1
レイ「戦時には勇猛さが必要だが、冷静さも必要だ」
シン「ああ、そりゃあそうだな。命のやり取りしてんだもんな」
レイ「チームとしては俺が冷静さ、シンが荒々しさを担当しているかと感じているが…」
シン「ああ、そうだな。確かにレイの冷静さは見習いたいよ」
レイ「だが、今後に戦いが激化して行く事を考えるとお互いの足りない部分を補う事より
足りない部分を自分で補完していく事も重要だと考える」
シン「あれか、その分出来ることが増えて応用が広がるって事か」
レイ「あと効率化だな、それでだ。取りあえず冷静さの訓練として一つ課題をやってもらいたいのだが」
シン「俺にか?かまわないけど」
レイ「ではまず、ここにアスランが入れたアイスティーとオーブの首長が入れたアイスティーがある。
お前はどっちのアイスティーを選ぶ?ちなみにシチュエーションとして密室かつシングルベッドが
置かれたワンルーム、お互いの服装は水着姿とする」
シン「げ、何なんだよそのシチュエーション」
レイ「さぁ、どっちを選ぶ?」
シン「一体何が冷静さの判定になるんだか…
とりあえずアスランのはっと………なんか嫌な予感がするな、最近見る目が怪しいし。
としたらあのお姫様のか…、なんかやっぱり入ってそうだな(劇物的な意味で)。
レイ「ふむ、成程。その視点での考え方ではもっと別の視点で考えた方が良いな」
シン「ん?どういうことだよ」
レイ「シン、お前はこのシチュエーションとアイスティーという単語から何か変な想像をしていないか?」
シン「な、それはどういう意味だよ」
レイ「アスランに関してはまぁ、警戒した方がいいだろうがな。だがオーブの姫相手だと、まずこの状況からして不味い
だろうな」
シン「え?あ、あぁ、うん。そうだろうな」
レイ「年頃若い男女が水着姿でかつ密室のベッドルーム、それがザフトの一兵士とオーブの首長ときたら。
何かあったらじゃすまないだろうな」
シン「まずねぇよ!」
レイ「ふっ、それはお前ならそうだろうが。しかしながら彼女は女の武器がある。適度に部屋を荒らして水着を乱れさせば
言い訳は不可能になるだろうな」
シン「だっ…だったらどうすれば…」
レイ「シン、まず状況がおかしいのだからそこから疑ってかかれば良かったんだ。
お前は少し真っ直ぐすぎる」
シン「うう、これ冷静さじゃなくて思考力の問題だと思うんだが」
レイ「まぁ、冷静になって考えろってところだな。さて、じゃあ一息ついて………
ちょうど天気がいいんだがな、甲板にいって…焼いてかない?」
2
マユ「お兄ちゃんってさー………、下手すると他の女子よりも綺麗だよね」
シン「な、何言ってんだよ」
マユ「だってさー、色白いし細いし。ちょっと髪長くしてみたら…」
アスカ父「な、な、なにをいってるかな?マユちゃん」
アスカ母「そ、そうよ。シンだってこれから男の子っぽくなるんだからね、ね?」
シン「ちょっと、母さんそれじゃ今は男っぽくないって事かよー」
マユ「(何、この両親の慌てっぷりは)」
シン「はー、それなら落ち着いたら運動系の部活やってみっかなー」
アスカ父「それならやっぱ野球かな」
アスカ母「それなら柔道とかどう?シシュンキノオトコノコがクンズホズレヅ…」
その夜
マユ「(ふぁ~)」←夜中にトイレで起きてきた
アスカ父「はぁ…そろそろシンには伝えておくべきかもしれないな」
アスカ母「そうねぇ、でもこっちにきてからまだ少ししか経ってないが」
マユ「(え、なに?)」
アスカ父「そうだな、戦火もそろそろこっちに伸びてくるんじゃないかってのもあるしな」
アスカ母「でもずっと隠してるわけにも、ねぇ」
アスカ父「ああ」
アスカ母「デザインに失敗して孤児になったあの子を見つけて引き取って、そしたら数年後には
できるはずのなかったマユも授かって…。あの子がいなかったら今の幸せはないわ」
アスカ父「あの子は…シンは俺の子だ。お前と俺の子だよ」
アスカ母「そうよ、そうですよ」
マユ「えっ、お兄ちゃんが…孤児………。じゃ、それって…」
マユの心の中
えええええぃぃしゃぁぁぁぁおらぁぁぁぁぁぁぁ
って事は何、実は血がつながっていません!?義理の兄妹ですかぁぁぁ!?
やっべぇわ、これまじやっべぇわ。パネェ、まじパネェっすよ。
ケッコンカッコガチできんじゃん、『お兄ちゃん、これで正真正銘本当の家族だね(はぁと)』
ってか、ふひひ捗るわー、めっちゃ捗るわー。これぞまさに!
マユ「我が世の春が来たーーーーー」←自室に戻った
シン「うるせぇ!なんつー寝言だ!」
最終更新:2017年02月11日 22:14