ガンダムSEED DH氏の小ネタ-9

1

シン「そういえば1つ聞いてみたかったんだけど、ディエチから見てこの世界ってどんなんなんだ?」
ディエチ「どんなんなんってどういうこと?」
シン「ん~~・・・・なんていうかぁ、文明とか文化とか?」
ディエチ「そうだねえ、私もよくは学んでないんだけど、『ロストテクノロジー』っていうのかな? そればっかりに溢れている感じ」
シン「ロストテクノロジー? 何が失われたんだ?」
ディエチ「たとえばねえ・・・・ガイアガンダムのビームライフルとかの『光学兵器』とかだね」
シン「へえ、そっちの世界にもあったんだ・・・・。」
ディエチ「飽くまで過去形の“あった”だよ。大昔、大きな戦争で世界が無茶苦茶になった。それを機に光学兵器は禁止になったんだ」
シン「で、その代わりに魔術だっけか? それが発達したっけわけか・・・・。んー・・・・」
ディエチ「どうしたの? 考え込んじゃって」
シン「いや。それって手っ取り早い『兵器の管理』だって思ってな・・・・。
   そして、昔、Dプランっていう『人間の管理』を完全にしようとした計画があったのを思い出した。」
ディエチ「『人間の管理』?」
シン「遺伝子で人の職業を決めるんだ。」
ディエチ「!?」
シン「理不尽か? でも当時はそんな理不尽で、理不尽に殺されていく命を守れると思った人がいたんだよ・・・・。
   夢だの可能性だの言えるのは、『生きていればこそ』だ。――MSや武力を持っている最低野郎どもには理解できない心境だけどな
   『管理』に成功したあっちの世界、『管理』に失敗したこっちの世界、どちらが正しいか・・・・。
   いや、どちらも紛争があって死人が出ている以上、どちらも『悪い』のかな?」
ディエチ「・・・・・・・・わかんないよ」
シン「たまには哲学的なことを考えるのもいいだろ?」
ディエチ「・・・・頭が痛い。
     というよりシンさん、エッチで間の抜けてたのがシンさんのキャラじゃなかたっけ?」
シン「それだけが俺じゃないよ。俺の趣味は読書だ。」
ディエチ「意外、それは『読書』ッ!」
シン「運命をただ受け入れるのは思考停止者のすることだ。
   なら逆に運命に逆らうことの第一歩は思考することだ。
   自由に思考できることは『管理者』のいないこの世界だからこその権利だ。だから考えてみなよ」
ディエチ「ならシンさん、私も言わせてもらうよ。
     『思考』と『妄想』は違う――ハーレムなんてものは存在しない。
     というわけでこの姉妹ハーレムもののエロゲーは捨てます! 彼女だけではなくそのお姉ちゃんや妹にも手を出すなんて言語道断だよ!」
シン「落ち着くんだディエチ! 2次元と3次元は別腹だ!!
   それにそれ高かったんだ! まだ14人コンプリートしてないんだ!! 日焼けムッチリは捨てられないんだ・・・・ッ!!」
ディエチ「・・・・・・・・・本編のシリアスはどこに迷子しているんだろう?」


2

シン「俺はディエチに悩殺されてるからな!」ドヤッ
ディエチ「もう、何言ってんの!」///

ライゴ「姉ちゃん、このココア、甘々(あまあま)だ!」
ミランダ「糖が浸食していくッ!?」
食堂にいたジャンク屋一同「「「この料理に蜂蜜をブチまけたのは誰だッッ!!」」」


3

ミランダ「ねえシン、こっち見て!」
シン「ッッ!!?」
ミランダ「ふっふー、可愛いでしょう~。僕の口紅を塗ってみたんだ」
ttp://dl1.getuploader.com/g/8%7Cjyonan/250/DSC_0038.JPGディエチ「う、うーん・・・・やっぱ似合って、ない・・よね・・・・?」
シン「あ・・・ッ、いやぁ、そのぉ・・・」
ミランダ「正直に言いなよ、正直に!」
シン「こ、言葉にできないくらい・・・・、綺麗だ。」
ディエチ「そう・・・・・・・・嬉しい」
ミランダ「良かったね、初めてのお化粧でそう言ってもらえて。」
ディエチ「・・・・うんッ。ありがと・・・お姉ちゃん」
ミランダ「その表情とその言葉が欲しかったんだ・・・・ッ!!」
シン「おい鼻血鼻血。せっかくの残念が美人だぜ」
ディエチ「シンさん、言葉が逆だって」
ミランダ「さて、次はシンだね!」
シン「はァアッ!??」
ミランダ「大丈夫、ウイッグも手に入れてあるし、絶対に似合うから!」
シン「兵法三六計、逃げるが勝ち・・・・!!?」ガシッ
ディエチ「ごめんね、私も見てみたいんだ」
ミランダ「アハハハッ! 弟妹(ていまい)萌え~~~!!!」
シン「や~め~ろ~~~」


ライゴ「あ、兄貴も姉ちゃんの餌食にッ!」ガクガクブルブル

4

シン「夏だ!」
ライゴ「山田くん!」
シン「円楽さんの座布団持って行って!」
ミランダ「ここにブラック団はいない!」
ディエチ「きれいな川・・・」
シン「気に入ったか? わざわざ・・・・ここどこだっけ?」
ライゴ「グンマだよ、グンマ。」
シン「そうそう。グンマまで来たかいがあったぜ。たまには家族サービスしないとさ」
ミランダ「でもなんで海でなくて山なの?」
シン「それは君らに変な虫が・・・ゴフンッ。去年は海だったから今年は山にしたんだよ」
ディエチ「あと、この大量のお肉や野菜はどうしたの?」
ミランダ「焼きそばに、お米まであるし。全部この辺でとれたものばかりだね」
ライゴ「この周辺の人たちにもらった。」
シン「あ、バカ!」
ディエチ「もらった? シンさん(指名手配犯)が?」
シン「・・・・そのかわり今夜、夏祭りがあるから演奏するだけだよ」
ミランダ「もう1つ聞きたいんだけど。なんで2人ともバスタオルだけなの? 下、はいてないし」
シン「なんで分かるんだよ。あと、今から着替えるんだ」
シンは音叉のようなものをそこいらの樹でキィィィンと打ち鳴らし、ライゴは妙な形の小さな笛をピュゥゥゥと吹く。
するとシンは烈火に包まれ、ライゴは烈風に包まれた。
ライゴ「タアア!!」
シン「ハアッ!!」
そして2人は右手でそれぞれの体を包んでいたものを切り裂いた。
ライゴ「じゃじゃああん♪」
シン「ふっふっふ・・・カッコイ――」
ミランダ「いきなり炎と熱風を巻き散らかすなんて危ないでしょ!! 
シン・ライゴ「「イデっ」」
ミランダ「しかもその衣装、褌じゃないか! 皮でできた褌なんて初めて見たよ!!」
ディエチ「シンさんの褌・・・・」ピツ(REC)
シン「いやあ・・・・このへんの町のお偉いさんから今日夏祭りがあるからこの恰好で演奏してくれって言われて・・・・。
なあ?」
ライゴ「うん。兄貴が太鼓で、俺がトランペット、で・・・・」
エド「よおシン!」
エドワードに雷が落ちた。
エド「フンッ!!」
そして雷を切り裂いた。その姿は・・・・。
エド「ちゃんと練習してきたか!」
シン・ライゴ「エドさんがギター」
ミランダ「・・・・」
エド「どした?」
ミランダ「もうわけがが分からないよ!!」
ディエチ「もう、つっこむことに疲れた・・・・」
ライゴ「でも、この衣装を着るために3Gで逆立ちはきつかったよねえ」
シン「ああ、禅もやったしな! 
   心を鬼にすること、心の鬼に負けないこと・・・・深かったぜ」
ディエチ「ねえシンさん、それ魔法じゃないの?」
シン「違う。体と心を鍛えたらできた」
エドワード「さ。とっと食って練習、練習! 時間がないぞ!! あと野菜は鮮度が命!!」
シン・ライゴ「うい~ッス!!」
ミランダ「・・・・疲れる」
ディエチ「私はもう慣れた」


演奏終了後
ライゴ「兄貴。俺、あんなにでっかい蟹初めて見たよ!」
シン「そんなの俺もだよ。しかもその上で演奏なんてな」
ライゴ「でも、演奏中に乱入してきた変なカップルを撥(ばち)でブッ飛ばしたのはやばかったんじゃない・・・かな?」
シン「しょ、しょうがないだろ! 演奏の途中で熱くなってたんだから!」
ディエチ「ぶっちゃけ鬼みたいに怖かったよ・・・・」
シン「で、でも、村長さんも気にすることはないって言ってくれてたし大丈夫大丈夫!!」
ミランダ「ははは・・・・もう嫌。でも・・もう終わったんだよね」
エドワード「お疲れさん!」
シン・ライゴ「お疲れさんでっす!」
エドワード「みんな大満足してたぜ。あとアオモリ・・・・つったけな、今度はそっちで3人で太鼓をしてくれってさ。」
ライゴ「よォォオし! 次は太鼓祭りだ!」
シン「目指せ全国制覇!」
ミランダ「もう・・・化物はいやあああああ!!!」


ディエチ「ねえシンさん・・・・」
シン「ん?」
ディエチ「人、増えたね…去年は2人っきりだったのに」
シン「・・・・嫌か?」
ディエチ「ううん。楽しい。来年もみんなでどこか行けるといいね・・・・」
シン「もっと増えて、もっと騒がしくなってるだろうぜ」
ディエチ「そう、なってくれるといいね」
シン「なるさ!」

5

「ヒロシマ公演も上手くいったね兄貴!」
「ん。・・ああ」
「しかし、8月のヒロシマの日差しは強かったね」
「・・・・ああ」
「? どうしたんだよ、元気ないなあ。
 演奏中の元気はどこにいったんだよ?」
「・・・・ゴメン。俺ちょっと、行きたいところがあるんだ」
「どこに?」
「・・・・原爆ドーム跡地、だ。」
「俺も一緒に行くよ。」


「黙祷。」
「うん・・・。」
「・・・・やめ」
「・・・・なあ兄貴、なんでここにきたんだ?
 兄貴は・・その・・・・戦争をたまには忘れたっていいと思うんだ。」
「・・・・。
 俺さ、原子爆発を目の前で見たことがあるんだ・・・・フリーダムを撃墜した時に。」
「ッ!?」
「機体はPS装甲で大丈夫だったよ。ちゃんと処理もした。
 ただ・・・・ただな。今でもあの爆発を思い出すとビビるよ。あとで放射能の影響を知ってさらに恐かった。
 そして、初めて核爆弾が落とされたときのことを思うと、あの爆発の中に人が何万人もいたと思うと・・・・、俺は・・・・。」
ここで眠っている人たちには絶対に許してもらえないんだろうな。
「今のオーヴは、戦争で勝って、色んな権利を手に入れて、MSを闇でばらまいて、インフィニットジャスティスなんていう核で動く兵器まで手に入れている。
 かつて平和をうたった国をもとにできた国は戦争の甘い汁を吸っている。
 オーヴはニホンの民(血)は受け継いでも、心は受け継がなかった・・・・ッ。」
「・・・・ああ。」
心を受け継がなかった・・・・。そのせいで俺たちの血のつながった家族は死んだ。
「じゃあ、兄貴は長生きしなきゃね。」
「え?」
「核爆発の怖さを間近で知っているのは兄貴だけなんだろ? プラントではほとんどの犠牲者が死んじゃったし。
 だったら兄貴は長生きしてそのことを伝え続けなきゃいけない義務があると思うんだ。
 そしたら兄貴の言葉が平和を作っていく意志のもとになるかもしれないじゃないか。」
「・・・・そうか。そうだな。」
ああ。
蝉の鳴き声が大きく聞こえる。
誰も核爆発の一端を担った俺を許してはくれないでしょう。
あなた達とどこかで血の縁があるかもしれないのに戦争をしている俺を許されないでしょう。
でも、ライの言った義務を背負うことは許してはもらえないでしょうか・・・?
「さあ兄貴、帰ろう。」
「あ、帰りにお好み焼き食べるか。」
「うん。」
「あ、やっぱりディエチやミランダもよぼう。みんなで食おう」
「うんッ!!」

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
最終更新:2014年02月02日 14:04
ツールボックス

下から選んでください:

新しいページを作成する
ヘルプ / FAQ もご覧ください。