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新年を迎えたシン・アスカ率いるパラオ泊地第三基地所属艦隊は毎年恒例の鎮守府内神社への初詣を行っている。
例年は戦艦組および空母組、重巡洋艦組の代表と、シン、レイ、ヴィーノ、大淀、明石のみで行っていた。
だが、特に今年は海外の艦娘達も増えたという事もあり、異文化交流の意味も含めて今年は海外艦全員にも参加して貰う事となった。
シン「それにしても、そっちの寮にはサラトガとアクイラとテストが居なかったけどどこに言ったんだあいつら?」
そういいながら、自分の隣を歩く赤城と飛龍へと目をやる。
ちなみに何故この二人が代表かというと、鳳翔及び正規空母組は間宮達と共に餅つき大会の準備、龍譲は夜通し飲んでいた軽空母組&重巡洋艦組の後始末と言った具合で動けるのがこの二人だけだったと言う事もある。
赤城「お二人とも、なにやら明け方前にアイオワさんとどこかに行かれたみたいです。」
飛龍「さしずめ、初日の出見に行った後に戦艦寮で飲んでるんじゃないですか?数少ない連合組ですし。」
シン「ああ、なるほど。」
二人の言葉にシンも納得と言った風な様子を見せると
飛龍「と・こ・ろ・でぇ~、提督、年越しの晩はどうでしたかぁ?」
突如いやらしいにやけ顔を浮かべながら飛龍がシンへと聞いてくる。
シン「な、なんのことだよ!?」
赤城「またまた提督ったら、気付いてないとでもお思いで?昨日の晩、鎮守府内の提督の自宅に金剛さんと比叡さんが入っていって、二人が一晩出てこなかったのは調べが付いてるんですよ?」
飛龍に続き赤城も同様の笑みを浮かべて聞いてくるが
シン「も、黙秘権を行使する・・・!」
脂汗を浮かべたシンは二人を置き去りにして、戦艦寮へと駆け出した。
なお、サラトガ達今年着任の大型海外艦達はアイオワの自室にてコタツにて全員轟沈しているのをビスマルク、グラーフ、リットリオ、ローマによるサルベージ作業の真っ最中であった。
なお、後の青葉の今年最初の新聞により年越しの夜シンの自宅には金剛、比叡の他にも五航戦の二人も居た事が発覚しており、新年早々シンは鎮守府内を逃走し続けるハメになった。
ちなみに年越しの夜シンの自宅で何をしていたかについては、シン及び、該当する4人も未だに黙秘権を行使し続けている。
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シンの執務室
レイ「シンはかつて母艦を守るために空母を含めた6隻の戦艦を対艦刀で
落とすという大戦果を上げたことがあってな。あの時のシンには驚かされたものだ(しみじみ)」
雷 「へぇ!提督ってそんなに凄かったの!?」
レイ「ああ、あの時の暴れっぷりは凄まじいものだったあんな長い得物を振るっての大立ち回りだったからな」
電 「提督凄いのです!!」
響 「今はそんな雰囲気はまったく感じられないのに」
シン「今はあの時と違って前線での戦う兵士じゃなくて皆に指示を出す指揮官だからな」
暁 「でも本音は?」
シン「みんなの代わりに俺が前線で戦いたい」
レイ「お前なら大丈夫だと思うが他の連中に心配とか色々な迷惑かけるから控えてくれ」
シン「流石にわかってるよ」
暁 「そう思うんだったらもう少し」
響 「ラッキースケベにも」
雷 「気をつけてよ!」
電 「なのです!!」
レイ「確かにその通りだな。この前は榛名と霧島いっぺんに押し倒していたしその前は比叡の胸にパルマか増していたしな。」
シン「うぐ・・・」
レイ「シン、艦娘は皆美人ぞろいだと思うが、溜まっているからといって手を出すなよ。(シンの肩に手を置きつつ)」
駆逐艦s「て・い・と・く・---!!」
シン「ちょ!?レイ、何言ってんだ!?後、暁たちも落ちつけ!?」
ギャーギャーワーワー
執務室前
??「こ、これは由々しき事態ネー・・・(顔真っ赤)」
シンの私室
シン「ふー・・・さっぱりした~」(風呂上りにつき上半身は軽装)
コンコン
シン「ん?誰だこんな時間に?」
金剛「お、お邪魔しマース・・・」
シン「金剛?どうしたんだこんな時間に?」
金剛(wow!て、提督こんな薄着でもしやお風呂上りなのデスカ!?)
金剛「少しお話がしたくて来ましたネー」
シン「そっか、紅茶は出してやれないけど、立ち話もなんだし入っていいぞ」
金剛「お邪魔しマース。」
金剛&シン談笑中
金剛「と、ところで提督」
シン「ん?なんだ?」
金剛「その、先日小耳に挟んだのデース・・・榛名達を押したって聞いたのですがそれは本当デスカ?」
シン「ブハ!?」
金剛「提督お行儀悪いデース」
シン「ああ、すまない・・・じゃなくて誰からその話を・・・」
金剛「流石にそれはシークレットネー」
金剛(さっきの提督たちの話を立ち聞きしてただなんて言えないネー)
シン「うう・・・とにかくごめんな金剛。」
金剛「え?」
シン「そのお前の妹たちに・・・」
金剛「・・・!い、いや大丈夫ネー。皆、提督がそんな事わざとする人だとは思っていないデース!!」
金剛「で、でもそれでも提督が心配だったら・・・その・・・」
シン「え、金・・・剛?」
金剛「マイシスターは私が守るネー。だから代わりに私が提督のお相手をしても・・・」(布団をちらちら見ている)
シン「うぇあ!?い、いや待て、金剛落ち着け!?俺は別にそういう事をお前たちに求めてるわけじゃ!!」
金剛「わ、私だって勇気を出して言ってるんですから・・・そこは察して欲しいネー・・・」
シンに近づく金剛
そして二人の距離は近づき・・・
鎮守府の夜は更けていくのであった・・・
最終更新:2017年02月11日 21:24