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IS学園・調理室
「し、失敗ですわ…」
「ん~でも上達したじゃない」
出来上がった料理はわかりやすく黒こげになっているのを目にし前にし、必死に溜まった涙を流すまいとするセシリアとアドバイザーとしての鈴。
当初はとても食べれる物じゃ無いものにもかかわらず見た目だけはいいため、
まんまと口に運びまず~~~い味を吟味することになっていた。
しかし今は明らかに失敗とわかるゆえに料理の腕は上達した……かもしれない。
「ま、最初はこんなものなんだから数を熟せばどうにでもなるわよ」
経験者だからこそ言える言葉だ。
実際に彼女はある目標の為に一生懸命に料理をしていた時期があったのだから。
「また変なの作ってシンに嫌なもの食べさせたくないでしょ?」
「そ、それはもちろん……」
数日前、是非料理を食べてほしいとシンに作ってきた料理。
前述したとおり見た目はまともだが
普通なら言葉を濁して曖昧なことを言うがシンは違った。
「不味い」
全員の時が凍ったのはハッキリと覚えている。
そして不味いと評価したしたはずの料理を再び口に運んだことも。
「いくらシンさんのことを想って作ったとはいえ、なにも全部食べきらなくても」
「それがあいつのなりの優しさよ。
不器用すぎて呆れるけど」
セシリアの料理を全て食べただけでも凄いのに、授業をすべて終え自室に戻るまで表情を歪めなかったのには敬意を払わねばならない。
(自室でかなり苦しんだらしいが)
「ですけど、正直に言ってくれてよかったですわ」
「ストレート過ぎるのはどうかと思うけどね。
まあ、将来のことを考えるとよかったじゃない」
「将来?」
「夫と子供にあんなの食べさせる気?」
「ななななな何をッ!?」
同じ男を好きになった情けでここにいるが、これくらいの攻撃は許してもらおう。
「ほらほら、さっさと次作るわよ」
「ままま待ってください鈴さん!」
セシリアがおいしい料理を作れるようになるのは意外に早い……
「料理のさしすせそ?簡単ですわ!酒、醤油、香辛料(スパイス)……」
「オーケー、基礎からやり直しなさい」
……かも?
最終更新:2012年12月07日 10:18