1
シン「(艦むす…、思えば女子はいなくもなかったけど基本男所帯の軍生活も彼女達の
おかげで華やかにはなっているな。…もし彼女達が男ならどうなっているんだろうな)
霧島「ちぃぃ、へたこいちまったぜぇ」
派遣した艦隊が帰港した、しかし戦況は芳しくなく撃沈した者はいなかったが旗艦である
霧島が駆逐艦を守って大破、他の僚艦も皆が良くて中破という手痛い被害を被っていた。
霧島「へへ、すまんなぁ提督さんよ。眼鏡が無かったら沈んでたぜ」
シン「く、そんな事はいいから早く入渠だ!雷、電!」
雷「応さ!」
電「ささ、早く運ぶんじゃあ!」
甲子園球児を思わせる丸刈りの筋骨逞しい少年二人が、自分の倍はあろうかという戦艦を運んで行った。
金剛「SHIIT!!」
2
シン「ホッポちゃん人気だなー」
瑞鳳「まぁ、幼女ですしねー。私たちも実際攻撃するのが辛くて」
シン「ああ、鳳翔さんとか天龍とかも辛いって言ってたな、
長門なんかは平常心を保ってたの装って握りこぶしから血をにじませてた
もんな」
瑞鳳「せめてもっと倒しやすい風貌なら良いんですけどね…」
シン「倒しやすい…」
北方「………ケ」
扶桑「え?何?」
北方「………ヘイケ、女を知れば理想と現実の違いを知ることができる。ソープへいけ」
扶桑「イヤー」
シン「こんな感じか」
瑞鳳「それホッポちゃんじゃない、キタカタや」
シン「きっと部隊の方も揉みに揉んでくる攻め方をしてくるから手強いぞ」
自分の弟の傷ついた様を見て、ティーカップを握りしめて割った鎮主府のアンチェインこと
金剛が怒りの声を出す。
天龍「おいおい、どうだってんだよ」
プロレスラーもかくやというガタイでタンクトップ姿の天龍が騒がしい様子を見にきた。
愛宕「ぶるぅぅぅぅわぁぁぁぁぁっ!!提督ぅっ!このままじゃ終われんよなぁ」
足柄「騒がしいなぁ、なんかあったか」
愛宕「霧島の艦隊がやられちまったんだ」
足柄「あっ、そいつはぁ…穏やかじゃあねぇなぁ(ビキビキっ!)」
強面ながらの威圧的な野太い声を発する愛宕にどこぞの空手家もかくやというまさしく『餓狼』
という姿の足柄が目を見開き、怒りのオーラを発した。
赤城「クククっ、きたぜ。ヌルリとな」
58「こいつは、御礼参りにいかんとなぁ」
ゆらりと、この一同の中では唯一細見ながらも形容のし難い雰囲気を放つ赤城。
そして、その体つきは絶対フェザー級ではないプロボクサー然としたビキニパンツ
の海人、58は既に臨戦態勢を整えてきた。
天龍「提督の兄貴よぉ、このまま黙って…とはいかねぇよなぁ」
ポケットにしまっていたであろうバンダナを頭に巻き付けて天龍が拳をポキポキと音を
立てさせながら、提督を囃し立てる。出撃準備は既に整っていた。
シン「(なんてな)」フフッ
金剛「あ、提督ー?何か楽しい事でもあったんでスか?」
シン「いや、お前たちがお前たちで良かったな、って思ってさ」
金剛「ん?哲学的なアンサーね?」
3
赤城「ハムハフハフッ」
金剛「日本の秋は美味しい物ばかりデース、まさか栗とご飯が合うとは!」
榛名「料理も美味しいので余計に食べちゃいますよね、体重計が怖いです」
シン「本当だな」
ハッハッハッハッハ
鳳翔「提督も電ちゃんも好き嫌いしないで下さいね」
シン・電「ナスは嫌゛い゛な゛の゛です!!」
4
愛宕「パンパカパーン」(CV:若本)
シン「お、愛宕。ようやく終わったか」
愛宕「私の分はようやく終わりましたよ、提督の方はどうですか?」(CV:若本)
シン「ん、なんとか終わりそうだな…。お、これは…珍しいな不知火が…」
不知火「不知火に何か落ち度でも?」(CV:榊原良子)
シン「あ、ちょうど良いところに。ほら、ここ誤字がってお前なんだか眠そうだな」
愛宕「もう11時ですからね」
不知火「な、直さないと」
シン「あー良いよ。ほら、それよりさっさと自室戻って寝ろ、な」
不知火「しかし」
シン「うつらうつらしてるんだから闇(眠り)の世界に帰れ、な」
暁「うートイレトイレ(ビクビク)」(金メッキver)
シン「あの夜中でも目立つキンピカは暁か…、不知火ついでに暁についってってやれ」
愛宕「じゃあ、私も自室に戻りますので」
シン「ん、お疲れさん」
そして、仕事を終えたシンも自室へと戻る。
自室の部屋を開けると2匹のゆっくりと小さいり陸奥たかが「あらあら~」っと
出迎えてくれる。
シン「ただいま」
ソファーに座り、今日を振り返ってみる。
今日の出撃は大敗だった、撃沈こそなかったものの出撃メンバーのほとんどが
大破か中破という有様だった。運も味方せず攻撃も当たらない為敵の数も減らせなかった。
それこそ邪眼の力を解放した比叡の黒龍破や響の音撃がなければ撃沈していた
者もいただろう。
シン「はぁ、もっと安定して戦闘できればなぁ」
せめて、刺し身包丁無明逆流れを放てる伊良子さんでも加えられたら。
移動中での休憩も楽になるし
シン「それにしても…」
ゆっくり「ゆ?」
シンは膝に乗ってきたゆっくりを撫でながらこう思った。
俺のところの鎮守府なんか違うよな、と。
最終更新:2017年02月17日 23:20