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病み憑き氏のなのは小ネタ-02

1

シン「なぁ、デス子…」
デス子「なんでしょうか、マスター」
シン「俺の知らないところで、勝ったほうにご褒美をやるってことになってるみたいなんだけど…」
デス子「そうなんですか?」
シン「どうやら、出所はお前らしいことをコロナに聞いたんだけど…」
ミウラ「あ、アスカさん、お久し…」
デス子「ひぃ!?」
シン「…久しぶり、ミウラ。そしてデス子…いい加減慣れろ。俺の後ろに隠れてないで、ちゃんとミウラの目を見て挨拶くらいは…」
デス子「こ、怖がっているわけではありません!警戒しているだけです!」
シン「…何を?」
デス子「だって、脚で抜剣ですよ!?きっと私の脚を切り落とすつもりにちがいありません!」
ミウラ「ははは…相変わらず、嫌われちゃってますね」
シン「…デス子」
デス子「わ、悪いのは私ではありません!あの凸と赤いやつです!」
シン「…ごめんな、ミウラ…こいつ、ちょっとトラウマが…」
ミウラ「いえ、いいんですよ、いつものことですし…にしても…攻めますね、アインハルトさん」
シン「ああ、ゴライアスが出てくる前に倒したいんだろうな…けど…」
デス子「…出てきましたね…削れたライフは半分ほどですか…あ、ゴライアスのパンチ、直撃…痛そうですね…」


やはり、一発のダメージが大きい…創成前に倒したかったけれど、こうなっては…
巨大な拳や脚をかわしつつ、タイミングをはかる…大振りな拳を回避し、腕をつたって巨人の肩までかけ上がる
「創成起動…」
視界に、小さな人影がうつる。
「…え?」
その小さな人影がゴーレムから飛び降りる…刹那、私の体が宙に投げ出された
「っ振り落とされた!?」
私が…鈍重なゴライアスに!?
体勢を立て直して着地する…ゴーレムが、視界にいない?いや…
「…あれって…」
いた…真上に、見覚えのある翼を広げた、黒い岩の巨人が…
翼から、魔力が溢れ出す…ゴーレムとは思えない…どころか、反応さえ間に合うかどうか、といったスピードで巨体がせまる。
「っ覇王…」
咄嗟に、迎撃の構えをとる…とてもじゃないが間に合わない…つき出す、不完全な断空拳…激突する、二つの拳
案の定、断空拳はあっさりと押しきられ、私の全身を、圧倒的な質量で押し潰される激痛が駆け巡る


1200…アインハルトさんに残されたライフだ。本当は、さっきの一撃できまるはずだった…私にはまだVLでも直進くらいしか満足に使えないから、反動でゴライアスが砕け散ってもいいように、最大加速でぶつけて…それでも、削り切れなかった。
案の定、ゴライアスは砕け、競技場には倒れているアインハルトさんを中心に巨大なクレーターが出来ている。ここでアインハルトさんが立ち上がらなければ、と思うと同時に、そんな簡単に倒れてくれる訳もない、とも思う。
ゆっくりと、アインハルトさんが立ち上がる…やっぱり。
第一ラウンドはあと少し…アインハルトさんは防御に回るつもりなのか、こちらの様子をじっと伺っている…
どうにか、このラウンドで決めたい…けれど、ゴーレムを創成するには時間がかかる…だから…
「…ネフィリムフィスト」
使って、しまおう…


[次回予告]
リオ「対峙する二人の少女!因縁の対決が幕を開ける!」
ヴィヴィオ「…リオ?」
リオ「腹黒コロナの策謀に、手も足もでないアインハルト!」
ヴィヴィオ「…腹黒?」
リオ「エネルギーも底をつき、戦意を喪失したアインハルトを執拗にいたぶるコロナ!」
ヴィヴィオ「エネルギーって…魔力のこと?」
リオ「その時!上空から赤きMSが飛来する!」
ヴィヴィオ「MS?」
リオ「次回、『起動戦士ガンダムアスティオン』~勝つために~」
ヴィヴィオ「リオ…どうしたの、いきなり」
リオ「いや、出番がほしいなって…」
ヴィヴィオ「そうなんだ…でも、意外と控えめなんだね、リオ…」


2

シン・アスカ…ヴィヴィオの父親みたいな人で、私と同じゴーレムマイスター。けれど、彼がゴーレムマイスターだと知ったのは、初めて会ってから大分たったあとだった。
シンさんはそれなりに有名だ。なのはさん達みたいに管理局の宣伝として、たまにTVとかにも映るし、雑誌にもインタビューが載ってたりする。だから、ヴィヴィオに紹介される前から彼のことは知っていたけど、ゴーレムマイスターだったなんて思いもしなかった。
なんせ、ゴーレムを使ってるシーンがない。扱っているのは大剣や大砲で、背中から赤い翼を広げてるような画像がほとんど…デスティニーを見たのも、この前の合宿が初めてだった。
けれど…彼がゴーレムマイスターだと知る前から、私は彼の事を尊敬…というか、憧れていた。
それは、管理局のエースの一人としてなのか…ヴィヴィオの父親としてなのか…あるいは、もっと単純に魔法を行使する者としてなのか…はっきりとは分からないけれど、それでも、確かに私は彼に憧れていた。
だから…彼が、私に付き合って、ゴライアスに翼をくれたのが嬉しかった…彼が、私に魔法を教えてくれたのが…本当に、嬉しかった…
勝ちたい…彼が教えてくれた魔法を使って、彼が見てくれているこの舞台で…私なんかより、ずっと先にいるこの人に勝ちたい…そうして、胸を張って皆と一緒に頑張るんだ…私は大丈夫、私だって、やれば出来るって…そう、確信したいんだ…
まだ…終わらない。第一ラウンドで、ライフは削り切れなかった…防御に回られたら、カウンターも出来ないから決定打を与えられなかった…第二ラウンドの幕が開く…ライフも回復し、痛みも取り除かれたアインハルトさんが、突っ込んでくる…第一ラウンドと同じだ。ゴーレムが完成する前に叩く…でも、大丈夫。ネフィリムフィストは作動してる…自動防御がはたらく…カウンターが…
「…え?」
当たらな、かった…アインハルトさんの蹴りが、私の脇腹目掛けて放たれる。

やはり、ネフィリムフィストとは自身の体の自動制御…けれど、コロナさん自身の身体には限界があるし、動作までのタイムラグもある。だから…
拳を振りかぶる…フェイント。自動制御が発動して放たれたカウンターが空を切る…隙だらけの体を蹴りつける。コロナさんの小さな体が吹き飛ばされる
こういうふうにフェイントを使ってタイミングをずらせばあっさり引っ掛かる。
今度は、コロナさんも距離を詰めない…その代わり、腕が巨大化した…ゴライアスの岩石の腕を自分の腕に接続している。
振りかぶられる、巨人の腕…タイミングもタイムラグも関係ない強大な一撃…けれど…

腕が、砕けた…巨人の腕を構成していた岩石がバラバラと崩壊し、それと接続されていた私の腕に激痛が走る。
これもダメ…もう一度、距離を詰める…アインハルトさんが、見覚えのない構えをとった。
繰り出した拳が、アインハルトさんの肘に弾かれる…攻めた方の私の拳が、痛みを訴えている
「っあぁ!」
何度も、何度も弾かれて…アインハルトさんの拳が、私の体を撃ち抜いていた…今度は、体ごと弾け飛ぶ。
競技場の壁に、激突…体が少しめり込んでいた
第二ラウンド開始時点では、私のライフのほうが圧倒的に多かったのに…もう、追い付かれている…身体中に激痛が走り、動くことを拒否していた…
でも…どんなに痛くても…どんなに差が大きくても…負けたくない…私は、勝ちたい…だから…

ゆらり、と小さな体が立ち上がる…知っている…私は、この技を…
外部からの、五体の完全操作…脳裏をよぎる、聖王女の笑み…なるほど、確かに彼女は凄いのだろう。こんな技を、習得しているなんて、この年にしてはかなりのものだ…でも、それは…その技は…
スッと、外部からの操作とは思えないほど自然に、コロナさんが構える…大丈夫、次の手は、恐らく…
鋭く、強い拳が、私のガードの上に刺さる…予想通りの直進…けれど、予想以上のスピードだった。事前に予測できていなければ…
「創成起動…」
創成…このタイミングで、何を!?
「VL…」
「…まさか…」
コロナさんの背から、翼が生える…ゴーレムの武装サイズの最適化…これは…
先程とは、比べものにならないスピードで、小さな拳が迫る

「コロナさん、あの短期間でよく…」
驚愕したように、デス子が呟く。けれど俺にとってはそんなことは二の次だった。
知っている、この戦い方を俺は知っているん…これは、俺の戦い方なんだ…向こうにいたころ、こっち来たばかりの頃…自分のことなんてどうでもいいと、ただ、勝つことだけを考えて戦っていたあの頃の…
「アインハルトさんも、よくあれを捌ききってますね…」
あの頃は、それが正しいんだと思い込んでいたものが…はたから見たら、こんなにも辛く、悲しいものだとは思わなかった…俺は、はやてさん達にこんなものを押し付けていたのか…

また…直進。なら、大丈夫。シンさんとの模擬戦のお陰か、大分このスピードにもなれてきたし、直進だけなら、タイミングも計りやすい。
「あああぁぁあああ!」
悲鳴のような雄叫びをあげて、コロナさんが突っ込んでくる。
地に足をつけず、此方に目掛けて直進してくる…それは…
「覇王流…」
大きな飛び道具と、変わらない
「旋衝波!!」
つき出された腕の、手首を掴む。ここまで勢いがついていると、飛んできた方向に投げ返すのは難しい。だから、勢いをなるべく殺さずに斜め後方に投げ飛ばす

ダメだった。とっておきの奥の手も通じない…
頭がクラクラする。五体を操作しているからといって、痛みが無いわけではない。
朦朧とする意識の隅で、オットーの声が聞こえる…ノーヴェ師匠と一緒に、私を鍛えてくれたセコンド…
ふと、観客席を見上げると、赤い瞳が私を見下ろしていた…私の憧れで、私に翼をくれた人…
なんで、オットーはあんなすがるような声で私を激励しているのだろう?
どうして、シンさんはあんなにも辛そうな目で私を見ているんだろう?
いや、分かってる…分かってるんだ…二人とも、こんな風に闘う私を見ているのが辛いんだ…二人とも、私にこんな風に闘ってほしくないんだ…
でも、仕方ない。こうでもしないと、ここまでしても、私はアインハルトさんに届かないんだから…
けれど…もし…
「…ネフィリムフィスト」
距離をつめる…外部操作ではない…だから、当然の様に体は痛みに引きづられて鈍くなる…
フェイント。やっぱり、あっさり引っ掛かり、アインハルトさんの拳が私の体に叩き込まれる。でも、これでいい …一瞬でも、アインハルトさんを縫いとめられれば…
「ロックバインド」
せりあがった岩石と、輝く鎖がアインハルトさんを拘束する。
「創主コロナと、魔導器ブランゼルの名の下に…」
もし、オットーの言うように、私が私のままで…
「蘇れ、巨神」
ゴーレムマイスターとして、強く闘えるなら…アインハルトさんに届くのなら…
「叩いて砕け…」
私は、ゴーレムマイスターとして闘いたい…
「ゴライアス!!」
さぁ、始めよう…ここからは、ゴーレムマイスターの闘いだ!
[次回予告]
シュテル(シグナムコス)「戦争に負け、祖国を奪われ…」
シュテル(ヴィータコス)「領土は蹂躙され、民は虐げられ…」
シュテル(シャマルコス)「ただ一つ残ったのは、たった一冊の本」
シュテル(リィンフォースコス)「殲滅の書、と呼ばれる魔導書を傍らに…」
シュテル(犬耳)「生き残った王女は、反逆を決意する」
シュテル「次回『コードシュテるん、反逆のディアーチェ』~初めての×××~」
レヴィ「ちょっと待って!?僕の出番は!?」
シュテル(リィン||サイズ)「…まぁ、副指令辺りで…」

3

素早く、鋭く踏み込んでくるアインハルトさんを、ゴーレムの腕を薙いで振り払う…再び、広がる距離…必要以上に踏み込んでこないのは、やっぱりVLを警戒してのことだろうか…直線にしか進めないうえ、スピード自体も、シンさん程は出せない私のVLでは、ある程度距離が離れていたら、簡単にかわされてしまうだろう…
ライフは互いに残りわずか…でも、アインハルトさんのほうが少し上…このまま戦況を動かせなかったら、負けるのは私だ…だったら、多少の無理はしてでも…
頭のなかで、一つの術式を構築する…こっそり、VLの練習中に試してみた魔法…でも、一度も成功したことはないし、術式の構成もうろ覚え…それでも…
「創成起動…VL」
創成される、小さめの赤い翼…発現するのは…ゴライアスの腕…
「これで、終わらせます」
翼から、魔力の光が溢れる…今までとは、比べ物にならない速度で、岩石の腕が射出される…けれど…
「覇王流…旋衝波!」
投げかえ、される…でも、そんなのは当たり前だ。直進しかしないことは、もうバレているんだから…だから、これも計算のうち…
「創成起動…VL!」
私の背中に、翼が生える…崩壊しかけたゴライアスの肩を蹴って、真っ正面からアインハルトさんに突っ込む
「覇王…断空拳!」
繰り出される、アインハルトさんの拳…それに、私の…ゴーレムの腕を、叩きつける…振り下ろす…鋼鉄の、拳を
「!?」
アインハルトさんの、驚いたような表情…無理もない…私の腕の先にあったのは…ゴライアスではなく、デスティニーの、腕だったのだから…
うろ覚えの術式で、不完全な創成しか出来なかった鋼鉄の腕…何もしてないのに、もう腕全体に亀裂が走った、ボロボロの腕…でも、その先には、ゴライアスにはない必殺の一撃がある。
手のひらが、輝く…集束される、魔力…シンさんの、零距離集束魔法…拳の槍、パルマフィオキーナ…
激突する、覇王の拳と魔神の拳…光が、視界をおおい…試合終了の、宣言が、私の鼓膜を震わせた

「終わりましたね、マスター」
「…ああ、コロナの奴、よくパルマフィオキーナなんて使えたな…あれ、半自動で集束魔法を撃てる腕って、VLよりもよっぽど難しいだろ?」
「若い世代の成長は、早いものなんですよ。」
「…俺だって、まだ若いよ」
「にしても…次、当たるのはジークさんですか…どちらも応援しなきゃいけない対戦が増えてきますね。」
「ま、これは試合だからな…どちらも応援できるってのは、いいことだよ。次はヴィヴィオとミウラだしな…そういえば、シャンテは…?」
「負けたみたいですよ」
「ってことは、ヴィクトーリアのほうが勝ち残ったのか…」
「マスター、ヴィクトーリアさんとは仲悪いですよね…何かあったんですか?」
「いきだおれてたジークを家にあげた時、一悶着あったんだよ…ほんと、愛されてるよな、うちの同居人は…」

4

走る、走る、走る…夜風の心地よさも、ライトアップされた街並みも、堪能する余裕がない…私の脚力をもってしても、追跡者との距離は一向に広がらない…むしろ、徐々に詰められている気さえする…
真っ直ぐ…ただ、真っ直ぐに…複雑に曲がっただけで簡単にまける相手ではないし、取り敢えずは、純粋な体力勝負に持ち込んで…
「今だ…やれ!」
「!?」
追跡者の、声…それを合図に、曲がり角から人影がとびだしてくる。
金の髪に、赤い瞳…変化の乏しい表情を持ち、灰色の服装をした一人の少女…普段は妖精みたいに小さな彼女が、いまは15、6歳の少女と変わらない大きさになっている。
その少女が、飛びかかってくる…
「…あ…」
ほとんど、条件反射のように、私の脚が弧を描いた…鋭くしなった脚が、少女の脇腹を撃ち抜き、少女は、短い悲鳴をあげて弾け飛ぶ…
「しまった!?ごめ…」
「つーかまえた」
肩に、手が触れる…振り向くと、そこには追跡者の赤い瞳が…
そこで、私の意識は一度途絶えた…

ジークリンデ「…スキャンダル…」
シン「…は?」
ジークリンデ「管理局のシン・アスカが、少女を拉致…拉致されたのは、一昨年のインターミドル優勝者…きっと、一面になるよ?」
シン「人聞きの悪い言い方するなよ…これは、拉致じゃなくて保護だ。」
ジークリンデ「拉致事件の犯人は、ほとんど皆そう主張するもんなんよ」
シン「まぁ、そうだろうけどさ…お、着いた」
ジークリンデ「…こんな時間に女の子を自宅に連れ込んで、いったい、何を…」
シン「だから、止めてくれよ、そういうの…分かってるだろ」
ジークリンデ「分かってるから、来たくなかったんよ…」
シン「そう言うなよ…おい、起きろデス子…」
デス子「zzzzzz」
シン「…だめだな、これは…仕方ない、もう寝かせとくか…」ガチャ
ジークリンデ「お邪魔しまぁす…」
シン「ああ、ちょっと、こいつ部屋に置いてくるから、リビングで待っといてくれ」

ジークリンデ「…で、今日は…いや、今日も、かな?」
シン「今日も、だな。ジーク…お前、この家で俺たちと一緒に過ごさないか?それなりに大きめの家だし、何人か増えても…」
ジークリンデ「前も…というか、何回も言っとるけど、そういう好意は…受け取れんよ?」
シン「好意云々の前に、倫理観の問題だろ、これ?普通は…少なくとも、俺はいきだおれるような生活してる子がいたら、助けたい、と思うもんなんだよ。」
ジークリンデ「でも、シンさんには関係ない…」
シン「いいや…実は、今回は関係あるんだ…」
ジークリンデ「…?」
シン「今年は俺の身内にも、インターミドルに参加するのがいるんだけど、順調に勝ち進めば、予選でジークとあたる」
ジークリンデ「…え?」
シン「かなり楽しみにしてるみたいだからさ…前回みたいなことにはなってほしくないんだよ…」
ジークリンデ「それ…私(ウチ)よりもその子等よりの理由…」
シン「ジークも、去年みたいな終わり方はイヤだろ?だから…少なくとも、インターミドルが終わるまでは…な?」
ジークリンデ「…まぁ、そういうことなら仕方ないん…かな?」
シン「よっし!じゃ、今から夕食の準備するから…おでん、好きだったよな?」
ジークリンデ「…うん」
シン「ああ、それから…明日、暇か?」
ジークリンデ「ん?まぁ、基本的にトレーニングだけ、かな?」
シン「だったら、ちょっと息抜きにデパートにでも行こうか。ジークの服も買わないといけないしな…」
ジークリンデ「…え…ええっ!?」
シン「うん、ちょっと明日が楽しみになってきた」

5

ジークリンデの、アスカ家居候日記

[1日目]
遂に言いくるめられて同居することになってしまった。長い間迷惑をかけるのも嫌だし、インターミドルが終わったら、さっさと出ていこう…ちょっと残念だけど、仕方ない。
晩御飯のおでん、おいしかった。この夕食ともいつか別れがくると思うと、なんだか寂しい

[2日目]
今日は、シンさんに連れられて服を買いにいった。なるべく地味な服がいい、というと、シンさんの中で、地味=黒=フェイトさん、という図式が成り立ったらしく、しきりに回線を繋いでいた…シンさんに選んでもらいたかったのに、結局、選んだのはほとんどフェイトさんだった。でも、シンさんが選んでくれたのが二着…なんか、勿体無くて着れない…
お昼はそのまま外で食べた。二人っきりでレストラン(デス子さんはメンテナスでいなかった。)というのは、少し気恥ずかしい…二人とも、それなりに有名だから、明日あたり、本当にスキャンダルになってたりして…

[3日目]
今日は、コロナって子に呼び出されたらしく、朝からシンさんもデス子さんもいなかった。お昼になっても帰ってこなかったから、インスタントのカレーを温めた。おいしいけど、シンさんの料理のほうがもっとおいしかった…駄目だ、未練を持つような思考は止めよう…本当に、出ていけなくなる。
明日も、シンさん達はコロナさんのところにいくらしい…ちょっと寂しい…本当に、たった2日でほだされてしまっている

[4日目]
今日は、お昼のかわりにお弁当が用意されていた。また、コロナさんに1日付き合うのだろう…なんか、モヤモヤする。
トレーニングついでに、モヤモヤを振り払おうとランニング…通りかかった公園で、お弁当をひらく…丁度、ヴィクターが通りかかった。現状を話すと、鬼のような形相になっていたけど…何かあったんだろうか?

[5日目]
買い出しに行ったはずのシンさん達が、遅くまで帰ってこなかった。なんでも、アインハルト、という例の覇王の子に稽古をつけていたらしい。また、モヤモヤ
夕飯はキムチ鍋だった。いや、キムチ鍋のはずだった。デス子さんの悪戯で、ほとんど闇鍋状態…あの人、見た目は無表情で、会話も淡々としてるけど、意外とお茶目だということが最近わかってきた。


[○日目]
インターミドルが終わった…なんでインターミドルが終わるまで、なんて言ってしまったんだろう?帰ったら、シンさんがどうするか、と聞いてきた…今更引き下がるのも駄目な気がして、明日出ていきます、と返答してしまった…
この日記を書くのも、このベッドで寝るのも今日が最後…秘めた想いが最後まで気付かれなかったのは、良かったのか、悪かったのか…

[○+1日目]
今日、荷物をまとめていたら、シンさんに何をしてるんだ?と聞かれた…出ていく準備、と答えると、何で出ていくのか尋ねられた…
何を言っているのか、とシンさんを見上げると、インターミドルはまだ来年あるんだから、終わってないだろ?と真顔で言われた…屁理屈をこんなに嬉しく感じる日がくるとは思ってもいなかった。
今日の夕食には、デザートでケーキが出てきた……おいしかった。また、来年もこのケーキを食べれるように頑張ろう

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最終更新:2012年07月03日 09:06
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