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上条 当麻  >  19:44:33  >  第十五学区

上条 当麻 / 19:44:33 / 第十五学区



 太陽は沈み、夜の帳が下ろされる。
 元々雨雲に隠れていた太陽だが、いざ地平線の向こうに消えてしまうと、辺りの暗闇は一層深さを増した。
 雲は相変わらずかかっているようで、月明かりは全く見えない。

 自動点灯の街灯が、陽光の消えた学園都市を照らす。
 だが、その光景はいつもの学園都市とは大きく違う。

 街のあちこちに見かけられる、『変わってしまった』人間。
 彼らは、変異してしまう以前の、人間と同じような生活を続けていた。
 友達(だったモノ)と一緒に街路を歩く者、子供(だったモノ)を連れて家路に急ぐ者。
 中には、飲食店の席に座って赤いゼラチンのようなモノを咀嚼する者もいる。

 学園都市内の人間のほとんどが、変わってしまっていた。
 生き残っていた人間も、少しずつ、変わってしまった人間達に駆逐されていく。
 少しずつ、少しずつ、人間が、入れ替わっていく。

その学園都市の中を、上条当麻が走る。
 その顔には疲労の色が濃く、足取りもふらついている。

 彼は、もう当初の目的―――インデックスを探すことを忘れかけていた。
 ただただ、目の前の惨劇から逃げる為に、そして目の前の惨劇を止める為に、彼は走っていた。

 雨は止んでいた。既に体中ずぶ濡れだが、これ以上雨に体力を奪われないのは都合が良い。
 一日中走り通しで、上条の脚はボロボロだ。明日にでもなれば、筋肉痛で立ち上がることも出来ないかもしれない。
 それでも、上条は走る。

 その上条に、背後から声をかける者が居た。

???「上条当麻ッ!!」

 上条にとっては、何時間ぶりかに聞く、人間の声。それも、よく知る間柄の人間。
 上条は脚を止めて、振り返る。

 そこに居たのは、紛れもなく、神裂火織だった。

 ポニーテールに纏めた長い黒髪。
 ボロボロ(というわけではないらしいが)のTシャツとジーンズ。
 腰に差した、身の丈ほどの七天七刀。

上条「神……裂……!?
    お前、学園都市にいたのか!?」

 その声に、神裂は首肯だけを返す。

上条「……神裂? 何か、あったのか?」

 神裂の顔を伺いながら、上条はゆっくり話しかける。
 その顔は、どこか、上条の知っている神裂とは違うような気がした。
 もちろん、赤い涙を流しているワケでも、歪な笑みを浮かべているワケでもないのだが。

 何となく、虚ろな表情に、見える。

神裂「……大丈夫、です。
    朝から、色々あったので、少し疲れましたが」

 その言葉を聞いて、上条は何となくだが、理解した。
 上条が青髪ピアスと出会ったように、神裂も、誰かと出会ったのだろう。
 もちろん神裂の力量を鑑みるに、戦闘に関しては心配いらないだろうが、それでも精神的なダメージは話が別だ。

 上条がそんなことを考えていると、神裂が喋り始めた。

神裂「それより、上条当麻。
    今、この街で起きている事について、私が考え得る限りの事を話します。
    ですから――――どうか、力を貸してください」

上条「………!」

 神裂の顔が、悲痛に歪んでいた。
 上条は何も言わずに頷くしかできない。
 神裂の、ここまで痛々しい表情を、上条は初めて目にした。

 一体、神裂火織に何があったのか。
 それは、上条の知る由もない。

ひとまず安全そうな路地裏に身を隠した後、神裂は、この異変について分かる限りの事を、上条に話して聞かせた。
 異界、赤い海、変異した人間、何者かの作為、そして、赤い水。

神裂「この『呪い』の正体は、この世界に蔓延する『赤い水』と関係があると思われます」

上条「赤い水……って、朝から続いてた、あの赤い雨のことか?」

 朝からポツポツと降り始めていた雨は、正午前に激しくなり、そのまま夕方過ぎまで降り続いた。
 ちょうど雨が激しくなった頃、上条は、その雨水が『赤い』ことに気がついていた。

神裂「……ええ、そうです。それだけでなく、この学園都市内の上下水道を含めた水の供給は、全て『赤い水』に埋め尽くされています」

上条「それって、つまり……水道の蛇口をひねったら、赤い水が流れてくる、ってことか……?」

神裂「ええ」

 上条は、ゴクリと唾を呑む。

神裂「そして、負傷することによって流した血液の分だけ、赤い水が体内に入り込む。
    それによって、黄泉戸喫(よもつへぐい)と同じ呪いを受ける。
    ――――つまり、『不死の呪い』を」

 上条は、合いの手を入れる事も無く、話を聞く事に集中していた。

神裂「『不死の呪い』を受けてしまった人間―――仮に『屍人(しびと)』と呼びましょう―――は、
    今は、生前と同じ生活習慣に従って行動しているようですが……いずれは、完全に『人間以外のモノ』に変わってしまうでしょう」

上条「……そん……な……
    でも、アレが呪いっていうんなら、何で俺の『幻想殺し(イマジンブレイカー)』で打ち消せなかったんだ!?」

神裂「呪いの本体は、体内の赤い水にあります。
    ですから、『容れ物』に過ぎない身体に触れただけでは、呪いを打ち消す事が出来ないのでしょう。
    貴方自身の体内の呪いなら、その右手が打ち消すでしょうが……」

上条「じゃ、じゃあ、『屍人』になった人間を元に戻す方法は……?」

 神裂は、一度だけ深呼吸して、告げた。
 暗い瞳のままで、冷静に。

神裂「ありません。
    恐らく、変わってしまった人達は、二度と、元には、戻らない」

上条「っ!!!」

神裂「本国の解呪のエキスパート達ならば、或いはこの呪いも解く事が出来るかもしれませんが……」

上条「なら今すぐそいつらを呼んで―――」

神裂「不可能です。言ったでしょう、現在この街は外界とは霊的にも物理的にも完全に遮断されている。
    この異界そのものを破壊しない限り、外部と連絡を取る事は出来ません」

上条「ならこの異変を起こしてる魔術師を倒せば―――」

神裂「それも可能性としては低い。まず、原因となる魔術師を倒しても、この異界が解かれる確証は無い。
    加えて、この呪いは黄泉戸喫と同じ、だと言ったでしょう。その示す意味を考えれば、明らかです」

上条「っ、何なんだよ、そのヨモツヘグイってのは!?」


 神話の話。イザナギとイザナミの話。
 死んだイザナミを黄泉の国から連れ戻そうとしたイザナギ。
 しかし、イザナミは黄泉から帰ることはできないと言う。

 その理由が、黄泉戸喫。
 黄泉の国の食物を食べたイザナミは、既に黄泉の住人となってしまった。
 だから、黄泉から還ることは出来ない。

 黄泉の国の食物。赤い水。
 黄泉の住人。屍人。
 これが意味するところは、つまり。


神裂「黄泉のモノを取り込んだ人間は、黄泉の住人となる。
    つまり、この世界を崩壊させたとしても、既に黄泉の住人となってしまった彼らは、もう――――」


上条「――――っるっせえんだよっ!!!」

神裂「!」

 上条は、あらん限りの声で怒鳴った。
 自分達が、身を隠している事も忘れて。

上条「そんなごちゃごちゃした理論なんてどうでもいい!
    そんなハナっから決めつけられた考えなんざどうでもいいんだよ!!
    お前だって見たんだろ!? 変わっちまったヤツらを! どうしようもないくらいおかしくなったアイツらを!!」

 朝からひた隠しにしていた、無力感、絶望感。
 それらを纏めて打ち払うように、上条は叫ぶ。

神裂「……」

上条「それを見てて……なのに……何で、そんなこと言えんだよ……!!」

神裂「………」

 神裂は、何も言わない。

上条「……朝、俺のクラスメイトの一人に会った。そいつも、顔から赤い水流してて、俺に襲いかかって来た。
    他の知り合いには会ってねえけど、もしかしたら―――もしかしたら、他の奴らだって、ああなってるのかも知れねえ」

 神裂は、何も言わない。

上条「インデックスとか、土御門とか、御坂とか、あいつらだって、今この瞬間に、赤い水に冒されてるのかも知れねえ!
    もしそうなってもお前は、戻る事は無理だ、諦めろ、って言えるのかよ!?
    大人しく、化物になっちまったままで残りの人生楽しんでくれ、って言うのかよ!?」

 神裂は、何も言わない。

上条「そうじゃねえだろ!?
    そんなくだらねえコトが、認められる訳無えよな!!
    だったらもっと足掻けばいいだろ! みっともないくらい足掻き抜けばいいだろ!!」

 神裂は、何も言わない。

上条「それが幻想だろうが理想だろうが知った事じゃねえ!
    そんなふざけた現実なんざ、片っ端から俺がぶち殺してやる!!」

 そこで初めて、神裂が口を開いた。
 顔には、僅かな笑みが浮かんでいる。

神裂「貴方なら、そう言うだろうと思いました」

 だが、目は笑っていない。
 遠いモノを、眩しいモノを見るような、寂しい目で、上条を見つめている。

神裂「私にとっても、この状況は未知数。今の発言も、現段階では全て推測にしか過ぎない。
    ならば、貴女の幻想を信じてみるのも、悪くない」

 けれど、と神裂は続ける。

神裂「その幻想を信じ続けると言うのなら、まず貴方自身が生き残らなくては、話になりませんよ?」


 神裂の言葉が終わるのを待たず。
 二人のいる場所に向けて、一条の稲妻が走った。


上条「!?」

 上条が咄嗟に右手を稲妻に向けて突き出すと、稲妻は音を立てて砕け散った。
 片や神裂は、事も無げに、鞘に収めたままの刀を振るって稲妻を掻き消した。

上条「クソッ! 見つかっちまったのか!」

神裂「当たり前でしょう! あれだけ大声で叫べば、嫌でも見つかりますよ!」

上条「すいませんちょっとテンションあがっちゃってたんです!」

上条と神裂は軽口を叩きながら、電撃が飛んで来た方向を見る。
 その先に居たのは、

上条「御坂……じゃ、ない……御坂妹か!?」

 御坂美琴そっくりの、クローン。違うのは、頭に携えた軍用ゴーグル。
 1人ではない。
 5人。御坂美琴と同じ顔の少女が、5人揃って、そこにいた。

 『超電磁砲(レールガン)』のクローン、通称『妹達(シスターズ)』は現在約1万人ほど存在するが、
 学園都市内に居留しているのは、その内でも精々6000~7000人程度。
 それも、身体機能の調整の為に医療研究施設に全員収容されていたはずだ。

 その彼女達が、今、顔から赤い水を流しながら、そこに立っている。
 上条の知っている『妹達』―――個体番号10032号、『御坂妹』が、その中にいるのかどうかは、分からない。

 彼女達の顔を見て、上条は想像してしまった。
 御坂美琴が、赤い水を顔から流している姿を、ありありと。

上条「……っ! おい! お前ら―――」

神裂「後ろです!」

 神裂の声に反応した上条の右手が、背後から飛んで来た雷撃の槍を叩き壊した。
 見れば、背後の路地からも『妹達』が幾人か、上条達を狙っていた。
 5人どころではない。次から次へと、湧いて出るように、『妹達』は増えていく。

神裂「……致し方有りません。
    上条当麻! あなたは此処から離れなさい! 私が此処で足止めを担います!」

上条「離れるって、どうやって!?」

 狭い路地裏のどこを見渡しても、表通りに繋がる道は全て『妹達』に封鎖されている。
 少なくとも、道を塞ぐ『妹達』を倒さないと、逃げようがない。

 だが、『聖人』にそんな常識染みた通せんぼが通用するはずもなかった。
 神裂は、何も言わず、すぐ傍にあったビルの壁に、素手の一撃で大穴を空けてしまった。
 穴は、ビルの内部、果ては表の街路へも通じている。

 更に襲い来る電撃を、七天七刀の鞘と幻想殺しが払い飛ばし続ける。

上条「……わぁい、これって弁償費とか、どうすんだろ」

神裂「そんなものは最大主教(アークビショップ)にでもツケておけばどうとでもなります!
    さあ、早くここから!」

上条「うっ、わ、分かった! でも、神裂―――お前も、気をつけろよ!」

神裂「言われるまでもありません。たかが能力者如きに、手間取ることなどあり得ませんよ」

 神裂はそう言って、少しだけ笑った。

 上条は、ビルに空けられた大穴を通り、表通りへ向かう。

その場に残されたのは、神裂と、数え切れないほど多くの『妹達』。
 いつの間にか、その数も増えていた。

 神裂が知る由もないが、『妹達』は『ミサカネットワーク』の接続により情報を共有している。
 故に、『ミサカネットワーク』により次々と増援が呼ばれているのだった。

 『妹達』は、上条を追おうとしているのか、ビルの穴に向かってスタスタと近付いてくる。
 もちろん、神裂がそれを許すはずもない。七天七刀の鞘打ちで、近付く『妹達』の脚を砕く。
 遠距離から襲いかかる電撃も、全て払い飛ばされる。

神裂「通すまいとする立場は、逆転したようですね。
    私は元より、攻めるより守る方が得意ですから、心してかかってきなさい。
    それに……」

 神裂は、七天七刀を、鞘から抜き放つ。
 2メートル以上もの刀身を持つそれは、闇夜においても、艶な輝きさえ放っている気がする。

神裂「彼がいない以上、手加減する理由もありません。
    『聖人』神裂火織の名に於いて―――神の御許へと、貴方がたを葬送しましょう」

 そして、一番近くにいた『妹達』の頭と胴体が、切り離された。

上条「ぐっ、はぁっ、はぁっ、今日は、走り詰めだな、はぁっ、はぁっ」

 上条は、息を切らせながら街路を走る。
 神裂との会話である程度体力は回復していたが、それでも脚の筋肉疲労まで全快するわけではない。

 辺りに人の気配が無い事を確認して、上条は走るのを止めた。

上条(屍人になった人達は、今までの生活習慣に従ってる、って言ってたな……
    じゃあ夜になったら、家に帰ってる、ってことか?)

 もちろん、20時前の現時刻では、部活を終えた学生や残業帰りの会社員もチラホラ見受けられる時間だ。
 ここは学園都市内にしては閑静な街並みだが、繁華街などに行けば、より多くの『屍人』が居る事だろう。
 もちろん、今、此処においても、油断は出来ない。

上条「……あ! そういや神裂にインデックスの事だけ聞いてねえじゃん!
    しまった……でも、アイツも気にしてないみたいだったし……
    とにかく早く捜さねーと……!」

 当初の目的をようやく思い出した上条。
 しかし、

上条は、目が合った。暗闇の中でも、確かに。
 赤く染まった目。煌くような瞳。

 いつの間にか、目の前に立っていた。
 距離にしておよそ5メートル。暗闇で、近付くのが分からなかったのか。


 初めは、『妹達』かと思った。
 だが、『妹達』が頭に着けているはずの軍用ゴーグルが無い。

 それに、あの顔は、あの表情は。
 どう見ても――――


美琴「と゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉぉぉぉま゛あ゛あ゛あ゛ぁぁぁぁぁ??」


上条「み、さか―――――?」


 御坂美琴が、立っている。
 『屍人』になった、御坂美琴が。


1、逃げる
→2、戦う

終了条件2:『御坂美琴』を倒す

 静けさ。
 音は何もない。
 例えあったとしても、二人には聞こえなかっただろう。


 御坂は、雷撃の槍を繰り出した。
 上条は、無意識に幻想殺しを突き出して、雷撃の槍を掻き消す。

 御坂が電撃を放つ。
 上条が右手で払う。

 雷撃の槍。右手が殺す。
 砂鉄の槍。右手が殺す。
 超電磁砲。右手が殺す。
 本物の雷。右手が殺す。


 御坂の攻撃は、全て上条に防がれる。
 能力こそ、かつて同じよう使えてはいるが、その使い方が余りに甘い。
 ナイフを持った幼稚園児が怖くないのと同じように、
 今の『超電磁砲(レールガン)』に、超能力者(レベル5)としての強さは残っていない。

上条「御坂――――」


美琴「   ア 」

美琴「 ハ  ハハ ハ ハハ ハ ハハハ ハ ハハ ハ ハ ハハ  ハ
   ハハ ハ ハ ハ ハ ハハ ハハハ ハハハ ハハハ ハ ハハハ」


 御坂は、笑った。嬉しそうに。楽しそうに。
 上条の顔を、真正面から見つめながら。

上条「……っ」

 上条は、嗚咽を呑み込んで、御坂の顔を見る。
 赤く染まった顔を。笑みに歪んだ顔を。

 そして、脚を踏み出した。

―――恐らく、変わってしまった人達は、二度と、元には、戻らない

 神裂の言葉を思い出す。

―――黄泉のモノを取り込んだ人間は、黄泉の住人となる

 神裂の言葉。
 さっき打ち払った言葉が、今更のように、頭に響く。

上条(そんなワケ、ねえよな)

 襲いかかる電撃を、右手一本で払い除けながら、上条は脚を進める。
 御坂の顔を見ながら、一歩一歩、進んでいく。

上条(御坂、お前は、俺が、必ず――――!)

美琴「ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛―――――――z______ッッッ!!!!」

 御坂の叫びも、叫びと共に放たれた電撃すらも、上条の幻想殺しが受け止める。

上条「御坂アアアアアッ!!」

 御坂と上条の距離は、既に1メートルも無い。
 上条は、最後の一歩を、踏み出した。

 御坂の身体から弾け飛ぶ電撃に、右手を突き出す。
 それだけで、数億ボルトの電撃が幻のように消え去っていく。

 電撃を全て掻き消した瞬間、上条は、大きく右拳を振りかぶった。

上条「――――必ず、元に戻してやる」

 そして、御坂の顔に、その拳を――――

御坂「   と  ォ   ま  ♪  」

 ――――ぶつける事が、できなかった。


 御坂の赤く染まった笑顔を見たからか。
 その声に、インデックスを思い浮かべたからか。
 神裂の話を思い出して、動揺していたからか。

 上条の拳は、御坂の顔の手前で、止まっていた。
 青髪ピアスは殴れたのに。
 どうして、今、止まってしまったのか。

 上条にも、分からなかった。


美琴「    え ヘ  ♪ 」

御坂の小さな手が、赤い水で濡れた右手が、上条の顔を掴む。

上条「ッ!!!」

 上条が気付いた時には、もう遅い。

 幻想殺しが打ち消せるのは、右手に触れた異能の力だけ。

美琴「 イ ッし ょ に な゛ ろー ネ ♪」

 上条の頭に、十億ボルトの電流が流される。

 かつて、橋の上で対峙した時とは違う。
 正真正銘、御坂美琴は、上条当麻を殺害する為に、全力を込めた電流を、その頭に流し込む。


――――上条当麻は、死亡した。

終了条件 未達成
最終更新:2010年11月07日 04:27
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