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シンとデス子⑩

シンとデス子⑩ 


シン「………(洋服店で子供服とにらめっこ)」
店員「いらっしゃいませ、子供服をお探しですか?」
シン「あ…ええ。8歳(見た目で)の女の子なんですけど…何か良いのはありますか?」
店員「まぁ、妹さんのお洋服ですのね。―――ちなみに、そのお子さんは活発ですか?それともおとなしい?」
シン「うーん…活発ですね。いつも元気が余り余ってるかな。」
店員「でしたら、動きやすいこちらの服は如何です?」
シン「(差し出された服を眺め)へぇ…こんなのあるんだ…。」
店員「プラントは気温調整が万全ですから、このように薄地と厚地の中間の生地を活かしたデザインの服が流行っているんです。」
シン「(暫し身に付けたデス子を想像し…)―――うん、いいかも。じゃあこれ下さい。」
~プラントメインアーケードのファーストフード店内~
シン「―――まぁ、そんな感じでデス子の新しい服を買って帰ったんだ。」
ルナマリア「へー、それで、デス子ちゃんの反応は?」
シン「ああ、それなら――ほら(胸元から携帯端末を取出し、画像を見せる)。」
ルナマリア「うわー、デス子ちゃんいい笑顔じゃない!よっぽど嬉しかったのね。よく似合ってるし。」
シン「『マスターありがとうです!』って喜んでくれるのは嬉しいんだけどな…寝る時まで着たがってたからパジャマに着替えさせるのが大変だった…。」
ルナマリア「あら、可愛いじゃない。アタシもあったわよ、そういう時って。」
シン「そうなんだ…女の子って、皆そんな時は同じなのか?」
ルナマリア「ん~…まあ、女の子に限らず嬉しいなら誰でもそうでしょ。服じゃなくてもね。デス子ちゃんはアンタに貰ったり何かしてもらえばなんでも嬉しいのよ、きっとね。」
シン「―――そう…かな?」
ルナマリア「そうよ。だからアンタに掛け根無しに甘えるし、信頼してるんでしょ?しっかりしなきゃね、お父さん!」
シン「…うん…そうだよな、オレだってデス子の事もっと理解して、立派な保護者にならないとな。」
ルナマリア「そうそう、その意気よ。」
シン「サンキュー、ルナ。話せて良かったよ。―――でも偶然ルナに会わなかったら、こんな話できなかったなぁ…。」
ルナマリア「丁度部隊の休みだったから、買い物がてらぶらついてたのよ。気にしないで、アタシもいい暇潰しになったから。それにデス子ちゃんの可愛い姿見れたしね。」
シン「サンキュールナ。…あ、どうせだったらウチに来ないか?デス子がお前に会いたがってたぞ。」
ルナマリア「それはもう!―――って言いたいんだけど、ごめんね、今部隊の子からメールが来てさ。何かトラブっちゃったらしいのよ。アタシ行かなきゃ…」
シン「そっか…じゃあまた今度来いよ。」
ルナマリア「うん、おじゃまさせて貰うわね。」
シン「じゃあ、またな!」
ルナマリア「(シンが店内を出た後、ため息)―――嘘ついてごめん、アタシは今日は暇よ。」
ルナマリア「(デス子ちゃんをだしに使ってアンタに会いたいなんて……嫌な女ね、アタシって…。)」
ルナマリア「この気持ちが吹っ切れるまで…アタシ、アンタの暮らしに入っていけないよ…」


―――幸せそうなシンとデス子の姿に安堵と後ろめたさを感じるルナマリア。シンは気付いているのか、いないのか…そんなお話。 

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最終更新:2008年11月22日 19:54
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