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コテハン募集氏のアルカナ2連作-01

冒頭、異変の再来

練馬遊園地・HYPER PORIS 午後8時

「他世界物体の聖霊化?」
「ええ、そうよ志貴」

そこは一言で言えばガラクタ場。遊園地とは思えない光景。
見た目はただの人型のガラクタにしか見えないだろう、そう

知らない人にはそう見える。
知ってる人は・・・驚くだろう。それは、

コズミック・イラのザク・ウォーリア。ウィンダムに闇に染める為に作られたダークダガー。
ガンダムの仲間M1アストレイ。ゲイツ。そして灰色の刀を持つジン。

本来巨大な鉄人形であるそれらが、人間と同じ等身で、腕がもげ、脚がもげ、頭が破壊された姿で
倒れていた。一部には「死の線を切られた」鉄人形もある。

「しかし・・・なんで、こんな事に」
「恐らく・・・ワラキアに似た【聖霊】がこの関東を支配してるしか考えられない。
 聖霊を再現するのは吸血鬼でも、魔法使いですら無理。だとすれば同じ種類で、かつ全てが研究されたわけではない聖霊を
 疑うしかないわ」

白き月姫、アルクェイドがそう答える。

「・・・だとすると、まさか」
「ええ、そうよ。聖霊が過利に影響する――これは、関東大崩壊がまた来るという事よ」
恐るべき、事態が来る。と白い月姫は言った。




―――

異変は、神衣の家でも起きていた。
シンは神衣の次元の歪みを治すという依頼を遂行するため。そして神衣を手伝う為に
居候をしているわけなのだが・・・



「シン殿ー!起きるでありまするー!」
いつもの習慣でシンを起こしにくるこのは。だが、その日はいつもとは違った


ふとんに、有り得ないものがあった。布団に膨らみが出来ている。

「わふー・・・?なんでありますかこれは?」


そして、布団をどかすと、そこには―――

数秒後、このはは絶句した。
そこには、小さな少女が居たからである。
それは美しい少女であった。黒色の神衣に劣らないロングの髪の毛に、赤く燃えるような灼眼の目。
小さい少女体系で美しいスレンダーな体。服装はまあ――裸であった。
でも、だってだって、そんなのありえない。
この家に仕込まれている結界に反応せずにここにまで来るのはありえない。そう、ありえないのである。

なのに、そこに存在した、これは事実として残していた。

「か、かむい様ー!!!かむい様大変でござりまするー!」
「・・・ん?なんだ、これ」

シンは寝ぼけて何が起こったかよく分かってない。いつもはこのはの揺さぶりで起きるが今回は違った。このはの慌てた声で起きたのだ。
そして、見ると

「・・・えっと?」

寝ぼけて何だか分からなかったとか。
少女なのは分かるが、ありえないものがあったからそれは寝ぼけて見える「何か」が分からなくさせていた。

それは、赤い鉄の翼。頭についたV字型のアンテナ。
青色の鉄の箱みたいな肘当て。そして傍に置かれている巨大な、アロンダイトみたいな鉄の塊。

状況を判断するには10秒間時間がかかった。

「・・・!?」
飛び跳ねて起きるシン。当然だ。ロリコンの趣味があれば話は別だがこんなのありえないからである。
「どうした、シン――!?」
神衣も絶句。赤い鉄の翼をつけた少女が横になっていたからその有り得ない状況には絶句をせざるを得ないだろう。

「・・・ん?」
そして、起きる謎の少女。

5秒後、その少女はシンにいきなり抱きついた。




―――

「初めまして。私は名称型式番号ZGMF-X42S、デスティニーといいます!!」
「は、はぁっ!?」
10分後、シンと神衣、このはと謎の少女・・・デスティニーと名乗る少女が居た。
最初は神衣から「ロリコン趣味か!?」と疑われたものの5分間の説得で納得した神衣はとりあえずその謎の少女に
このはが昔着ていた服を着させて、こうしているわけであるが。

シンは、デスティニーですって言われても信じられなかった。
本来、デスティニーは巨大な鉄人形であるがこう小さく、可愛らしい少女になるなんて有り得ないからだ。
「え、えっと・・・どういう事だ?」
「どういう事もなのに私は貴方の愛機であるデスティニーですって言ってるんですっ」
と頬を膨らます謎の少女。どう見たってあのカッコいい巨大な運命の翼を持つデスティニーではないからだ。
「え、えっと?どういう事だ神衣」
「む、う、それは・・・私も分からない。結界に気づかれずに忍び込むだなんて無理だからだ。何者だろうか・・・この少女は」
神衣も今までこのようなことはあったものの、それには敵意があったからおかしくは無い事だったが・・・
少女には敵意が見られない。それは今まで無かったことだ。だから神衣も困惑をしている。

それ以前に何故この少女はデスティニーなんて奇妙な名前を名乗ってるのだろうか。
全てが謎に包まれている。

「・・・え、えっと、とりあえずお父さんは?」
なんか迷子に聞くような一声をかけるシン。
「マスター、貴方です!」
といってシンに指を向ける謎幼女A

即答。ああ清々しい。ああ清々しいそして忌々しい。ああ忌々しい。
若いって素晴らしいことね。若すぎだろ。

と、その時扉にノックをする音が聞こえた。
「ちょ!神衣どうする!?この子をそのままにしておくってわけには!」
「む、う、仕方がない。とりあえず私がなんとかするからシンはとりあえず出てくれ。さ、こっちだ」
といって庭にデスティニーと名乗る少女を出す神衣。それでいいのか。バレるんじゃないかそれ

「おーい!シン!」
「志貴か、どうしたんだ?」
客が志貴とアルクェイドだった。
先の関東大崩壊騒動の時、異空間・夢幻宮攻略戦では一緒に戦った戦友だ。

「それでどうしたんだ志貴」
「いや、まあその・・・」
次の言葉はまたシンを驚かせた。

「お前の、元の世界の愛機だと名乗る少女がこっちにいきなり出てたりはしないか?」
「・・・え?」
「言葉どおりよ。上がってもいいかな?」
とアルクェイドは笑顔でにぱーっと言った。
「ちょ、今は困るっつうか確かにいたりするけど」
「あ、吐いた。吐かないほうがおかしいけど」
「あ、あんたたちは一体なんなんだーっ!?」
と普段のノリで漫才もどきが始まる。本当はそんなことしてる暇は無いはずだが。




―――


「・・・となると、こいつは本当にデスティニーなのか?」
「厳密に言えば、聖霊がデスティニーを材料に作り上げた意識体だけどね」
アルクェイドと志貴から説明を受けたシンと神衣はなんとか納得。

「しかしお前らの話じゃそいつらは魔に近いものに襲うって話じゃないのか?」
「ところが、何故かデスティニーだけは襲わない」
少し困惑気味のシンに対して志貴は冷静に返答をする。

「実際俺達も襲われたんだ。何かが起きている」
「志貴の言う通り、何者か、というよりある聖霊が異変を起こしているわけよ」
と志貴とアルクェイドは言う。

「とりあえず・・・だ。今はこの子についてもう少し知っとくべきだろうと俺は思う。
 何か異変が起きているなら、それを解決しなきゃいけない。その為にだ」

「とりあえず・・・事情は分かったけど、俺達はどうすればいいんだ?」
と、言うと予想外な事に返答がきたのは神衣だ

「・・・恐らく、関東各地で起きている次元のゆがみはそれに関係しているのだろうと思う」
「流石千年守ね、それすら察するとは」
アルクェイドは感心。こういうときにシンは神衣は千年守だと実感するとか。

「まあ、本来は俺の妹が保護してくれるのだろうけど・・・今は各地の次元の歪みに忙しいからな」
「だから、貴方達が保護してくれないかしら」
「わふっ!となるとこのはに妹が出来るでございまする!」
と、言って庭に出るこのは。

「う、うーん・・・とりあえず事情は分かったから俺達に任せてくれ。なんとかする」
「ああ、ありがとうな。じゃ、俺達はここで失礼するよ」

と、言って玄関に向かう志貴とアルクェイド。
だが、何故かシンも玄関に向かう

「あ、すまない。贈り物のみかんが多すぎて食べきれないから何個か貰ってくれないか?」
「相変わらずこういうときでも家庭主夫だな・・・お前・・・」

―――
「という訳で、だ。俺達に新しい家族が出来た」
居間。シンと神衣、このはとデスティニーが机を囲っていた。

「初めまして!ティニーと言いますぅ!」
と、元気にデスティニーと名乗る少女、もといティニーが皆に挨拶をする。
「なんか急に居候が出来たような感じかもしれないけど、よろしくなティニー」
ちなみにティニーはシンがつけた名前である。

「わふっ!よろしくでありまするー!」
「よろしく、ティニー」
神衣とこのはも挨拶をする。


こうして、シンたちに新しい仲間(家族?)が加わった。




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最終更新:2009年01月30日 23:01
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