「なら、よかった? ・・・・・・え、と。なんで俺達抱きしめあって?」
早苗「寒いからです。(暖かい。来年までに、直接頼めるようになってるといいな)」
シン「・・・?」
早苗「なんでもありませんよ。さ、もっと強く抱きしめてください。寒いですから」
シン「あ、うん(もつかな、俺の理性)」

後日、彼がサンタクロースであったことが一部の面々にばれて、
贈られた内容に不満のあった小悪魔が直接プレゼントを取り立てに行ったり、
“シンに精液を貰うの”とフランが笑顔で周囲に自慢したり、
天狗のミニスカサンタコスプレ写真集を見た早苗が人知れず対抗心を燃やしたり、
永遠亭がしゃれにならない規模のリアルファイトを始めたり、
ウエディングドレスを着た妹紅が嫁ぎに来たりと騒ぎが起こったのだが、それはまた別のお話である。

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最終更新:2012年01月10日 12:46
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