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真「おーい、まるゆー、仕事だぞお。」
まるゆ「はーい」
真「『まるゆ海運』もだんだん軌道にのってきたな」
まるゆ「まあ、唯一の海運ですから。これも妖精さんたちが新しい港と村をつくってくれたおかげです。ところでどんな品をどこへ運べばいいんですか?」
真「“俺”を海底鎮守府の百万計(ひゃくまんけ)提督のところに連れて行ってくれ」
まるゆ「そういえば思ったんですけど・・・・」
真「ん。何だ?」
まるゆ「真さんって零さんがいないとき、なんか大人な感じです。」
真「ああ・・俺38(歳)だしな。立派なおっさんだ」
まるゆ「えええ、そうなんですか!? 見た目は小さくてかわいいのに」
真「正確には享年が38なんだよ。まあ、零といるときはついあの頃、レイと一緒にいた頃の自分を思い出す・・・・いや、戻れるんだ。」
まるゆ「あ、えっと・・・ご――」
真「謝るな。あと気にするな。みんなにある、一度目の終わりさ」
まるゆ「あの・・お邪魔します。」
真「失礼します、百万計提督、呼ばれて参りました。」
百万計提督(CV.加藤精三)「よくやったぞ、まるゆ。よくきたな真。」
音波(CV.政宗一成)「茶ヲ淹レタゾ、マルユ」
百万計提督「気が利くな音波(おとなみ)。まるゆ、あちらのほうで我が家のようにくつろいでいておれ。ワシは真と大事な話があるのでな。」
音波「コッチダ」
まるゆ「はあーい」
真「さて、お話を聞かせ願いましょう」
百万計提督「うむ。つい先日、音波とその部下が深海側の駆逐艦製造工場らしきものを発見した。」
真「・・・・ほう。さすが情報参謀ですね。」
百万計提督「これ以上の地上への侵攻を許すわけにはいかん。我々は奴らに総攻撃をかける。そちらの鎮守府は日常いつもどおり、海上で暴れていればいい。」
真「さらに付け加えれば少しだけ進撃してキツツキのようにあぶりだせれば上等・・・・というところですか」
百万計提督「そうだ。貴様を呼んだのは他ではない。話ができるのは貴様と義流ぐらいのものだからな」
真「うちの提督ならばもうすでに破談してますね。」
百万計提督「あいつは短気過ぎて話ができん」
真「ただ付け加えるならば総攻撃には零も誘いましょう。零と音波が組めば電子戦で最高の情報参謀になります。」
百万計提督「そして貴様と組んだワシが筆頭となって奴らを蹴散らすわけか。フハハハ、なかなか考えるではないか! やはり貴様は余が率いるに相応しい戦士だ!」
真「ただし奴らの残骸はこちらで回収させていただきます。工場施設に関してはに関しては手をつけるつもりはありません。」
百万計提督「報酬の選択も賢いな。」
真「いえいえ。・・・・ところで、一人足りないような気がするんですけど」
百万計提督「そいつならまた裏切りを企てて、今、島流しよ」
真「・・・・またですか。寛容ですねえ」
最終更新:2017年02月17日 23:06