アットウィキロゴ

第四話「機動六課」

 最悪の予言に対抗するために作り上げた、うちらの組織。
 新人や実験体などを集め、ようやく形になった。
 不安ではあるけれど、それでも前に進まなければならない。
 最悪の予言を打ち砕くために、今最初の一歩を踏み出してゆく。

第四話「機動六課」

「このザクウォーリアは、テストタイプを元に量産化を視野に入れて製造された、正式採用タイプのバリアアーマーになります」
 手元の資料をめくりながら、シンは説明する。こういう仕事はレイの方が得意なのだが、彼は今もっと厄介な場所で仕事をしている。
目前にいる上層部の老人たちに解説するのは、必然的に自分の仕事になってしまった。
「基本的な能力については手元の資料を参照ください」
 内心緊張を覚えながらも、そつなく説明を行うシン。説明文書はレイと作ったものだし、これ以上何を言うべきかわからないぐらいに要点はまとめてある。
「ザクウォーリアのもっとも特徴的な点は、ウィザードという追加武装パックを装着することにより、状況に対応した魔道士を適切に配備できることです。
 装着者の適正はもちろんありますが、状況に対応する魔道士を選出するよりも早く、確実に戦力を補充し対応できる。機械式の優位はここにあります。
 Bクラスの陸戦、空戦、砲撃戦用魔道士の必要な場所にフレキシブルに対応することを可能にする。バリアアーマーは人員不足を解消する為の装備です」
 今までザクウォーリアの三面図だった画像が切り替わる。各ウィザードの紹介をするためだが、便宜上色が塗り分けられたザクに一瞬懐かしささえも覚えた。
 今のシンの服装は、ベージュ色のジャケットにズボンと革靴。レジアス中将から正式な辞令を受けてここにいる。
 もっとも、その中身に関してはまだ眉唾物ではあるのだが。

「レジアス中将から説明は受けとるし、そんなにかしこまらんでもええよ」
 装備解除したシン達は、まだ段ボールの残るオフィスの一角に案内された。
栗色のショートカットの女性は八神はやてと名乗り、怪訝そうな顔を浮かべるシン達に書類を手渡しながらにこにこと解説を始める。
「説明、とは何を指しているんです?」
「んー。二人の出身地とか、バリアアーマーのテストのこととかかな。ほかにも一通り聞いとるけど」
 感情を読ませないためといっても差し障りがなさそうな、笑顔を崩さないはやて。レイはそれ以上の追撃を諦め、資料に目線を向ける。
「さすがに、友達を狙った理由がデモンストレーションってのにはちょっと関心せえへんけど、あれは状況が状況やったし。
 こっちが先に仕掛けてるからお互い水に流すとして」
 さらりとした説明の端々にトゲが混じるのも仕方のないことなのだろう。その辺りは無視してシン達は先を促す。
「デモンストレーション?」
 しかし、そこになのはが食いついた。
「そや。バリアアーマーっちゅう新兵器を宣伝するためには、すでに実績を出してる魔道士を倒しました、ってすると印象がちゃうやろ?
 元々人員不足の魔道士を補填するための装備とはいえな」
「実力があれば、すぐに認められる。そのために必要なのは相手のネームバリューってことか」
 はやての説明にフェイトが頷き、空気が一瞬固まる。とにかく、とその場を取りなしたのは意外にもはやてだった。
「そういう理由だったら、もっと確実な方法がありますよって中将と交渉してな、交換条件付きで2人を機動六課に組み込むことにしたんよ。
 2人とも叩けば伸びるし、実績も重ねられる。それに、2人にもそんなに悪い話やないんやで?
 資料の中に関係書類あるから、めくってみ」
 何が楽しいんだろう、と思うばかりの笑顔を浮かべるはやて。進められるままに資料をめくると、そこには妙な物が付随されていた。
「移民、届?」
「そう。2人の身柄は時空管理局預かりとして、ミッドチルダの市民に登録しようってこと。
 2人とも、あっちにはもう戻れないんやろ?」
 はやては笑みを納め、真剣な表情を浮かべた。2人をまっすぐに見つめ、重い沈黙が場を支配する。
「……どこまで知ってるんです?」
「一通りは、レジアス中将から聞いとる。デスティニープランのこととか、戦争の結末とか」

 あの場の空気に飲まれたとはいえ、そこまで悪い話でもない。
そう思っていたシンの思考は、手を挙げたはやての質問で現実に引き戻された。
「あの二つ目のバリアアーマーは、ザクとどう違うん?」
「インパルスはよりフレキシブルな運用を行うために、わずかな時間でウィザードを取り替えることを可能にしています。
 その分取り回しが難しく、ザクにはこの方式が採用されませんでした」
「どうしてかな? 状況に対応するにはそっちの方が便利だと思うけど」
 説明中に予定調和のごとく飛んでくるなのはの質問。意外なことだが機械に関してなのはの知識は深く、配属が決まったと同時に質問責めに合いそうになったのは記憶に新しい。
まとめて解説すると言うことでその場を逃れ、今回の説明会が開かれている。
 ちなみに、レイはレジアス中将と共に陸軍で説明を行っており、機動六課内部での説明をシンが担当している。
「特性がいきなり切り替わるのに、操縦者が対応できないケースが相次いだんです。
 そこまでころころ変わる必要もないってことで、ザクは任務中にウィザードの変更を考えない設計になってます」
「じゃあ、シンがインパルスを使ったのはイレギュラーだったって事か。あっちの方がいろいろ便利そうなのに」
 ペン先を顎に当て、フェイトが小首を傾げる。他の面々から質問が出ないことを確認してから、シンはこの場を締めくくる言葉を発した。
「機動六課に配備されるのは、新型のザクとインパルスという事になっています。運用面でいえば、インパルスの利便性はデータが欲しいとのことで」
 切り替えまで含めてインパルスを使えるのはシンのみであり、運用も彼の配属先で行おうとすんなり決定した。
また、前回の運用結果を受けて、ある程度強化したザクも試験的にこちらに持ち込みになっている。
 破格の条件にも見えるが、実際の運用データがない以上最善を尽くさなければならないのは当然の流れで、
魔道士達との共同戦線が張れるかがかかっている以上当然の帰結とも言える。
「そういえばシン。向こうから伝言を預かってるんよ。
 『美人揃いの職場で羽目外しすぎるなよ』やて。愉快な人やったなぁ」
 場を締めくくるはやての言葉に、がっくりと肩を落とすシン。
(この場で言う事じゃないでしょうに、あの人は……)
 今度会ったときに覚えてろ、とシンは心に堅く誓った。

「それで、他の人員はどうなってるのかね?」
「選出は完了しているそうだ。訓練が完了し次第実任務にも出ることになるらしい。
隊長陣はリミッターがかけられているし、しばらくは大きな任務はないだろうな」
 機動六課のガレージにて、シンとレイは会話しながらバリアアーマーの調整を行っていた。
インパルスはなのはとの激戦で機器を総入れ替えしているし、レイのザクは新型である。自分達も完熟訓練が必要な有様であった。
(まあ、関連機体を扱った経験があるだけましと言うところか)
「俺たちの立場は?」
「隊長直下の遊撃戦力扱いらしい。
 魔道士でない以上通常の戦力には見なされない、ある意味ワイルドカード扱いのようだな」
「ジョーカー扱いも困るってのにな。何でもできる訳じゃないぞこっちは」
 作業の手を止め、天を仰ぐシン。仕方のない扱いとは言え、少々荷が勝ち過ぎなのではないかと思う。
「状況に応じて変化対応する点では一緒だろう。
 ともかく、しばらくは大きな任務もなさそうだし、今のうちに新しい機体に慣れないとな」
 調整の完了したメンテナンスハッチを閉めながら述懐するレイ。
形はザクと同型とは言え中身は別物の機体整備にしては鮮やかな手際である。
「あ、いたいた。2人とも、ちょっとええかな?」
 ガレージに似つかわしくない、華やいだ声。振り返った2人の目に、小走りでやってくるはやての姿が飛び込んできた。
「どうしました、八神隊長。完熟訓練がまだですので機体データの提出はできませんが」
 次のメンテナンスをする為の作業の手を止め切り出すレイに、はやては両手をあわせて拝む姿勢を作った。
「飛び込みで悪いんやけど、一件2人に動いて欲しい依頼が飛び込んできてるんよ。
 こっちからもフォローはするし、受けてもらえへんかな?」
「……こっちはまだ完熟訓練もすませてないんですが」
「そこを何とか! こっちもいきなりで対応できる人間がおらんのよ。
 なのはちゃん達は新人の訓練やし、シグナム達は別件で動いとるし……」
「それでも、受けなければまずい要請がきた、と」
 拝み倒しの体勢に入るはやてに、ため息を一つついて続きを促すレイ。嘆きたいのはこっちも同じなのだが、それでは話が進まないと割り切ることにしたようだ。
「時空管理局本部に、うちらが関わっていくことになる遺物、通称「レリック」の調査報告を運ぶって事なんやけど、
 詳細なデータなんかも入ってるから護衛を出せって上からお達しがあってな」
「ついでに、バリアアーマーの戦闘力も確認したい、と」
 はやてに対するレイの口舌のは射場は鋭い。うっと一瞬詰まったところに、少々考えるようにしてから一度頷いた。
「出さなければまずいんでしょうし、そこについては問題ありません。
 ただし、運用の都合上どうしても飲んで欲しい条件が一つあるんですが」

第四話『機動六課』(後編)

『これから警備開始の時間に入る。準備いいか?』
『こちらは問題なし、だ。ロングアーチとのレーダー同期を開始する』
『了解』
 短い通信の後、シンはインパルスの足下を何とはなしに確認した。両脚部はきっちりロックされ、列車の上部に固定されている。
 この列車の中に何らかの形で保持されているデータの運搬警備。それが今回の任務だ。
「セット、ブラストシルエット」
『Roger!』
 足周りを確認してから、シンはインパルスのシルエットを呼び出した。背部に大型の砲が装着され、装甲が緑を中心とした砲撃戦用に入れ替わる。
 移動手段が列車だと聞いてからシン達が立てたプランは実に単純なもので、上部にシンが砲撃戦用のブラストインパルスで待機して砲台となり、足らないレーダー距離をレイが列車内部で情報を得ながら補うという砲撃防御スタイルであった。
『ロングアーチとのレーダー同期開始。敵、距離3500まで接近』
『了解。1500まで接近の後、砲打撃戦を開始する』
 予想通りの情報がもたらされ、シンは背部の大砲ケルベロスのチャージを開始した。最大射程の照射モードでなぎ払う構えである。
『ケルベロスの最大射程は2000……。配置に変化なし、ポイントゼロまでは何とか持たせろ』
 レイの言葉が遠くに聞こえる。じっとレーダーを見つめていたシンだったが、一つ深呼吸の後ケルベロスを砲撃状態に構える。距離はまだ、射程の外。レーダーが変化をとらえたのは、シンの指がトリガーを引く直前だった。
『……後方部隊の一角が速度を上げて接近。電撃作戦(ブリッツ)だ! 距離1800!』
『仕掛ける! プラン変更はまだなしだ!』
 叫びに近い声色のレイに答えるように、ケルベロスが砲声を轟かせる。爆散の様子は見えないが、いくつか光点が消滅していることから効いてはいるのだろう。
 ここからは、時間との戦いになる。タッチダウンはどちらが先か。足下に電車のレール音を聞きながら、シンはめまぐるしい装備変更に忙殺されていった。


 一方、シンの奮戦を眺めているどことなく暢気な一団があった。訓練時にありがちな、緊張と弛緩が入り交じった空気が周囲を支配している。
「光点に反応あり。フェイス01、02共に戦闘態勢に入りました」
「こちらに仕掛けてくる様子はありません。全機列車を狙っている模様です」
 観測手の報告を聞きながら、指揮官席に座るはやてはこめかみのあたりを指で押さえた。
(大丈夫とは言ってたけど、ホントとは……。シグナム残しても大丈夫だったかな)
 今回の任務に必要とのことで、ロングアーチの訓練飛行を今日に前倒ししたものの、眼下に大挙する傀儡兵が一体もこちらを狙ってこないというのも無視されているようで不気味に感じる。
 万が一こちらを狙ってくるかとスタンバイさせているシグナムも、暇を持て余すことになりそうではあった。
「主はやて。彼らの応援には行かないでよろしいのですか?」
「うん。どうしようもなくなったら連絡するって言うてたし、まだ予測の範疇なんやろな。だからまだ待機。そのかわり、通信入ったらすぐ応援に行ったって」
 シグナムの質問に緊張感を残しながらも柔らかく答えつつ、はやてはレーダーの光点ほうに注意を戻した。彼らから連絡がなくても、まずいと感じたらすぐに応援を出せるように。
 備えは大切なのだ。どんな時も。
(けど、この距離と情報にこの数……。多すぎる気がするけど)
 個人的な感想ではなく、指揮官としての勘。
 情報が欲しいのは分かるが、それにしては戦力の投下に思い切りがよすぎる。まるで、いらなくなったものを投げ売っているかのような……。
 はやては思考に浸りつつ、シグナムの投下タイミングだけは間違えないようにしようと決めた。


 列車はまだ順調に走っている。もっとも、投入されている戦力からすれば奇跡のような状態ではあったが。
「まだまだあっ!」
 何体目になるか分からない、上から取り付こうとした傀儡兵を両手持ちにしたジャベリンで貫く。
その間にも背中のファイアビーは唸りを上げて空中の敵を牽制し、両肩に装備されたレールカノンは後方の敵を貫いている。
 チャージが完了すればケルベロスをなぎ払うように発射しているが、そんな程度ではこの数をどうにもできない。シルエットの全火力をフル回転させてようやく、冗談のような均衡を保っているのだった。
『ポイントまで後2分! レイ、さすがに限界だ!』
 半ばやけになりながらバルカンで傀儡兵を振り落とすシンの通信に、レイが窓から身を乗り出した。敵影で空も見えない状況を察し、窓から身を踊らせつつ叫ぶ。
「了解した。プランBに移行しよう。直衛に入る。ブレイズ・ザクファントム」
『Roger!』
 窓から飛び出すレイの姿が、白い装甲に覆われる。巨大なブースターと両肩のシールドが目立つ、新型のザク。手にしたマシンガンで牽制射を入れながらバーニアを使い、空へと舞い上がる。
「後三分防ぎきった後、敵戦力に突撃をかける。もう少しの辛抱だ」
 オープン回線で声をかけつつ、牽制に徹するレイ。背部のファイアビーを一度だけフル発射し、近寄る敵影を押し止める。
 無駄のない攻撃を心がける様はシンとは正反対に見えるが、元から敵機の量が多すぎるせいもあり火力不足にすら感じられた。
「ジェネレーターの方が限界だ! フォースシルエットで防備に移る!」
 最後の一斉射を打ち切った後、異様な煙を吐き始めたブラストシルエットに見切りをつけ、シンが叫ぶ。脚部のロックを解除し、一気に跳躍しながら空中でシルエットを排除する。
「チェンジシルエット! フォースインパルス!」
『Roger!』
 緑色だった装甲が、青に染まる。背部に大型ブースターが装着され、今まで砲撃を行っていたケルベロスが虚空に消える。
 右手に握られたライフルを連射しつつ空に飛び出すと、どうにか損傷を免れていた列車がややスピードを落としながら駅に向かっていくのを見送ることができた。
「後はこちらに引き寄せておくだけ、か。どれくらいだ?」
「三分で交代場所に到着する。人員交代を含めて五分というところだろうな」
「……無茶なデータをありがとう、っと」
 軽い言い合いをしながらも、傀儡兵を打ち落とす手は止めない。作戦そのものは物量というどうしようもない大技を前に破綻しかかっているが、自分の仕事をやりきるという意味では下がるわけにはいかない。歯噛みしながら傀儡兵を引き受けるシンたちを脅威に感じたのか、後方に行くのを止めた兵たちがシン達に狙いを定めた直後。
 数匹の兵士達が、まとめて横にズレた。自分達のさらに後ろから誰かが仕掛けてきているのを認識するよりも早く、連結された銀の刃が傀儡兵達を砕き散らしてゆく。
「一体、これは……?」
「援軍の到着らしい。しびれを切らしたってところだろうな、この暴れようは」
 シンとレイが肩をすくめつつも応戦する中、七割方傀儡兵を切り捨てた騎士が二人の前に躍り出る。
「ライトニング2、シグナムだ。これから残敵の掃討戦に移る。援護しろ」
『……了解』
 深紅の髪を揺らしながら告げるのは、明確な指示。あまりといればあんまりな戦力差にそろってため息をついた後、響くような声で了解の意を告げるシンとレイであった。


 情報を乗せた列車の方は無事に目的地に到着し、残った傀儡兵達は任務の成功を見て取るや飛び出していったシグナムの奮戦で片がつきかけている。
 その様子を眺めながら、はやてはふう、と息を吐き出し思考に入った。
(あの二人は強い……。いや、強すぎる)
 まず最初に考えたのは、シンとレイの戦い方。自分達に足りないものをしっかりと理解し、役割を果たすために必要なものを求めることができる自己の客観視は自分達にさえない資質だ。
 だが、それだけに戦闘方法が異質になってしまっているように思える。一般的な魔道士とは異なる運用が必要だろう。戦闘力は今訓練中の四人とほとんど同じだろうが、まだ延び白のある彼らとは成長の仕方も、方法も違う。
 任務を任せることはできるが合同任務は難しく、しばらくは単独での運用しかない。
(そもそも、あの二人に訓練も必要なわけやし。そうなるとこっちも手が足らないから……)
 そこまで考えて、はやての顔に笑みが浮かんだ。
「そうや。今組めてる訳なんだから」
 はやてはそう結論付けると、書類に何事か書き始めた。

 任務翌日、シンとレイは揃ってガレージにて作業をしていた。
 目的はバリアアーマーのメンテナンスである。まだまだ調整が難しい兵器のため、シンたちは自分で調整を行っているのだ。
「ブラストはしばらく使用不能。ソードもまだエクスカリバーの方がうまく行ってない、と……」
「ザクファントムも無理はさせられないな。ファイアビーを使いすぎた」
 お互いに自分の相棒の状態を確認する。細かいところはともかく、大雑把に相手の状態がわかっていないとコンビネーションも組めないのだ。
「任務は果たせたが、しばらくは調整が必要だな。交換部品も頼まないと……」
「そもそも任務をやること自体が無茶だったんじゃないか? あの数相手に」
「だからと言って諦めるよりは良いだろう。愚痴る前に手を動かせ」
 投げやりな口調のシンをいさめるレイ。お互いに手は一定の動作を続けており、段々と雑談めいた内容になってゆく。
「だが、任務自体は成功した。よくやったな二人とも」
 そんな二人の言葉を引き継いだのは、凛とした声だった。慌ててバリアアーマーから顔を出すと、そこには赤毛の女性が静かに立っている。
「今後の予定が確定した。これからは私が専任で、おまえ達の訓練に当たる」
 言いながら騎士甲冑を見につけるシグナム。既にレヴァンティンを持ち、戦闘準備は万端であった。
「あまり教えるというのには慣れていないのでな、実戦形式でこれから訓練を行う。すぐに準備しろ」
 顔を見合わせる伸達の前で、シグナムは静かに、そして確かな声で宣言するのであった。

 機動六課がにわかにざわめきだすのは、こうして六人の訓練が開始されたことによるものである。

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
最終更新:2014年02月02日 14:08
ツールボックス

下から選んでください:

新しいページを作成する
ヘルプ / FAQ もご覧ください。