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擬人化自由子in機動六課

何もすることがなく、6課の建物内を散策するシン
「今日も平和だなー、まぁ平和なことってのは良いことだけど・・・ん?」
少し遠めに何かを発見するシン
「なんだ・・・・って女の子!?」
シンが発見したのは、気絶した少女だった
「大変だ!すぐにシャマルさんの所へ連れて行かないと!」
シンは少女を抱え、医務室へと走った

医務室に人影が3つ浮かぶ
シンと、シャマル、そしてシンがつれてきた少女のものだ
「シャマルさん、大丈夫ですか?その子。」
神妙な面持ちで診察を続けるシャマルに、思わずシンは程度を尋ねてしまう
「・・・うん、何かショックを受けて気を失ってるけど、目立った外傷もないし、大丈夫、少ししたら目も覚ますと思うわ。」
「そうですか・・・」
ホッっと息を吐くシン
「フフ、シン君は優しいんですね。」
「優しい・・・ですか?」
「えぇ、だって普通、見ず知らずの人をそこまで心配することって、難しいと思うんですよ。でもシン君はそれが当然のように振舞ってる、そん
 な人が優しくないはずないでしょう?」
「・・・自分には良く分かりません。」
シンはベットに眠っている少女へと目を向ける。シンはこの少女を見たとき、絶対に助けなければいけないという気持ちに駆られた
何故そんな気持ちに駆られたのか自分にも理解できない。 (それにこの子・・・どこかで見たような気がするんだよな・・・)
頭の中で自分の出会った人々を思い出してみるが、該当する面影を持つ人は出てこなかった
「ん・・・・」
少女がかすかに身じろいだ
「おい!大丈夫か!?」
シンはベットに近づき声を掛ける。 その声に反応するかのように、ゆっくりと目を見開く少女
「・・・目を覚ましたみたいだな・・・良かった・・・」
少女が目覚めたことに、心から安堵するシン。 (けど、何でこんなに安心してるんだ、俺は・・・?)
シンはそんな自分の心境に戸惑ってしまう
「はいはい、シン君が優しいのは分かりましたから、とりあえず私に診断させくださいね?」
そういってシンを少し強引に後ろに下がらすシャマル
「おはよう、体の調子はどう?どこか痛い所とかはない?」
シャマルは目を覚ました少女に穏やかに語りかける
「あの・・・ここは・・・」
頭が冴えてきたのか、ゆっくりと体を起こす少女
「ここは時空管理局機動6課の医務室、貴方は何かのショックで気絶していたのを、彼が見つけてここに連れて来てくれたのよ。」
少女の目が、シャマルからシンに向けられる
視線を感じ取ったのか、何か考えるように俯いていたシンも少女へと顔を向ける

「あ・・・・」
シンの顔を見た少女の目が驚愕に見開かれる
シンもそれを感じ取ったが、何故少女がそのような反応をするのか分からず、困惑してしまう
「あ・・・あ・・・」
少女の目がますます開かれ、更には体まで震えだす
「だ、大丈夫?どこか痛む?」
シャマルが少女を落ち着かせようと声を掛けるも、少女には届かない
そして
「い・・・・いやぁぁぁぁぁぁぁぁあぁぁあ!!」
少女が叫ぶと同時にそれは起こった
少女の手に一丁の銃、両腰に二丁の銃口、背中に十枚の機械的な翼が、光を伴って現れた
そして10の翼のうちの2翼から銃口が展開、手と両腰のものを合わせて5つの銃口が、一斉にシンへと向けられる
「んなぁ・・・!!」
シンが驚く暇もなく
「あぁぁぁぁあぁぁぁぁあぁぁぁぁ!!」
5つの光の奔流が、医務室を包み込んだ

「いったい何事や!!」
突然6課全体を襲った爆音に、いち早く部隊長であるはやてが現場へと駆けつけた
「こ、これは・・・・」
そこで彼女が見たものは
「ヒック・・・エグゥ・・・・・」
崩壊した医務室とベッド(らしきもの)の上で泣く少女、そして目を回して床に倒れているシャマルと、黒焦げになったシンだった
「ちょ!シン!!いったい何があったんや!!」
「は、はやて隊長・・・」
「シン!しっかりしいや!傷は浅いで!」
「俺の墓には・・・こう刻んでください・・・『魔王の砲撃は虹色ビームすら凌ぐ・・・』と・・・」
そういってシンの意識は闇に墜ちていった
「シン!シン!しっかしするんや!衛生兵!エーセーヘーーーーーー!」

医療スタッフが駆けつけるまで、はやての叫びは続いていたという・・・


「さて、何が有ったか説明してもらおか。」
ところ変わってここははやての執務室
はやては自分の執務机に座り、その両脇に部隊長であるなのはとフェイトがおり、はやての正面には当事者であるシン、シャマル、少女が並んで立たされている。 ちなみに、シンの体がところどころ焦げているのはご愛嬌だ
「あの、それがですね・・・」
シャマルがことの経緯を語りだす。 シンが気絶した少女を連れて医務室に来たこと、少女が目を覚まし、シンを見るなりおびえ始めたこと
そして機械的な翼を展開し、いきなりシンを攻撃したこと、その攻撃により医務室が崩壊したこと
「なるほど・・・それであんなことになってたんやな・・・」
また始末書が増える・・・はやてはそんなことを考えながら大きなため息をついた
「それで・・・君はなんでそんなことをしたのかな?」

背中に影を落としているはやてに変わり、フェイトが少女へ尋ねる
「あ・・・えっと・・・その・・・こ、怖かったから・・・」
しどろもどろしつつ少女は答える
「こ、怖かったから・・・か・・・」
フェイトは苦笑しつつ、さりげなくシンに目を向ける、確かに初対面の相手に受けのいい顔ではないが、それでもいきなり攻撃するほどだろうか? それに男の子としてはかなり整った顔立ちだし、その顔にたまにドキッっとさせられることも・・・
(な・・・なにを考えてるんだ、私は・・・)
顔を真っ赤にして頭をブンブンと振るフェイト
「ん~、でも顔が怖いってだけで攻撃ってのはさすがにやり過ぎだと思うんだけど・・・」
フェイトと同じことを考えていたのか、なのはが少女に問うた
「あ、あの、顔が怖いとかじゃなくてですね・・・」
「そこら辺は俺が説明します。」
少女の言葉を制し、今まで黙っていたシンが口を開けた
「その子の名前は、ZGMFX10A-フリーダム、俺が、元の世界で墜としたMSです。」

そうして、シンは自分とフリーダムの関係を話し始めた
フリーダムは自分の軍とは敵対関係であったこと、フリーダムを脅威としそれを排除する作戦が自分の軍で行われたこと
そして、その作戦において自分とフリーダムが1対1で戦い、自分が勝利したこと
「その子が俺を怖がったのは、その時の戦闘のせいだと思います、少し・・・えげつない戦法で勝ったから・・・」
人間にしてみれば、腕や頭が潰れようが新しくなって襲ってくるのである。 これ以上に恐ろしい経験もないだろう
「どう?シンの言ったことであってるかな?」
フェイトの質問に無言で何度も頷くフリーダム
その目には涙が溜まっていた、当時の話を聞いたことで恐怖が蘇ってきたのだろう
「さて、その子の素性が分かったとこで、その子の処遇やけど・・・」
場の空気を変えるように、はやてがしゃべりだす
「流石に医務室をあんな風にされといて、すいませんでしたで済ますほど、私も甘くない。」
厳粛な言葉に、息を呑むフリーダムとシン
「そこでや、フリーダムには無期限の6課への奉仕、これでチャラにしようとおもうんやけど、どやろ?」
はやては傍らにたつ隊長二人に尋ねる

「うん、いいんじゃないかな?」
「私もそれで賛成だよ、はやてちゃん。」
微笑みながらはやての言葉に、二人は賛同した
一人、ホッと心を落ち着けるシン
無期限の奉仕と聞くと奴隷のような扱いに聞こえるが、逆に考えれば、6課で働く限り、その保護化に置いておける
それはこの世界にきたばかりのフリーダムには大いに助かることだろう。 それに、6課のメンバーが彼女を奴隷扱いするとも思えない
シンは声には出さず、はやて達に感謝した。 (だけど、何で俺はこんなに安心してるんだ・・・?)
はやて達には話さなかったが、フリーダムはマユやステラ達の仇でもある機体である
それなのにそれに対して怒りが湧いてこない、どころか彼女が助かると知って安心している自分がいる
シンは自分で自分の思考が解らなくなっていた
「あ、そうそう、シンは医務室再建の手伝いお願いな?」
思考に没頭していたシンに、不意にはやてから不穏な言葉が掛けられる

「へ?何で俺が?」
「だって、話を聞く限り、医務室があんなんなってしまったのは、半分はシンのせいやろ?ならシンにも何か罰がないと不公平やないか。」
確かに医務室の崩壊には自分も間接的に関わっている
「でもだからって・・・」
「あ、業者さんの方にはもう言伝あるから、撤回は出来んで、がんばってな~」
「んな!あ、あんたって人はーーーーーーー!!」

その日から数日の間、瓦礫を撤去したり資材を運んだりするフリーダムの姿が、ちょっとした6課の名物になったとかならなかったとか





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最終更新:2008年08月01日 19:43
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