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雪風の使魔 正月予告編?02

これは とある少年の正月の間におきたことの記録である。

一月一日 

シンはもはや定例と言わんばかりにアンリエッタに呼び出され寝室に通されそこで待機するようにと命令されていた。

シン「ふゎぁ… まったく、アンの奴、折角の休みに一体何なんだよ…」
呼び出されたシンは大あくびをしながら仮にも一国の女王相手に悪態をついていたが、それを咎める人物は周囲にはいなかった。

ちなみにシンが大あくびした理由は徹夜でシルフィードと「お話」をする事になって初日の出を眺める事になったからというものだ。
何故シンがそこまで付き合ったのかと言えば、シルフィードがシンが寝ようとするたびに「人間形態」に変身していたからだった。
シルフィードの変身魔法は服までは生み出せない、よって変身する=真っ裸の擬人化シルフィードと御対面という事になるのだ。
其れだけならまだ嬉しい御褒美かもしれないが、シンには其れがもたらす災厄=女性陣のオシオキタイムを非常に恐れている。
その為変身魔法を解いて貰うことを条件に話の続きを行うという状況が続いて大晦日は過ぎていったのだ…
閑話休題

そんなこんなで半ば舟をこいでいたシンだったが、アンリエッタが部屋に入ってくると同時にその眠気はすべて吹き飛ぶことになった。
アン姫「シン、新年、明けましておめでとうございます」
そう言いながら三つ指を突いて礼をする和服のアンリエッタの姿に思わず見惚れていたシンだったが。
シン「あ…、あけましておめでとうございます」
真っ赤になった顔を隠すかのようにシンもアンリエッタに新年の挨拶を返すのであった。
そんなシンの様子を見て妖艶に微笑んでいたアンリエッタだったが、メイド達が食事を運んでくると指示を出していく。
シン「之って… 御節料理?何で此処に…?」
アン姫「サイトからの情報を元にマルトーさんに頑張っていただきました、流石に本物とは異なるでしょうけれど…
    シンの故郷もサイトの故郷に近い風習があると聞きましたので、少しは故郷の味を味わえると思いますよ」
アンリエッタの気遣いに感動し、御礼を述べるとシンは『ハシ』を手に取り一つ一つ、噛み締めるように料理を味わっていく。
確かに細部は違うものの、父と母と、妹との四人で一緒に食べた『御節』の味に似ているその風味に、思わずシンは涙をこぼしていた。
アン姫「シン… もしかして、御口に会いませんでしたか?」
シン「そうじゃ、そうじゃないよ、ただ、思い出して……」
必死に涙をぬぐいながらそう答えるシンを見て、アンリエッタはハンカチをそっと手渡すと自分もゆっくりと御節を食べ始めるのであった……

シン「ふぅ… 御馳走様でした」
アン姫「御馳走様でした」
二人が御節を堪能し終えると同時にメイド達が再び現れ、食器を片付けていくと同時にとある道具を持ってくる。
毛筆と墨が入った硯、そして文鎮と紙という四点セットの其れは、シンの世界では廃れて居る文化だが、名前は残っている書道道具であった。
アン姫「なんでもサイトの世界では一年の抱負や望み等を書き記すそうで、その時にこういう道具を使うそうなんです」
シン「書道か… オーブの小学校以来だな……」

その後、シンがアン姫にマンツーマンで指導する形で無事書き初めを開始することができ、それぞれ自分の国の文字で書くことになった。
ちなみにシンの書いたものは日本語での「平穏」、アンリエッタが書いたものはハルケギニア語で「大願成就」だったのは蛇足である。
そして書き初めが終わったあと、シンが書いた文字をアンリエッタがほしがったのでプレゼントしたというのはもっと蛇足なのだが。
後で其れを知った女性陣にシンがブリザードを食らうことになったのはある意味当然といえる帰結であった。

アン姫「新年の挨拶にオセチにカキゾメ… シン、もう一つ『オショウガツ』の行事でしたいことがあるのですが、手伝ってもらえますか?」
シン「オセチとかの御礼もあるし別にいいけど…… アンは何をしたいんだ?」
シンのその返事に満面の笑みを浮かべたアンリエッタはいきなり和服を脱ごうとし始め、其れを察したシンが必死に其れを止める。
シン「な、なななな… 何を考えているんだ、あんたってひとはー!!」
アン姫「シン、手伝ってくれると言ったのは貴方ではないですか、私がもう一つしたい行事である『ヒメハジメ』を手伝ってくれると言ったのは…」
アンリエッタのその言葉にシンは完全にフリーズを起こしたのだが、幸い手はがっちりアンの手を掴んでおり脱衣行動は阻止できていた。
そして時間にして30秒ほどがたっただろうか、シンはぎこちない笑みを浮かべながらアンリエッタに向かって言葉をつむぐ。
シン「わかった、でもさ、俺も一つだけしたいことがあるんだ、其れをしたらアンの手伝いをする、それでいいかな?」
アン姫「…わかりました、それでシンがしたい行事とは『コママワシ』ですか? それとも『タコアゲ』ですか?」
シン「いや、俺がやりたいのは福笑いって言う御正月の遊びで、こうやって目隠しをして……」
シンの言葉にサイトの報告書から得た情報にその言葉があったことを思い出し、特に疑うことなくシンの行動を受け入れるアンリエッタ。
そしてシンはそんなアンリエッタに近くにあった布で目隠しをすると、さらに違う布で両手両足も縛り上げ汗をぬぐうそぶりをする。
布を探していたときに見つけた鞭らしき物の存在を必死に頭から追い出すと、シンは深く深呼吸をしながら忍び足でドアの方へと歩いていき。
シンの言葉を信じて「福笑いとはこういう物なのですね…」といっているアンリエッタに一度だけ謝ると、部屋から出る、そして…

シン「サイト、あんたって人はーーーーーーーーーーーー!!」
城中に響き渡るような怒号を発した後、ターゲットであるサイト撃破の為に学院へと全力疾走していったのであった。
その結果両手両足、さらに目隠しをされて放置される事になったアンリエッタだったのだが……
アン姫「…あの、シン、居ないのですか? ………あぁ、もしかして之が小説にあった目隠し放置プレイというものなのですね……」
シンが居ないにもかかわらず、ディナーの時間を過ぎても姿を表さないことを疑問に思ったマザリーニ枢機卿が部屋に来るまで悶えていたらしい。

ちなみに、シンはその後サイトと『使い魔最強決定戦―赤目の魔王VS神の左腕―』と後々の語り草となる大決戦を繰り広げてダブルノックアウトする事になり。
さらに一月も半分を過ぎた後に、暴走したアンリエッタの発言を聞かされたマザリーニ枢機卿から「責任を取りなさい」と詰め寄られ。
其れを聞いた嫉妬に駆られた女性陣と暴走した貴族男性陣達相手に『オニゴッコ』をする事になったという。



アン姫「うふふ、シン、呑んでいますか…?」(酔っ払った振りをして背中から胸を押し付けつつ押し倒そうとする)
シン「あぁ、飲んで…って、あんたは何を考えてるんだ!!」(胸の感触に驚きながらも振り払う)
アン姫「あぁん♪ はぁ……シンは強引なのですね…」(わざとらしく着衣を乱し、妖艶な笑み+流し目でシンを誘う)
シン「……酔ってるんだろ?なぁ、酔ってるんだよな?そうなんだよな?」
(シン:状態異常=混乱・バーサク発動、アン姫に詰め寄りかける)

タバサ「……シン」
シエスタ「ちょっと」
ティファニア「お話しましょう、ね?」(連携技・アークインパルスにてシンを撃墜、その後私刑スタート)





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最終更新:2008年10月13日 21:01
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