<ゲーム出演>
シン「へぇ、声優の仕事か」
P 「人気ゲームの移植版だよ、初めての仕事だけどみんなならできるだろうと……」
千早「そして内容も詳しく聞かずに引き受けたんですか、相変わらずですね。
まぁ、なんでも、いいですけど」
P 「……ゴメンナサイorz」
シン「ジャンルは恋愛シュミレーション、脇役が四人に主要人物が一人、脇役を二人ずつ千早と
亜美真美がやって主要人物を伊織がやるのか……急ごしらえの割には結構ピッタリなんじゃ
ないですか? 役柄も含めて」
P 「そうとも! これぞ俺のプロデューサーとしての実力がなせる業だよ!」
シン (でもこれって元々エロゲってみんなに伝えたんですか?)ヒソヒソ
P (伝えるわけないだろ。珍しく千早だってノリノリで引き受けてくれたってのに)ヒソヒソ
千早「? どうかしたんですか二人とも」
シ・P『いえなんでも!』
千早「……?」
亜美「んっふっふ~。じゃあ亜美はこのボンキュッボーンなオトナの役をやるね!」
真美「あ~! ズルイよ亜美~! こんなちっこい女の子より真美もオトナな人やってみたいよ~!」
シン「ジャンケンとかで決めればいいだろ。でなきゃどっちも半分ずつやるとか」
亜美「あ、それイイかも! でも、それでもギャラはおんなじです」
真美「あたりまえだよ」
亜美「あ、そっかー」
シン「……あいかわらず訳の分からないテンションだなお前ら」
伊織「にひひっ♪ 異国のお姫様なんてこの私にピッタリな役じゃない!」
シン「
オマケに高飛車か、確かに伊織にピッタリなだな」
伊織「なんですってぇ!」
シン「だからそういうところだよ!」
P 「あ~……二人ともあまりヒートしないようにな」
千早「学園一のハイジャンパー、それに無骨で無口なボディーガードですか……脇役とはいえ
難しそうな役ね」
シン「……意外だな、千早がそこまで乗り気なんて」
千早「確かにあまり気乗りはしなかったけど、このゲームの歌がどれもとても良い歌だったから。
こんな歌が題材の作品に関われるなら、それもいいかなと」
シン「へぇ……で、なんて名前のゲームだっけ? たしかでぃーしー……」
千早「ダ・カーポⅡ プラスすチュエーション。ダ・カーポというのは音楽用語で『最初に戻ってやり
直す』、という意味ね。おそらく何かしら意味があるのだと思うけど」
シン「ふーん……まぁ何にしろ頑張ってな。俺もサポートするから」
千早「えぇ、よろしく」
……その日の夜、シンは夢を見た。
季節外れの桜が咲き誇った大木、そしてその下で佇む金髪の少女が出てくる夢。
――久しぶりだね。
そう言って彼女は微笑んだ。不思議な懐かしさに胸が締め付けられながら、シンは手を伸ばす。
――また、いつかどこかで……
その言葉とともに桜の花びらが舞い上がり、シンの意識はゆっくりと覚醒へと向かっていった。
それは、ひょっとしたらあったかもしれない、ちっぽけな奇跡の夜のことだった……
最終更新:2008年11月07日 00:26