コモントーンボイシング
コードを進行する過程において、現在のコードと直後に現れるコード
との間に共通する音が存在する場合が多々ある
これらは共通の音という事でコモントーンと呼ばれる
単純にCからFへ進行する場合、ドの音はCのコードにもFのコードにも存在する
またFからDmへ進行する場合には レ・ファが共通の音となる
これらの音をコードが変わっても鳴らし続ける事もできる
ボイスリーディングをする上で一つのテクニックとなる
またテンションボイシングをする場合にも、非常に有効的な考えとなる
例えば
C-Am-Dm-G7といった何の変哲もないコードがあったとする
ここでCの音にadd9と呼ばれるルートに対して第九音に相当する音「レ」を加える
引き続きコードが変わってもレを保持し続ける
Amにレを加えここでコードが変化するAm7(11)というテンションを含んだ音となり
Dmへと進行する Dmにはレの音はルートである為問題なく使用できる
最後にG7へと進行するわけだが、ここでもレの音は第五音であるため使用できる
最終的なコードとしては
Cadd9-Am7(11)-Dm-G7となる
一般的にこのようなテクニックは
ソプラノペダルで9thを引っ張ると表現される
ロングトーンを有効活用する為に複数のテクニックを合わせた使い方の一例だ
最終更新:2007年03月28日 13:57