コード感のあるボイシングをする為には是非覚えておきたいテクニックだ
ボイシングをするにあたって重要な音についてはすでにボイシングの項で触れたが、それとは別にそれぞれの音を的確に配置する必要がある
ボイシングは大別して、オクターブ以内に音を配置するクローズボイシングとオクターブ以上にまたがって音を配置するオープンボイシングがある
両ボイシングはそれぞれ適した場面に臨機応変に使い分ける必要がある
主にセクションごとに一つの音のまとまりとして捉えるのが基本だ
例えばトランペットセクションはオープンボイシングでボイシングをするより、クローズボイシングで音を配置したほうが力強さが押し出せる
また、弦楽器の五本がまとまってストリングスセクションが編成される場合
音域的にオープンボイシングで配置した方が良い
ただし、全てを鵜呑みにせずフレージングをあくまで大事にしてソリのような感じをする場合はクローズボイシングを活用すべきで、ブラスセクションでも緩やかなバックグラウンドをアレンジしたい時に活用するとよいだろう
なお、一般的な感覚からしてフレーズ的なアレンジにはクローズボイシングを使いトップノートの補佐をユニゾンで平行移動するとより鋭くサウンドを充実させる事が可能になる
オープンボイシングにはあまり早いフレーズを演奏させるには不向きだ
その代わりロングトーンを緩やかに演奏させると、とても美しく響く
ただし、急激な動作をしてはいけないという訳でなく、フレーズの変わり目等でフィルインなどをさせてあげると、とても効果的に作用する
なお、さらに用法事にいくつかのタイプに分類できる
クローズボイシングには4way closeや5way close等のボイシングやアプローチ的なボイシング・オープンボイシングにはメカニカルオープンボイシングやスプレッドボイシング等がある